第五十章・省吾くんだって男の子♡
今日は早くに目が覚めたので、朝から更新します。次の更新予定は午後5時半くらいを予定しております。
第五十章・省吾くんだって男の子♡
今日は省吾くんが昨日、学校に置き勉したとかしてないとかで放課後、先生に呼び出されたので、うちは久しぶりに絹代ちゃんと一緒に帰ることになった。
彼女であるうちは、彼氏が居残りさせられてるのなら、待ってるのが基本でしょと思うところだけれど、そんなうちを省吾くんは束縛することなく、先に帰るよう促してくれたので、こうして絹代ちゃんと一緒に帰ることが出来たのだ。
ありがとう、省吾くん!
「で、最近はどうなの?」
「え?」
「渡辺くんとは何も無いの?」
「何って?」
「デートしたりとかさ」
「デート…」
そういえば、正式にデートしたことなんかないような。
だって、省吾くんは誘ってくれないんだもん。
「省吾くんは奥手って感じだから…」
「かーっ!これだから奥手同士のカップルってのは!」
なぜ絹代ちゃんがそんな心配をするのだろう?
他人の恋バナは蜜の味でもするというのでしょうか?
「絹代ちゃん?」
「いい、海?期末テストのあとは自由がきくから、絶対にデートしなさいよ!これは必須課題」
ええ~!!
うちは困惑した。
最近の高校生の恋愛事情ってそういうものなの?
「でも省吾くん、誘ってもデートしてくれるかなぁ?」
「男じゃないね、渡辺くんは。男子だったら絶対に女子をエスコートしなくちゃ!海だって望んでるでしょ?」
「望むって何を?」
「だからデートよ!お食事して、映画でも観て、ラブホに行って…」
「え、ちょっと待って。ラブホ?」
「知らないの?ラブホテルよ」
「少しなら知ってるっていうか、まあ知ってるけど、どうしてラブホ?」
「それはまぁ…、行きつく先はそこなんじゃないの?知らないけど」
「そっ、そんな!」
「付き合ってる男女なら、皆やってることよ」
「そ、そんなの知りません!!ダメですっ。えっち!!」
そんなこと、恥ずかしくて絶対にダメ!
ぱんつ見られる方が何万倍もマシ!!
うちは真っ赤になった顔を両手で押さえる。
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!!
想像しただけで死んじゃいそうになる。
でも省吾くんが求めてきたら?
うちはそんな高度な恋愛に足がすくんだ。
そんなのうちには無理やわぁ。
「もっと健全なデートはないんですか?」
「え?そりゃあ、あるだろうけど、究極の愛を求めたいなら、やっぱりラブホで締めくくるでしょ」
「ラブホから離れてください!もうっ」
「健全なデートねぇ。今のご時世、中学生でも済ませちゃう子もいるんだけどねぇ」
「そういうの、不純異性交遊って言うんですよ」
「古臭い言い方知ってるのねぇ。今じゃ誰も使わない言葉よ。死語ってやつ?今どきのJKならもっと、不健全に生きなきゃ」
「それはうちの望む恋ではありません」
「ならいいけど、渡辺くんはどうだろうね。彼も男なんだし、体を求めることだって絶対に想像してるワケよ」
「彼はそんなこと考えてませんから」
「どんだけ純愛少女漫画な脳内してるのよ?今どき女子だってエロいこと考えるって時代に、男子の妄想はもっと計り知れないのよ?」
うちだって分かってる。
男子がそういう生き物だってことくらい。
でもうちはそれを信じたくなかった。
もっとピュアでありたかった。
それでも現実の恋は、キスだけでは終わらない。
それだって知ってるからこそ、逆に認めたくないのだ。
うちと省吾くんの恋は、うちのぱんつから始まっている。
ぱんつ見られるのも恥ずかしいんだから、それ以上は待ってほしい。
それがうちの本音だった。
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