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血液内科の実際

さて、これで最後です。


最後に血液内科という診療科を普通に紹介したいと思います。


血液内科は「急性白血病」「悪性リンパ腫」「多発性骨髄腫」などの造血器悪性腫瘍などや再生不良性貧血、免疫性血小板減少性紫斑病などの血液難病を扱う診療科です。


外来では入院や外来で治療が終了する(期間固定の治療で、完治を期待する疾患、急性白血病や悪性リンパ腫など)の経過観察、慢性骨髄性白血病やその他の骨髄増殖性腫瘍など外来治療が主体の悪性腫瘍の治療などをおこないます。他にも完治できないため、外来治療が主体の疾患も多くあります。


元々、血液疾患は死に至る病が多く、外来でも急激な悪化なども念頭に経過を見たり、治療をしたりしています。


入院で診療している患者の多くは、急性白血病や進行の早い悪性リンパ腫(中悪性度以上)などです。進行の早い病気は治療開始前に重篤な状態になっていることも多く、治療をしないと死んでしまいますが、治療をしても命にかかわる可能性があります。


例えば急性白血病の場合、急速に白血病細胞は増殖し、発症してから無治療では1ヶ月もつかわからない状況です。悪性リンパ腫も病状によっては数週間−2ヶ月程度の可能性もあります。そのため、「待ったなし(患者が納得して、受容してから治療に入る時間がない)」で治療介入することが多いです。


通常、精神腫瘍学では「癌の告知」後、患者は1ヶ月ほど「うつ状態」に入るのが普通とされています。その立ち直る時間をあけて治療に入ることができない病気です。


さらに急性白血病も含め、正常な白血球などの免疫が弱っているものが多いです。さらに腫瘍細胞を根絶するための抗がん剤治療を行うためには正常な白血球も潰すような「固形癌(胃癌とか肺癌とか)」の抗がん剤治療とは強度が異なる治療をします。


将来的には良い薬も出るかもしれませんが、抗がん剤で治しに行くため、強力な治療が不可欠です。


「状態の悪い患者」に「状態を悪くする抗がん剤治療」を行うため、治療戦略が重要になります。


最初に腫瘍の勢いを減らしてから、2回目から通常量に増やすか・・・などの抗がん剤の投与量なども考えますし、それぞれの抗がん剤治療で「どの時期に」「どのような副作用」が出て、今は何に気をつけるべきか・・・などを考え、予測し、如何に患者の治療経過をコントロールの範囲内に置くか。


これが我々血液内科医がやっていることです。


抗がん剤を入れるだけなら医師ならできますが、この全身管理、経過の推測、全身の合併症に対応することができる「神経」「呼吸器」「心臓」「消化管」「泌尿器・腎臓系」「肝臓」などありとあらゆる場所に対してある程度精通していること。


急変も多いので、急変に対しても対応能力が高いこと。敗血症などの感染症は強くないと血液内科医はやってられません。酸素投与(呼吸努力の緩和)・呼吸器管理、循環管理・・・大概できるようになるのが血液内科医です。


実は手術などの「技能」としてはっきりと見せるものがありませんが、血液内科医の「診断能力」「管理能力」の高さは「内科の中の内科」というくらい高いものです。


ベッドサイドの手技もだいたい自分たちでやってしまいます。胸腔穿刺・腹腔穿刺・腰椎穿刺・骨髄穿刺・・・・なんか穿刺ものばかり(笑)



ChatーGPTに書いてもらおうかと思いましたが、実際のところ頭の中で「患者さんの中の白血球(兵隊)」「赤血球・栄養状態・血圧など(補給部隊)」「抗体の状態、抗菌薬などの遠距離攻撃部隊」などを考えています。「今の状態をクリアするために、どこを押さえておくべきか」「どう、次の手をうって、味方の白血球(援軍)が来るまで耐え忍ぶか」とか、戦争中の軍師みたいなことを考えております。


血液内科医というのは「頭の中で色々なことを考えて、患者さんの闘病を有利に進めるための軍師」みたいな感じです。


臨床ではそんな感じで、診断のための生検などを頼むことは多いのですが、「血液内科医」がほとんど自分たちだけで完結させることができる。診断から完治、もしくは緩和医療まで全てできる・・・というのが血液内科です。


あと骨髄検査などで腫瘍細胞も取りやすく、研究がしやすいという特徴もあります。


ということで、最後になりますがChat-GPTを使ってみて、ネタを書いたらショートストーリーを作成してくれるのでは・・・と思い、実際にやってみました。20年ちょっとの経験で、面白いこと、ちょっと怖かったことなどいろいろありましたが、覚えている範囲で「ネタ」を提供したところ、このようなストーリーを作成してくれました。


楽しんでもら得たのであれば嬉しく思います。


これで最後です。


予約投稿込みで、1週間くらいの期間でした。

色々なネタがあったので、少し多くの人に笑ってもらったりできたらなと思いました。


それではこれで日常の臨床現場に戻り、頑張りたいと思います。


ありがとうございました。

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