Ⅰ.召喚先は魔城でした。
この作品は、ハーレム系になる予定は今のところありません。
何故かと言われれば作者がそういうのに疎い上に経験もないからです。
後、この世界の人間には苦しんでもらいたいので
「それでは、今回はここまで。皆さん、また次回お会いしましょう。」
ーー
『乙』
『今回も禍々しかったです。』
『流石、野生の悪役』
ーー
「さて、これでよし。寝るか。」
楽しみかつ他人との繋がりを感じる配信を終了して布団に入る。
そして、明日も続く仕事に少しばかり気落ちしながら眠りについて何事もなく目覚め、仕事に向かう。
……はずだったんだがなぁ。
ー…ザメロ!…メザ……!ー
うるさい。もう少し寝かせろ。
ーメザメロ!…メザメロ!ー
えぇい。耳許で騒ぐな。イタズラが過ぎる。
「目覚めろぉぉぉぉぉ!!」
「うるせぇ! 眠らせろ! 明日も仕事な…ん……」
耳許で五月蝿く叫ぶ奴に怒鳴りながら、面を拝もうと目を開けると、目の前に入ってきたのは見たことも無い化物だった。
「だぁぁぁぁぁぁぁ!!??」
うわぁぁぁぁぁ!!?? 何こいつ? ドッキリ? てか何処だココ!? 俺のミラクルマンや仮面騎馬コレクションは!?
「やっと、目覚めたか。異界の者よ。」
シャベッタァァァァァ!?……って、さっきから喋ってたな。
「あー…ちょっと待って。異界の者? え? ここどこ? 汝、なんぞ?? 私、【真央乃】 と申します。」
「ふむ。先に自ら名乗るのは良いことだ。我は、メルガンバス。混魔種の魔術使いだ。そして、ここは我等が王の住まう城【魔城 ザムグラール】。その中の儀式の間だ。」
ふむふむ。【魔城 ザムグラール】…魔城……魔城!?
「魔王城なのここ!?」
「そうであるが? そんな事はどうでもよかろう。ついてまいれ。」
それだけ言うとメルガンバスさんとやらはスタスタと歩き出してしまった。
「…って、よくねぇわ! 色々、説明が不足すぎるわ!!」
状況が分からぬまま、俺はメルガンバスさんを追いかける事にした。
ここからいったい、俺はどうなるのだ!?
読んでいただきありがとうございました。
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