第四十七章・省吾くんの評価
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第四十七章・省吾くんの評価
四枚の原稿用紙に文章を埋めたうちは、それを文芸部に提出した。
最初から書き直したので、時間が倍かかってしまった。
他の部員はどうなったのだろう?
うちは省吾くんにも訊くことにした。
* * *
省吾くんの席へ行こうとすると、男子たちに囲まれている省吾くんがいた。
今度は何を言われているんだろう?
「よーよー、渡辺。美羽野とはどこまでいったんだ?」
「もうヤッたか?」
「ぱんつの見せ合いっこもしたかよ?」
また、うちのことで絡まれている様子だった。
いろいろ恥ずかしいことを訊かれているなぁ。
どうして男子はそうなんですか?
放っておいてくれないかしら。
それでもうちと省吾くんが付き合うようになって、もう二か月以上経つ。
そろそろなのかなと、うちは意識し始めてしまう。
うちと省吾くんは清いお付き合いなので、は通用しない。
特に血気盛んな高校生という年頃というのは。
うちはそういった話に疎いし、省吾くんとは手も繋いだことがない。
それでお付き合いしてることになるのでしょうか?
でもいろいろ妄想だけはたくましいので、うちも相当なモノやと思った。
今日は読書感想文のことで話がしたいのですが、うちは諦めて、あとで訊こうと自分の席に戻る。
「海、あなたの彼氏さん、大変ね」
絹代ちゃんがうちに言ってくる。
「あ、うん。そうやね」
どこか他人事のように言ううちの顔を、ジッと見る絹代ちゃん。
「正直、ぱんつのことがなければ、海が渡辺くんのどこに惹かれたのか皆目見当がつかないわ」
「え?」
絹代ちゃんのおかげか、うちは女子たちからお付き合いに関して詰め寄られることは無かった。
省吾くんのことをいろいろ訊かれても困るしなぁ。
というより、女子たちからすれば、省吾くんのことについては、どこにも魅力を感じないとか…。
要するに男を感じさせないと言われているようだ。
それってどうなんだろう?
うちは省吾くんの良いところをいっぱい知ってる。
優しくて強い。
それだけでうちは、省吾くんを充分意識出来るのだ。
それが分かるのは、うちだけや。
省吾くんに男を感じない女子たちには悪いけれど、うちは省吾くんに男を感じるわぁ。
それを独り占め出来るってことは、うちにはとても幸せなことなんだと思う。
せいぜいバカにするといい。
うちの幸せはうちだけのものなんや。
省吾くんを好きになって良かった。
うちの自慢の彼氏さんです!
でも、本当に省吾くんからアプローチがあったらどうしよう?
まさかキス…とか?
まだ二か月程度でそれは早いと、うちは思う。
でもそれは、うちの基準や。
省吾くんはどうするのか?
そんなことしたら、うちはどう思うのか…。
それが分からなくて、ちょっと怖くなった。
今が幸せだというのに、もし省吾くんが迫って来たら、うちは堂々とそれを受ける気になるのでしょうか?
ああ、悩みは尽きない…。
ぱんつ見せればそれで良し!ということでは済まされないかもしれないのが、現実の恋だ。
そんなうちを、省吾くんはどう思うだろう?
男の子は分からない。
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