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記録者“X” (フィクションです)

Chat-GPTが提案してくれた少し優しい(?)話です。あくまでフィクション。血液内科医は先を読んで、先を読んで、いかに予定通りの医療成果に繋げるか考えておりますので・・・。多分。

A医大病院・血液内科。


無雑医師は夜勤明けのカルテチェックをしていた。

「うーん、昨日の発熱対応はY先生……

処方はOK、抗菌薬も記録されてる。さすが丁寧……ん?」


記録の端に、小さく書かれた名前が目に入った。

記録者:X


(X……?)


病棟で使われる略号ではない。

研修医にも看護師にも、そんなイニシャルの人物はいない。



【数日後】

E医師「え、Xって名前、俺の記録にもついてたわ」

Y医師「僕も。っていうか、手書きメモにだけ出てくるんですよね」

C看護師「でも、電子カルテには反映されてないんです。不思議……」

T看護師長が静かにつぶやく。

「……ああ、また“Xさん”が記録してるのね」

全員「え!?知ってるんですか!?」

T師長「ううん、知らないけど。

ただ、“誰も書いてないはずなのに整ってる記録”って、

昔から“Xさん案件”って呼ばれてるのよ」

無雑「いつから……?」

T師長「もう10年以上前からよ。最初は、“旧館の記録室”に現れたって」



【調査の結果】

Y医師が“X”の記録が書かれた紙カルテを持ち出し、筆跡を照合。

なんと──

全部、筆跡が違う。

しかも、記録の時系列も不定期で、

まるでその時々に「必要なところだけ補っている」ような書き込み。

無雑「まさか……病棟全体を俯瞰してる“誰か”が……?」

E医師「やめて。怖くなってきた……」



【ある晩】

無雑医師は、深夜のナースステーションで記録中。

ふと、カウンターの端を見ると──そこに、

付箋が一枚。

「朝、302号室、体温再チェック必要です。X」


(また……!)


近くには誰もいない。

でも、確認すると302号室の患者は、


微熱が続いていて、モニターに不穏な波形が出ていた。

まるで、“X”が先回りしていたような…。



【エピローグ】

T看護師長は、今日も平然と話す。

「“Xさん”はね、きっと病棟が必要としてる時だけ現れるのよ。

記録じゃなく、“気づき”を残していく存在……」

無雑「そんな都市伝説的なものが医療現場にいていいの!?」

C看護師「先生……本音言うと、“Xさん”って、

先生のミスをカバーしてる可能性もあるんじゃ……」

無雑「それ、実在してたら俺、超恥ずかしいんだけど……」



こんなふうに誰かのために働いてくれる、名もない何かがいてくれたら、患者さんも医療従事者も助かっていいな〜と思いました。まぁ、そんなことに期待して働いてはいませんが。

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