第五十九章・服屋さんでのコーディネート
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第五十九章・服屋さんでのコーディネート
『リーガル・クローズ』。
そんな店名の服屋が、街の裏通りにあった。
ここなら良い服が置いてあるだろう。
うちは省吾くんを連れて、いざ!その店に入る。
中高生向けだけど、若々しいのが合っている服が並んでいた。
そうそう、こういう服を着てもらいたいのだ。
この店は分かってらっしゃる!
うちはそう思った。
省吾くんは挙動不審に店内を歩き回る。
ソワソワしないでほしい。
「省吾くん、このボタンの付いた白いワイシャツを着てみてください」
「え?似合うかなぁ…」
弱気に答える省吾くん。
店名は『リーガル・クローズ』だけど、省吾くんの恰好の方がイリーガルだと思う。
「着てから言ってください」
「う、うん」
うちはワイシャツをラックから持ってくると、試着室へと省吾くんを連行する。
ダサい罪で、試着室に懲役3分です。
「この服を着てからカーテンを開けてくださいね」
試着室に服を持って入った省吾くんは、中で着替えてるようだ。
うちはその間に、パンツを探す。
ぱんつではない。
パンツだ。
ちょうど省吾くんに似合いそうなパンツを見つけたので、それも持って試着室へと戻った。
さあ、ファッションショーの始まりですよ。
うちはカーテンが開くのを待った。
「着たよ」
試着室から省吾くんの声がした。
うちはカーテンが開くのを待つ時間も惜しいと言わんばかりに、先にカーテンを全開にする。
軽いわいせつ罪や。
なんと、省吾くんのワイシャツ姿は、結構様になっていた。
「じゃあ、このパンツを穿いてください」
うちは省吾くんに、持ってきたパンツを渡す。
「それじゃあ、それも穿いてから、またうちに見せてくださいね」
「分かったよ」
うちは省吾くんをプロデュースしてるのだろうか。
でも初デートは、のちの思い出になるのだ。
そういう意味でも省吾くんにはカッコイイところを見せてもらいたいと、うちは思った。
うちだって女子だ。
横を歩く男子には、カッコイイ姿であってほしい。
デートをするのなら、彼氏にはイケてるところを見せてほしい。
うちはちゃんと、今日のデートのためにおしゃれして来たのだから、省吾くんにもその辺は気を遣ってほしいと思ったのは事実だ。
うちが省吾くんの服を選ぶっていうのも、ちょっとアレではあるけれど…。
また省吾くんが、試着室から出てくるのを待つうちだった。
パンツも買うなら、それに似合うベルトも選ばなくちゃ…。
選ぶのも骨が折れるものだ。
こんなに選んでるんだから、ちゃんと着こなしくらいは頑張ってくださいよね、省吾くん!
試着室のカーテンが再び開くのを待つうちだった。
読者の皆様には感謝しかありません!!




