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家に代々伝わる髪色を受け継いでいないからとずっと虐げられてきていたのですが……。  作者: 四季


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8/8

8話「悪魔たちのその後と希望の光」

 あの後オフトレス家がどうなったかというと、かなり悲惨なことになったようだった。


 マガレットは前に言った通り更生施設送りとなった。

 そこでは外の人との関わりは禁じられていて。

 もうずっと家族にさえ会えないまま、日々、監視されて働かされたり勉強させられたりしているらしい。


 長く家から離れていた父がその件を聞いて急いで戻ってきたそうで、詳しい話を聞いた後、父は母との夫婦関係を解消することを決めたそう――そう、つまり、離婚となったのである。


 こうしてあの家から追い出されることとなった母とルリーナ、二人にはもう贅沢をする余裕などなかった。


 母は朝から夜までお店で働いて稼ぎ、ルリーナは街でたまたま知り合ったそこそこ裕福な男性にひっつき嘘をついて彼との婚約をもぎ取り、そうやって暮らしていくための基盤を作ろうと奔走。


 だが、ある晩、ルリーナは婚約者ベールに嘘をついていることを知られてしまう。


 それによってベールは激怒。

 婚約破棄を宣言されたうえ「騙したお前を絶対に許さない!」と言い出したそう。

 で、関係解消後も執拗に追い掛け回され、嘘をついて騙したことに関する償いの金として結構な金額をもぎ取られそうだ。


 懸命に稼いできたのに一瞬にして所持金がほぼなくなってしまった二人は正気を失ったそうで――母はある夕暮れ突然海へ行き自ら逝ってしまい、それによってさらに壊れたルリーナは海岸で大きな笑い声を発しながら数日一切寝ずに踊り続けてそのまま栄養不足で死亡したそうだ。


 けれど、そういった話を聞いても、可哀想とは思えなかった。


 心が汚い? それはそうだろう。優しくなんてないだろう。けれども、そもそも、私をそんな風にしたのは誰なのか? それを考えれば私だけが悪いわけではないだろう。


 私だって、できるなら、死を悲しめるような母や姉が欲しかった。


 でもそれは叶わず。

 こういう結果となってしまったのだ。


 正直、ざまぁみろ、としか思わない。



 ◆



 あれから数年。


「メリアちゃん、新しい茶葉を作ってみたの~」

「え! 本当ですか!」

「果物と混ぜて作ってみたのよ、だからきっと香りが良いはずよ」

「飲みたいです!」

「ふふ、そう言ってもらえると嬉しいわ」


 私は夫となったトレットのもとで穏やかに暮らしている。


 トレットの母親は今もとても優しく私を可愛がってくれている。


「そうだ。今度トレットと三人でお茶をしない?」

「良いですね」

「いつも二人だけれど、たまには三人も良いんじゃないかしら~」

「そう思います!」


 私は光を掴んだ。

 この希望を手放したりはしない。



◆終わり◆

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