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おって、とって、とらわれる  作者: 園田 樹乃


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21/23

意図するところ

「香奈さんっ」

 馴染んだ声に呼ばれて、顔を上げる。

 チラチラとこちらを見ながら遠巻きにしている人たちの間を、すり抜けるように近づいてくる寛ちゃんの姿。

 良かった、援け(たすけ)が来てくれた。


 掴んだ手の力は抜かないまま、気持ちだけを緩めた私の顔を

「かな……きた、うら……。北浦、香奈……子?」

 片目を細めた藤島さんが、マジマジと見る。どうやら、名前までは思い出したらしい。

 そして、小さく頷いた私と彼女の間に、寛ちゃんが辿り着く直前。

「あーっ、あー。思い出した!」

 突然、叫んだかと思うと、藤島さんは自由な方の手で、こちらを指差した。

「大学の同好会! 刺繍男子の!」

 ああ、うん。まあ、言いたいことは、わからなくもない。


「いやー、久しぶりだねぇ。元気?」

 今までのは何だったのかと言うほど、掌が返された。

「あ……まあ、ね」

 返事が口の中でモゴモゴする。

 そんなに友好的な過去ではなかった。と、思うけど?

 戸惑う気持ちが藤島さんにも伝わったらしく、掴んだ手の上に沈黙が落ちた。

「二人とも、廊下の端に寄ろうか」

 寛ちゃんの左手が私の肩に軽くふれて、移動を促す。

 足を止めて野次馬になりかけていた人たちも、ひと段落着いたことで関心を無くしたらしい。

 廊下を行き交う人の流れが、スムーズに動き始めた。



「妹尾、ご苦労さん」

 窓際の壁側いた女子生徒に向かって、寛ちゃんが声をかけて。

「岩ちゃん、素早い。どこにいたの?」

 と、スマホをブレザーのポケットにしまいながら、妹尾さんが訊ねる。

 この子、どこかで会ったことが、あるような……?

 藤島さんの手を掴んだまま、記憶を掘り返している間も寛ちゃんと妹尾さんの会話は続いていて。

「東階段から写真部の部屋に行こうとして、廊下に居た結城から『二階西階段でトラブル』って言われてさ」

「結城、使えるー」

「妹尾も、ありがとうな。助かった」

 『あとで、アイス奢ってくださーい。生徒会全員に』と、ちゃっかりねだって妹尾さんが、廊下の向こうへと姿を消した。

「で、ホタルと香奈さんだけど……」

 とりあえず……と、一階の指導室へ連れて行かれることになった。

 その途中に、教頭先生に使用許可を取ってから鍵を借りる予定だとか。



「ガンタ、北浦さんでしょ? 去年、お兄ちゃんが撮ってたの」

 階段を降りる間もなんとなく藤島さんの手を掴んだままだっだけど、彼女は気にする風でもなく前を歩く寛ちゃんに話しかける。

「え?……ミノルさん、撮ってた?」

「去年って、作品展?」

 足を止めて振り返った彼と私の声が重なって、思わず二人で顔を見合わせる。

「うん、そう。ちょっと距離があるのを、スマホで無理に撮った感じで、ピントも甘かったけど、二人で並んで観ている写真。あれは、作品の解説をしてたのかな? 『ガンタが“モデルの女性”を連れてきてたぞ』って、お兄ちゃんが見せてくれたの」

 『珍しいよね? 人物を撮るガンタって』と、イタズラっぽく笑った藤島さんは、

「私に見せるためだけに撮ったスナップ写真だったみたいだし。あとで消したんだから、お兄ちゃんのことは、許してやってよ」

「いや、まあ。許さないとかじゃないけど。相手によっちゃ、それでは済まない……なんて、人物狙いのミノルさんなら、わかっているだろうけど」

 寛ちゃんが、チラリとこっちを見る。うん。済まなかったねぇ。初対面……じゃないな。二回目の遭遇の時は。



 職員室経由で連れて行かれた指導室は、教育実習の時に控え室として使わせてもらった、ある意味で懐かしい部屋だった。

 遠慮なく椅子に座ろうとする藤島さんの手を、やっと離す。そして私も勧められるまま、彼女の隣に腰を下ろして。

 先生な寛ちゃんは、長机を挟んだ向こう側。 


「さて、ホタル。身元引き受けに、ミノルさんを呼ぶからな」  

 そう言って、これ見よがしにスマホを机に乗せた彼は、先生としての仕事モードのせいなのか、言葉使いもいつもと違って偉そうな気がする。

「身元引き受けって、私、犯罪者じゃないんだけど」

 『二人とも、私に対する扱いが、ひどくない?』と、膨れる藤島さん。

「いや、去年あれだけ教頭先生に注意されたのに、お前は反省もせずに、また……」

「だから。今年はちゃんと、入ったってば」

「どうやって?」

「……職員家族……として?」

「は?」

 虚を突かれた表情の寛ちゃんを放置して、彼女が私に向き直る。

「今年からマシにはなったとは言っても、舞郷の文化祭って、やっぱり制限が厳しすぎるよね? ここに居た頃から思っていたけど、北浦さんも思うでしょ?」

 無理やり同意をさせられそうな雰囲気で、訊かれたけど

「うーん。そうなのかな? 私はここしか知らないから……」

 高校生の頃には、他校の文化祭に行くなんて考えたこともなかったし。

「え? ここしか知らないって……北浦さん、前任校は? いや、ちょっと待って。採用から何年目? 同期じゃないよね?」


 当然のように、私が教師をしている前提の質問をされて、返事に詰まっていると、

「あ、香奈さんは……学校関係者じゃないから」

 寛ちゃんが代わりに答えてくれたけど。  

「ええ? ここの職員だから、私を不審者扱いしたんじゃなかったの? まさか、ずっと採用試験に落ちて……る?」

 途中から同情の混じった声に、覗き込まれた。


「採用、受けてないし」

 この歳で、思わぬ敗北感に塗れる(まみれる)。お前の大学生活は何だった? と、目の前の二人に問われている気がする。

「そっか。もったいないなぁ。北浦さん、向いてたと思うのに」

 そんな私に掛けられた言葉は、惜しむような色を含んでいて。膝の上で重ねた両手をぎゅっと握りしめていた私は、俯いていた顔を、そろそろと上げる。

 机の向こうでは寛ちゃんが、興味深そうな顔で私を見ていた。

「ホタルから見た香奈さんって、教職向きだったんだ?」

「まあね。教科が違うから、一緒の講義を受けてたのなんて、一般教養とか基礎科目くらいなんだけど。同好会の子たちで……あ、北浦さんと私、大学の同好会が一緒だったから知り合いで」

「ああ、うん。それは、もう先に聞いてる」

「あ、そ。で、試験前なんかにみんなで勉強会をしたら、すごくわかりやすいのよ。この子の説明」

「ああ、うちの生徒も言ってたな」

 どう見ても“身内自慢の顔”で寛ちゃんが頷くけど。教えるのが上手いだけじゃ、先生は務まらないって、私でも分かっているし。

 そもそも、塾でのそれは、まぐれ当たりだから、参考にしないで。


「香奈さん、自分で思っているより、塾の生徒たちに顔を覚えられているからね」

 改めてスマホを手にした彼が

「さっきのホタルとの掴み合いだって」

 と、言っている側から

「いや、ちょっと待って。北浦さんに一方的に掴まれただけで、私は掴んでないから」

 藤島さんが被害者アピールする。

「まあ、それは置いとくとして。あれを見ていた生徒会役員が、香奈さんの塾の生徒」

「あー、さっきの“妹尾さん”?」

「そう。妹尾とは、春休み前……だったかな? ターミナル駅のフリースペースで会ったの覚えてる? あの時に『塾で会ったことのある人だ』と気付いてたらしくてさ」

「ええっと。フリースペースで、席の確保を頼まれた子、だよね?」

「うん。それで、メッセージアプリを使って、校内に散っている生徒会役員に俺を探させたらしいよ」

 ”岩ちゃんのカノジョ”がケンカになっているから……って気を利かせた彼女は、他の先生じゃなく、寛ちゃんを名指しで探してくれたらしい。

 それは、私からも彼女に、アイスを奢らなきゃ。



「それはそうとして。ホタルは誰の家族として来た?」

「門脇先生」

「うーん? 従兄か何かか?」

「先月、結婚したから、夫婦?」

 え? あ!?

「だから、さっき、声を掛けたら『藤島じゃない』って?」

 声を掛けた時のやりとりを思い出した。あれは、そういう意味か……。

「そうなのよー。ほら見てー、結婚指輪も」

 嬉しそうな顔で、机の上に左手を乗せる。可憐な石が一粒だけ埋め込まれたシンプルな指輪が、薬指で輝いている。

「そっかぁ。早とちりして、ごめんなさい」

 友好的ではなかった過去とはいえ、先入観で『不法侵入』だと決めつけた自分を恥じる。

「北浦さんも、ガンタの家族で来たんでしょ?」

「いや、私は卒業生……で」

「そんなの、家族で押し通せばいいのに。真面目だなぁ、二人とも」

「そういう問題じゃないと、思う」

 前言撤回。

 結婚してても、やっぱり藤島さんは、藤島さんだった。



 互いの近況報告で盛り上がる……ほどではないものの、当たり障りのない世間話なんかをしていると、建て付けにそろそろガタがきている木製の引き戸が、ノックの音と共に開かれて。

 謹厳実直を絵に描いたような男性が部屋に入ってきた。

「すみません、門脇先生。念のために確認を、と」

 メールか何かで呼び出されたらしい男性が、椅子から立ち上がった寛ちゃんを、軽く手で制して

「行きたかった所は、全部見れた?」

 と、藤島さん――ホタルさんと呼ぶべきか――に訊ねた声には、優しさが篭っていた。

 なるほど、この人がホタルさんの結婚相手なんだ。歳の頃は、私たちと同年代か……少し上。 


「まだ、あともう少し……いい?」

「片付けが始まる前には、帰るんだよ」

 そう言って、ホタルさんの肩に手を乗せた門脇先生は、

「岩根先生、これで無罪放免、ですよね?」

 言葉使いは穏やかながら、ホタルさんに対する時とは明らかに声の色も表情も違っていて。

 彼が静かに怒っているのを感じた。


「申し訳ありません。私のせいで、お仕事中にご迷惑を……」

 部外者みたいな扱いになっているけど、諸悪の根源は私、だ。

 面識のない私からの謝罪に、門脇先生の視線がこちらを向いた。

「それは……」

「私たちが結婚していることを知らなかったみたいだから、許してあげて」

「そうなの?」

 ホタルさんの取りなしに、門脇先生の表情が解けたところで、

「重ね重ね……すみません」

 すかさず寛ちゃんが頭を下げて。

「いや、私の方も報告が遅れて」

 門脇先生からの歩み寄りに、肩から力が抜けるのが分かった。



 一件落着、と指導室から出て。寛ちゃんと門脇先生は、それぞれ持ち場へと戻るらしい。

「北浦さんは、もう帰る?」

 一番近くにある西階段へと向かいながら、ホタルさんに訊かれて。

「もう一度だけ、写真部を見てから」

「写真、続けているの?」

「最近、始めた……かな?」

 彼女は、撮り続けているのだろうか。 


「うちの高校、去年から写真部、なくなっちゃって」

 ゆっくりと階段を上がりながら、ホタルさんが問わず語りを始めた。

「それで、忍び込んだの?」

「忍び込んだ、は人聞きが悪いから、やめてよ」

「でも、現に……去年は、やったでしょ?」

 と、指摘すると

「ガンタってば、何を喋ってるのよ、もう」

 拗ねたような表情を見せる。

 本当に反省はしない子だと、呆れ半分。そこがホタルさんらしいと、懐かしさが半分。

 入り混じりった気持ちに、苦笑が抑えられないけど。自分でも驚くほど、気持ちは穏やかだった。



 文化祭も残すところ、あと一時間ほど。写真部では受付の男子生徒だけが、手持ち無沙汰に座っていた。

 それぞれのペースで鑑賞していたホタルさんと、一枚の作品の前で行きあって。

「この子の作品、どれも良いよね」

 彼女がしみじみと誉めたのは、白井くんの作品だった。

「写真をやりたくて、舞郷に来たんだって」

「そういう子、居るよね。絶対に」

「居る……のかな?」

「居る。写真に限らず、高校生が夢中になっている姿に憧れる子供は、絶対に居る」

 作品から目を離さずに語る彼女の言葉には、思いがけないほどの力が込められていた。


「勤め先の柳原西高でいえば、『バレーがやりたくて』とか『軽音部に憧れて』って子は、毎年居るの」

「うん」

「でもこの先、『写真がやりたくて』って理由で柳原西高(うち)を受験する子は、現れないって思ったら、たまらなくて……」

「そうなる……のね」

「舞郷高は、まだ間に合うのに。関係者以外にも……学校見学を兼ねた中学生以外にも……もっと小さな子どもたちにも、見せてあげて欲しいのに。ここの規則は、厳しすぎる」

 全力で楽しむ高校生たちの姿を通して、『学校は勉強をするだけの場所じゃない』って、伝えてあげたい。

 そう言って、目尻に滲んだモノを左の薬指でそっと拭ったホタルさんの姿に、高校時代の光景が脳裏に再生される。

 友人たちと、はしゃぎながら食べた弁当。

 息を潜めた、放課後の恋バナ。

 夜遅くまで残って準備をした、文化祭。  


 確かに悩むこともあったけど、楽しかった三年間だったと、しみじみしていたのに。

「まあ、チケットの制限を緩めて欲しかったのは、私自身が若い作品を見たかったのも大きいんだけど」

「はあ?」

 カラリと変わった口調と、あまりにも自分本意な理由についていけない。

「ほら、インスピレーションとか……あるじゃない? 若い感性に刺激を受けたら、自分も良い写真が撮れそうって」

「それは、ないから」

 いや……もしかしたら、あるのかな? 私が経験したことが無いだけで。

 それはともかく。やっぱり、ホタルさんはホタルさんだ。

 撮りたい写真のためには、ルールもなにも目に入らなくなって、踏み破って進んでいってしまう。



 金券の使い残しが……と言ってる彼女と別れて、一足先に学校を出る。

 今夜は、打ち上げ(ご苦労さま会)の後で、寛ちゃんがうちに泊まりに来る。

 せっかくここまで来たのだから、明日の朝食用の食パンをスミレベーカリーで買っておきたい。ついでに、ネコの喫茶店で一休みしてから、帰ろう。


 その晩、訪ねてきた寛ちゃんは、いい感じに酔っていて。

「門脇先生と、ゆっくり話したのは初めてかなぁ」

 寝物語に、そんな事を言っている。

「一緒に働いているのに?」

「学年団も教科も違うと、接点がなくってさ」

 社員三名にアルバイト学生、って構成の私の職場では、考えられない社会だけど。

「教科も違うんだ。なんとなく、英語っぽい気がしてたけど」

「ホタルと同じ、国語だよ」

 なるほど、そこに出会いがあったわけだ。


「私も、ホタルさんと初めてきちんと話をした気がする」

「そうなんだ?」

「あんなに真剣に仕事のことを考える子なんだって、知らなかった」

 彼女の根底にあるのは、写真のことが大部分かも知れない。でも、一人でも多くの子どもに、いろんな経験と触れさせてあげたいって熱意は本物だと思う。 


「そのホタルから見ても、香奈さんって教師向きなんだよ」

 眠りへ沈みかけていた意識が、彼の言葉に目を覚ます。ナツメ玉の灯りが照らす薄暗い部屋の中、私を覗き込んでいる眼差しに、思わず目を逸らす。

「知っていると思うけどさ。免許の更新まで、あと数年だよ」

「うん」

 教職に就いていなければ、更新に必要な講義を受けることができない。それは私も知っているけど……。

 睡魔に負けたふりで、目を閉じる。彼から顔を背ける。


 ホタルさんが言ってた『向いている部分』なんて、就職活動の時には捨ててしまっていた。

 私の中に残っているのは、わずかな欠片、名残の残照。



 文化祭を終えて一休みした頃。七月に入ると、高校は期末試験を迎える。

 せっかく日曜日が休みにあたる月ではあるけれど、三年生を担当している今年の寛ちゃんは、去年以上に忙しそうで。当然のように、私も夏休みに向けての塾生面談が続いている。

 生徒会役員をしていた妹尾さんを筆頭に、舞郷高三年生との面談は余計な緊張を強いられる。寛ちゃんと付き合っていることを、知っているかもしれないって。


 でも、そんなことで仕事を疎かにするわけには、いかない。こちらからの申し出で設定している数十分の面談時間は、受験生にとって貴重な時間なんだから、無駄な感情には蓋をして。 

 成績の分析に取り組む。相談に乗る。夏期講習の提案をする。

 そして、諦めてしまいそうな背中を、元いた道へと押し戻してやる。


 かつての私も、受験生だった。当時の先生たちには、いっぱい助けてもらったなぁ。

 『十分、教育大に手は届くから大丈夫。一緒に頑張ろう』って励ましてくれた塾の先生。

 卒業の日には『いつか、どこかの学校で会えるのを楽しみにしてる』と送り出してくれた担任の先生。 

 なのに、いつの間にか、思い描いてた場所とは違う所に来てしまった。

 『教員免許の更新まで、あと数年だよ』と、寛ちゃんの声が記憶の中で囁く。

 このまま失効とかになると、先生たちの応援を無駄にしてしまうのだけど。そんな理由で転職して、良いはずがない。

 そもそも、それで採用試験を通るほど、世の中は甘くない。



 そうしてやっと。学校も塾も、一通りの個人面談を終えて、夏休みが取れる。

 今年のお盆休みは、火曜日から金曜日までの四連休だったけど、寛ちゃんとは出かける約束をしなかった。

 祖母の初盆には、さすがに顔を出さないと……ということで、父の住む街へと長距離移動の旅に出る。

 『行きたくないなぁ』と、重い気持ちで新幹線に乗り、変わり映えのしない叔母たちの悪口に頭痛を噛み殺す。


 二泊三日、彼との旅行だったなら、楽しかっただろうな。ゴールデンウィークに行きそびれた隣県のペンションまで、星を撮りに行きたかったのに。

 ただ今年のお盆は、ちようど満月と重なっているから、そもそもが無理な話ではあるので、予約もとらなかった。

 代わりに、もう一人の社員である野村さんと休みを交換したので、翌週の金曜日と土曜日が連休になっている。

 学校はまだ夏休みなので、一泊二日で寛ちゃんと笠嶺市まで出かける予定。



 休みにした土曜日と翌日の日曜日、笠嶺コンベンションホールでは二日間にわたって、ハンドクラフトのイベントが開催される。絵美莉が出店予定なので、応援に行くついでに、前日の花火大会も見る計画で。

 純粋に『絵美莉、お疲れ』って、おやつの差し入れをする程度の応援になるか、店番を頼まれるような応援になるかは、行ってみないとわからないけど。

 寛ちゃんは行ったことが無いから、楽しみにしているらしい。

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