第五十五章・えっちな本、見つけた!
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第五十五章・えっちな本、見つけた!
うちは省吾くんの顔をまともに見れなくなった。
絹代ちゃんが変なコトを言うからだ。
その時、千百合さんが目を覚ました。
省吾くんのベッドから起き上がる。
「省吾…」
千百合さんはスカートがはだけていた。
ちょっとちょっと!
見えますよ?
「ああ、寝てたら布団の中にコレが…」
千百合さんの手には、見ただけで分かる、えっちな本があった。
「こんなところに隠すなんて、古風かつ古典的よね」
ユラユラ揺れる頭をハッキリさせると、千百合さんは省吾くんに言った。
「おい!そんなもの女子が見るなよ!」
省吾くんは怒っていたが、それ以上に恥ずかしさで顔が真っ赤になっていた。
うちも顔を赤らめる。
省吾くんのえっちな本…。
どんなの読んでるんだろう?
気になる…。
というか、やっぱり省吾くんも男子なんやわぁ。
うちの中で、省吾くんがえっちな本を見るなんて、考えはしても、想像は出来なかった。
でも今、省吾くんのえっちな本が、そこにある。
男子ってサイテーだと思ってしまううちは、ただの女子だからだろうか?
「千百合さん、省吾くん困ってるし、元のところに置いてあげてください」
うちは千百合さんに言う。
「なーに?そう言ってるけど、あなたもこの本、見たいでしょ?」
そんなこと言ってない。
見たいとは思うけど、うちは健全な女子を目指してるので、本音は言わないのだ。
あ、これがカマトトってことなのか。
「千百合、あなたねー。男子がそういうの持ってるってことは、正常なことなんだから。逆にエロい本の一冊も持ってない方が、わたし的には気持ち悪いと思うわ」
絹代ちゃんが省吾くんをフォローしてあげてる。
でも二人とも、省吾くんの前でその会話はどうかと思いますよ?
ホラ、省吾くんも悲しそうじゃない!
「エロい本がベッドにあるということは、要するに使ってるってヤツ?」
「使ってる?何にですか?」
うちはそれが何を意味するか分かってはいたけれど、とぼけた。
「男子の生理っていうのかな?省吾、あなたマジでサイテーね」
「その本返せ!」
とうとう省吾くんが千百合さんの座っている自分のベッドへ行き、えっちな本の奪い合いが始まる。
「男子の生理で悪かったな!ああそうだよ。使ってるよ!とにかくこの本は返せ!」
「何よ!どうせ私のことも想像の中では脱がしてたんでしょ?このド変態!」
取っ組み合いの末に、えっちな本は省吾くんと千百合さんの手からすっぽ抜けて、うちの目の前まで飛んで来た。
うちの前でえっちな本のページがめくれ、そこには女性のプリミティブな格好がデカデカと写っていた。
これが本物のえっちな本!
す、すごい!!
うちは顔を両手で隠したけれど、指の間からそのページをじっくりと見てしまう。
お胸ドーンにお尻ドーンだ。
こんなの見たら、うちの幼児体系は一体何?って思わせる裸だ。
いつかうちの裸を見せる時、省吾くんはきっとガッカリするだろうなぁ。
こんな貧相な体をうちは他人には見せられない…。
うちは自分の裸体にコンプレックスを持った。
「省吾くん…」
うちが省吾くんの方を見ると、なんとベッドの上で、千百合さんの上にかぶさって、動けないでいた。
それはまるで、千百合さんを押し倒しているような状態にも見えた。
さっきの揉み合いのせいで、ああなったんだろうけど…。
あれは本当に、二人ともえっちな体勢や。
不潔です!と、うちは思った。
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