第七十六章・省吾くんのバカ!!えっち!!
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第七十六章・省吾くんのバカ!!えっち!!
パーティーも終わり、片付けが終わると、絹代ちゃんと千百合さんは帰っていった。
省吾くんだけが、うちと一緒に家に残った。
リビングルームからは、うちの家の庭が見えた。
そこにはうちの飼っている秋田犬の〝もへじ″(オス)がウロウロしてるのが見える。
「犬飼ってるんだね」
と、省吾くん。
「はい。もへじって名前です」
「もへじ?」
「はい!へのへのもへじから取りました」
「ああ!」
納得してくれたようだ。
うちももへじの名は気に入っていた。
まあ、安直かもしれない名前だけれど、うちは気に入ってる。
個性的だし。
「もへじは美味しいのかなぁ?」
「いえ、食べるの前提で飼ってるわけではありませんから…」
「冗談だよ」
「すいません…」
うちは笑顔になった。
「これからどうしますか?」
「そうだね…」
省吾くんは黙り込む。
ん?
「千百合が持ってきたアレって、どう思う?」
省吾くんは真面目な顔をして言った。
「コンドームのことですか?もらった物ですから部屋のどこかに置いておきますよ」
「そっか…」
省吾くんはひょっとして、このコンドームをさっそく使おうと?
「省吾くん…」
うちは女性雑誌や女子の会話を思い出す。
『男はオオカミ』。
『ヤリたいだけ…』。
うちの頭の中に、そういう言葉がグルグルと回った。
「省吾くんのバカ!!変なコト考えないでください!」
「え、僕はそういうことは…」
「嘘です!コンドームの話を持ち出すなんて、サイテーですっ!!」
「いや…、違っ…」
「信じられません!もう帰って!!」
うちは好意を寄せている男子に、初めて嫌悪感を感じた。
そして無意識に身を守るための防衛本能が働く。
省吾くんは無言のまま帰っていった。
まったくもう!
その時、スマホのLINEが入る。
省吾くんからだった。
『ゴメン』と、一言。
うちもLINEを返した。
『分かりました。でも、しばらく顔を合わせないでください』
それっきり今日はLINEが途絶えた。
苦みの残る誕生日となってしまった。
うちはコンドームの入った箱を、部屋の奥へと隠すように置いた。
原因はこれのせいだわと、うちは思った。
誰も彼もホントにえっちなんだから…まったく。
うちは呆れる。
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