第六十八章・追試は山張りで!
読者の皆様に幸あれ!!
第六十八章・追試は山張りで!
うちは補習授業に身が入らなかった。
教室には赤点を取った者、二十人がいて、うちもその一人である。
今、授業をしているこの辺は、期末の勉強会の時に省吾くんに教えてもらってたところだ。
教えてもらったのに頭に入ってなかったというのは、熱心に勉強を教えてくれた省吾くんに対しては、とても失礼なことである。
うちはそれが恥ずかしかった。
省吾くんには謝ったけれど、また補習が終わり次第、もう一度謝ろう。
補習は一週間続く。
そしてそのあとは、追試験や。
追試なんて、中学の時は受けたこともなかったのに、高校一年生の夏に、いきなり受けることになるなんて…。
それに落ちたら、進級もヤバい。
うちは気が気でならない追試に向かって、補習授業を受ける。
こんなバカなうちを、省吾くんはどう思うだろう?
もうぱんつを見せるアクシデントは起こらないでほしいけれど、嫌われないようにするにはどうしたら良いのか分からなかった。
これは杞憂だろうか…。
そんなこんなで、うちは補習、省吾くんは部活でそれぞれ一週間が過ぎた。
早いものや。
ついに来た。
追試の日が!
うちはドキドキしながら追試に臨んだ。
神様、お願いいたします。
うちの山張りが当たってますように!
追試は五十分。
チャイムが鳴ると始まり、五十分後のチャイムが鳴ると終了です。
さあ、もう赤点は取らないですよ。
うちは開始のチャイムが鳴ると、裏返しにしていたテストの紙をひっくり返し、シャープペンシルを手に取った。
これは分かる!
山を張ったのもあるけれど、省吾くんが教えてくれたところがドンピシャ出た。
こんなにスラスラ問題が解けるのは初めてな気がする。
うちは出来る子やったんやぁ。
ケアレスミスが無いようにチェックしながら、問題を読み返し、最後まで解いていく。
時間が余っても、気は抜かない。
うちは最後の最後まで問題と答えを照らし合わせて、確認をした。
バッチリや。
その時、終了のチャイムが鳴った。
うちは集められていく答案用紙を見送りながら、緊張の糸が解けたかのように、ぐったりとなった。
補習、追試、ともに終了です。
これで文芸部に顔を出すことが出来る。
誕生日にも影響はなかったようだ。
安堵のため息をつくうちだった。
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