第八十一章・約束のデート
読者の皆様に幸あれ!!
第八十一章・約束のデート
登校日も文芸部の活動は続いていた。
多くの生徒が昼になると下校する中、うちと省吾くんは部室へと顔を出した。
ちなみにうちと省吾くんは、まだわだかまりが消えていない。
うちの誕生日の時のことで、省吾くんの汚い部分を見てしまったので、うちは嫌悪感とともに、省吾くんを意図的に避けていたのだ。
でももう、それも終わる。
この前、生理になった時、うちは女子の生理も決して綺麗なものじゃないと思ったからだ。
うちも反省しなければいけない。
男子には男子の事情があるということだ。
省吾くんばかりを責めてはいけないと、うちは思った。
それに、もっと省吾くんのことを知りたいと思った。
これは本音だ。
そしてうちのことも、もっと知ってほしいと思う。
ぱんつから始まった恋だけど、ぱんつ以外のうちも好きになってもらいたい。
ぱんつはうちの一部だ。
でも本当のうちは、もっといっぱいあるはず…。
例えばそう、今日、夏の読書感想文コンクールで入選を果たしたこととかも含めて。
「省吾くん」
「何だい、海さん?」
「もううちは大丈夫ですよ。だからうちの顔を見てください」
うちは笑顔で省吾くんの方を向いた。
これが今の、うちの顔や。
「海さん…」
「省吾くん、もうえっちなことは考えないでね」
「う…うん」
正直な省吾くん。
「なんて冗談です。考えてもいいけど、そういうのは待ってね」
「う、うん」
「うちはうちで、心の準備があるから」
「そ…そうなんだ。まあ、あの時はゴメン」
「いいんです、もう」
「でも…」
「なら、ちゃんと許す代わりに夏祭りに一緒に行きましょう」
「夏祭り?」
「ええ。地元である夏祭りに、一緒に行きましょう。これはデートですよ?」
「うん。分かったよ」
「雨が降ろうと槍が降ろうと、弾道ミサイルが飛んで来ようと、中止にならない限り、一緒に夏祭りに行くんです。約束ですよ!」
「うん、約束」
これでうちと省吾くんは、仲直りをした。
夏祭りは一週間後。
本当に一緒に行くんだから!
読者の皆様には感謝しかありません!!




