第七十七章・文芸部のパソコン
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第七十七章・文芸部のパソコン
夏休みも八月に入ると、文芸部の活動も忙しくなってきた。
うちと省吾くんは顔を合わせないまま部活に出ていた。
省吾くんも反省してることだし、もうそろそろ許してやってもいいかなと思ううちだった。
エロスはほどほどにね。
省吾くんは小説を書くことに苦戦していた。
その点うちは、思うことをスラスラと羅列していく。
そのペンシルスピードは、かなりの速さだった。
それは雪枝先輩や野毬先輩も同じだった。
「先輩方、書くの速いですね」
うちは手を休めがてらに、言葉を口にする。
「まあ、一年の時にやってるからね」
と、野毬先輩。
先輩たちも一年前は、高校一年生だったはずだ。
一年でそこまで速筆になれるのだろうか?
「小説って言ったら、OBやOGの書いたのが、そこのパソコンにデータ保存されてるのがあるから、読んで参考にしてもいいんだよ?」
そう言って、野毬先輩はパソコンを指さす。
「そうなんですか。じゃあちょっと見てみます」
うちはパソコンのところへ行くと、電源を立ち上げた。
すぐにパスワード入力のページに変わる。
このパソコン、意外に新しい型のようだった。
「雪枝先輩、パスワードを教えてください」
「あ~、パスワードはわたしが打ち込んであげるよ」
そう言って、雪枝先輩は書く手を止めて、立ち上がるとパソコンのそばへと来る。
「あの…、パスワードを教えてくれれば…」
「いやぁ~、このパソコンのパスワードは、部長と顧問以外には教えない決まりなんだ。前にいた文芸部の男子が、勝手に使ってエロサイトを見まくってたことがあってね。それからは部長と顧問だけがこのパソコンを管理出来るだけになっちゃったのよ」
またしても男子のエロスが絡んでくるのですね?
まったくもう!
省吾くんもそうなってほしくなかったので、うちは堅物を演じているのだ。
えっちなのは敵ですっ!!
雪枝先輩がパスワードを打ち込むと、画面が変わり、フォルダーがデスクトップに映し出された。
「この右の上のフォルダーにデータが入ってるわよ」
「ありがとうございます!」
「ワードに入ってるからね」
「はい」
うちは参考までに、OBやOGの書いた小説を読もうと、フォルダーをクリックする。
素人が書いた小説も読むと面白いかもしれない。
そう思ううちだった。
感想ください。読者の皆様に幸あれ!!




