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幻想奇譚

【番外編】●ゴーストタウン

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

タイトルの『●』は意味があります。

考察として残して起きます。

繰り返される毎日に少し疲弊してきた頃、新たな土地に足を踏み入れる事にした。向かった先は山の高貴な街。何処を見ても、歩く人々はモデルや役者ばかり。スラリとしていて手足が長く、小さな頭がちょこんと乗っている。

田舎者よろしく辺りを見回しながら歩いていると、異国の様な風景と目が合った。

地中海を思わせる白亜の家々が立ち並び、外国製の街頭が幾つか立っている。どうやら雑貨屋の様で、小さな小物が窓を通じて見えた。

けれども不思議な事に、人っ子一人居ない。『welcome』の看板だけが独り歩きして、客を誘うも、誰も見向きはされない状態だった。

興味を持って、その異国に足を踏み入れる。見た事ない景観程、心惹かれる場面は無かったから。すると白亜の家の端の方から男性が顔を出した。

「こんにちは」

「こんにちは」

相手が挨拶をしたので、私も歩く会釈を交えて頭を下げる。

「此処、通り抜け出来ないんですよ」

「……有難う御座います」

その男性の言葉はまるで『此処の敷地に入ってくるな』と遠回しに伝えている様に思えた。だから私は軽く会釈をして、その場を去ることに決めた。

けれども外観はやはり美しく、中に入れずとも外から観察する事に決めた。

道なりに沿って歩くと、景色が代わり、ヨーロッパ風のマンションの様な外観が目に入る。カーブを描いた鉄格子付きの出窓が、規則正しく整列している。更に下るとサンルームと思しき部屋が見えた。丁寧にソファが置かれ、窓には薄いカーテンが掛かっている。

其れでもまぁ、人の気配だけは決してしないのだ。

其れはこの場所を離れても変わらなかった。ただ綺麗な街並みが続くだけ。人の気配だけは決してない。まるで人から捨てられた街の様に。


「●●に久々に行ってきたんだけど、あの街はなんだかゴーストタウンって感じ」

煌びやかで、出会う人全てがモデルや役者の様な人々ばかりなのに、少し路地を外れると、誰も居ない。ただ完成された建物があるだけ。

「なんか……爪弾きにされた気分」

読み方は

黒丸ゴーストタウン

じゃないんですよ。

●は地名を表しています。感の良い方は気づくかな。


大都会で働く方々は大抵なんか知らんけど、

手足爆長。顔ちっちゃ。股下2m。

というモデル体型なので、(゜゜)になります。


あんまり触れ合いたくない。

綺麗な人は画面越しに見ないと劇薬になる。

綺麗すぎて怖い。


美術館の見学しようとしたら、休館or日時指定。

綺麗な街並みを見たいなーと思ったら『通り抜け出来ないんですよ』と言われ。

教会を見学しようとしたら、イベントの最中でしずしず退場。

(これでもイベント事の告知を五回は確認しました)

近くにあった異国風の街並みは、前の建造物で見えず。

何とも相性の悪い日々でした。


もーあの街怖いんだけどー!! セピアの街並みに怖いんだけどー!!


そろそろ、あの場所に行かなくてはと思いながら、でも結局行かないのかも知れないという気分です。

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