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プロローグ
昔々、ここは、魔術の国―――。
世界の人々が日常的に魔術を使ってました。
魔術は環境のため、人のためにあるもので、
けっして人を傷つけてはいけないものでした。
しかし、
あるとき違う世界の人々がやってきて、戦争をしかけてきました。
戦闘に魔術を使うのを渋った人々は、白旗を上げ、
違う人々に忠誠を誓いました。
最初は我慢しましたが、
違う世界の人々の扱いは日々、エスカレートしていきました。
そしてついに、魔術の国の王は、魔術を使い、
違う世界の人々を殺してしまいました。
それがきっかけとなり、長い長い戦争の幕が開かれました。
このお話は、その戦争の途中で生きた子供魔術師の
物語です―――。