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ぱんつから始まる恋♡  作者: あばたもえくぼ
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第五十六章・男子の生理なんです。

読者の皆様に幸あれ!!

第五十六章・男子の生理なんです。



 省吾くんは部屋のベッドの上で、うっかり千百合さんを押し倒してしまったようだ。

それを見ていたうちは、動揺する。


 何で二人とも動かなくなってるの?

動けないの?


「省吾…」

「な、何だよ?」

「私ならあんたとそうなっても構わないんだよ?」

「え?」


 千百合さんはベッドでえっちな行為をしても、別にいいんだと言っている。

それはうちへの当てつけ?


 それとも本気で言ってるの?

それがうちには分からなかった。


 でもその体勢だけは解いてほしい。

見てられないんだから。


 うちはそばに落ちてたえっちな本が無くなってることに気付く。

あれ?


 キョロキョロと見回すと、なんと絹代ちゃんが省吾くんのえっちな本を読んでいるではありませんか!!

うちは驚いて、息を飲む。


「絹代ちゃん、何してるんですか?!」

 うちの声に、省吾くんも千百合さんも気が付いて、一緒にベッドから落ちた。


「うわあっ!」

 ドサッという音がする。


「痛ってて~」

 省吾くんが起き上がった。


 咄嗟に千百合さんを庇って、クッションになってあげたようだ。

千百合さんが上になっている。


「大丈夫か、千百合?」

「うん。大丈夫」


 うちは絹代ちゃんの方へ目をやる。

絹代ちゃんは普通の顔をしたまま、えっちな本のページをゆっくりとめくっている。


「やっぱ男子はおっぱいなのねー」

 絹代ちゃんの感想はいい。


「絹代ちゃん!」

 うちはえっちな本を取り上げようかと思った。


「海のこと好きなんだから、ロリっぽいのを期待してたけど、この本を見てたら、やっぱり男子はこういうのを求めているのね」

 

 こういうのって、おっぱい?


「もう返してあげたらどうです?」

 うちは絹代ちゃんに言う。


「エロ本なんて初めて見たからさー。もうちょっと詳しく見たいなー」

 絹代ちゃんも興味津々や。


「ダメですってば~」

 うちは呆れ顔になった。


 女子も男子と同じくらいエロいです。

うちも人のことは言えないけれど…。


「でも男子って、エロ本の女の裸は裸でいいとして、好きな人は好きな人の裸でいいものなんでしょ?」


 それってどういう…。

というか、露骨にうちの裸の話になってて、嫌なんですけど…。


「僕は海さんの裸の方がいいよ」

 と、いきなり省吾くんのカミングアウト!


 嬉しいけど、うちの裸をいつ見たっていうの?

そういう言い方は困る。


「海の裸なんて見たことないでしょ、渡辺くん」

「それは…そうだけど…」

「まぁ、見た目だけでも女子の胸の大きさなんて、大体は分かるんでしょうけど」

 そう言って、うちの胸の方に目をやる絹代ちゃん。


 悪かったですねぇ、こんなお胸で。

こういうのを〝ちっぱい″とか言うんでしたっけ?


 小さいおっぱいの略ですね。

ちょっとそこになおれ!


 というより、うちは気にしてるのに~。

もう、絹代ちゃんってば!


「まあ、男子はこういう本を見て、自分で処理してるんでしょ。汚いとは思わないわよ。男子の生理なんだし」

 と、絹代ちゃん。


「生理って言葉が当てはまるかは別じゃない?」

 千百合さんが言ってくる。


 生理といえば、女子ってイメージがあるのは当然だ。

でも男子のソレは、他に言いようもないような気がする。


「まあ、女子の生理だって、別にそんなに綺麗なものじゃないから、おあいこね」

 絹代ちゃんはそう言うと、えっちな本を閉じた。


「渡辺くん、この本返すわね」


 女子からえっちな本を返される気持ちは、正直に言って恥ずかしいだろう。

うちはそんなことを思った。


 さっきまで千百合さんと変な体勢になっていた省吾くんは、まだ床に寝ている状態の千百合さんを起こすと、絹代ちゃんからえっちな本を回収する。


 本当にゴメンね、省吾くん。


 うちたちは勉強を再開する。

気まずい雰囲気だけは残ったままだった。



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