表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぱんつから始まる恋♡  作者: あばたもえくぼ
62/200

第六十二章・スタイリッシュ省吾くん!!<後編>

ご感想やレビューもお待ちしております!!

第六十二章・スタイリッシュ省吾くん!!<後編>



 二時間後、省吾くんはうちの前にやって来た。

うちは少し眠っていたようだ。


 手に持っていたはずの雑誌が、床に落ちている。

それを拾うと、雑誌を戻して省吾くんの方を見た。


 そこには王子様がいた!

髪が短くカットされていたけれど、どことなく品が良く、ワックスで固められた毛先が、よりヘアスタイルをカッコよく決めている。


 着ている服装に合わせた髪型だ。

これなら本当に高校デビュー出来る姿で、女子はほっとかないだろう。


 うちはちょっと不安になったけれど、でもこれが省吾くんの今のスタイルだ。

彼は磨けば光る原石だったのだと、うちは思った。


「ど、どうかな?」

 省吾くんは照れながら訊いてくる。


「とても素敵です!」

 うちは素直に感想を言った。


 カット&シャンプー代はうちが払った。

え、男に払わせるべきですって?


 今日はいいの。

うちのワガママに付き合わせちゃった分を、うちが出す。


 それだけや。


「それじゃあ、行きましょうか」

「うん、海さん」

「映画でしたね?今から観れる作品を調べますから」


 美容室を出たうちと省吾くんは、シネマ・コンプレックスの映画館がある商業施設へと移動した。

歩けば数十分で着く。


「え~と、もともと観たかったというか、観るはずだった『私のことを探して』は夕方の回に走れば間に合います。でも、これを逃したら、もう一つの候補の『ブラウン・ジャーニー』しか時間が合いません。どうしますか?」

 

 うちはテキパキとスマホで上映時間の案内を調べた。


「どっちでもいい…って答えは反則だよね。もう一つの候補でいいよ」

「そうですか。うちは本当にどっちでも良かったんですけどね。でもそれは確かに反則ですから、うちももう一つの候補に賛成です。余裕持って入りたいですからね」


 うちは省吾くんと、安心して並んで歩いた。

今日の省吾くんはカッコイイ。


 まあ、うちがおせっかい焼いてプロデュースしたからですけど、それでもうちは大満足です。

こんなにスタイリッシュに決め込んじゃって、うちの彼氏にはもったいないくらいです。


 うちは省吾くんと一緒に映画館にたどり着いた。

それじゃあ、券売機のところへ行くとしますか。


 ここでもスマホでチケットが買えるから、便利な世の中になったもんやわぁ。

使い過ぎには注意しないとだけれど…。


 えっと、『ブラウン・ジャーニー』ね。

省吾くんが券売機の前に立って、パネルを操作してくれる。


 省吾くんのスマホは映画館のクーポンが使えるので、ポップコーンとドリンクが無料になるらしい。

どこでそんなクーポンが手に入るんでしょう?


 そういえばこの映画、恋愛ものらしいから候補の一つに選んでいたのだけれど、内容までは把握してるわけじゃなかった。

当然、もともと観る予定だったのは、『私のことを探して』だったので、それ以外の映画の内容を、全然調べてはいなかったのだ。


 そういう意味では、この映画がR-15指定であることも了承済みではなかった。

そもそもR-15指定に何の意味があるのかも分からないでいた。


 うちは逆に、そういう映画も観てみたいと思っていたのだ。

もう高校一年生だし、ちょっとディープな内容でも観たい映画には変わりない。


 うちだって背徳感のあるような映画も、いつかは分かるようになりたいので、ちょっと背伸びしようと思って期待する。


*        *        *


 そうこうしているうちに、省吾くんはチケット二枚とポップコーン+ドリンク券を手に持っていた。

うちったら、考え事しちゃっててゴメンね。


「チケット買ったよ。ポップコーンとドリンクの券も一緒に出たから。でもこれは一人分だけだから、海さんの分は売店で買おうよ」

「なら、自分で買ってきますから、省吾くんはどこか、その辺りの椅子に座って、待っててください」

「いや、この券を売店に出さないと、ポップコーンもドリンクも手に入れたことにはならないから。一緒に並ぼう」

「はい!」


 うちと省吾くんは売店の列に並んで、順番を待った。

五分後、うちはドリンクとポップコーンのSサイズを買い、省吾くんはMサイズを手にする。


「買えましたね」

「そうだね。じゃあどうしようか?もう劇場に入って指定席に座る?」

「ですね!別に取られるわけではありませんけど、ポップコーン持ってここで待ってるより、それがいいかも…」

「そっか。そうだね。じゃあ入ろう」

「はい!」


 うちと省吾くんは、劇場の準備中のサインが入場に変わるのを待って、チケットを切ってもらうと、劇場の中へと入っていった。


 映画を映画館で観るなんて久しぶりやわぁ。



読者の皆様に幸あれ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ