第三十九章・プール開きは憂鬱…
読者の皆様に幸あれ!!
第三十九章・プール開きは憂鬱…
本格的に夏になった。
気象予報では暑い日々がこれからずっと続くらしい。
うちは学校指定の女子用スクール水着の用意をする。
更衣室で着替えるのも面倒なので、制服の下に着ていくことにした。
ちゃんとブラもぱんつも忘れないように、スクールバッグの中に畳んで入れている。
ここで下着を持って行くのを忘れたら、ギャグにもならないほどに大変なことになるからだ。
さすがに当日になって、本当に下着を忘れてノーパンノーブラは困るので、うちはブラとぱんつを持って行くことを、ちゃんと何度も確認した。
念には念をやわぁ。
うちは登校すると、他の皆が下にスクール水着を着てないだろうかとチェックしたくなった。
絹代ちゃんがうちの席の前に来る。
「海、プール開きだよ。楽しみだよね?」
ウキウキしてる絹代ちゃんの姿がそこにはあった。
「絹代ちゃん、水泳得意ですもんね」
「そうそう。泳げるから、プールは好き!」
絹代ちゃんの水着姿は絵になるからなぁ。
うちと違って大人の女性のようにスタイルいいからだ。
ちょっと絹代ちゃんがうらやましい。
「うちは体ちっちゃいし、スタイルも幼児体系だから、正直面白くない女子ですからね…」
うちは自分の体形には自信がなかった。
この学校では水泳の授業は男女混合なので、男子にも水着姿は見られることになる。
それはとても恥ずかしいことだった。
水着はボディラインがハッキリ出るので、うちほどの体形は男子にとってはつまらないと思われるかもしれない。
B組との合同授業なので、プールに入るのはA組と合わせて四十人くらいだ。
うちはプールに憂鬱を感じた。
そうこうしているうちに、今日の授業は始まり、お昼を挟んで、午後にはプールに入ることになった。
* * *
更衣室では女子は、ブラとぱんつを脱いで、スクール水着に体を通す。
「ちょっと太ったかなぁ?」
聞き覚えのある声だ。
見ると、省吾くんの幼馴染の青川千百合さんが水着に着替えてるとこだった。
ああ、合同授業だから、一緒にプールに入ることになるのね。
またまた憂鬱になることが増えた。
絶対にうちに対抗してくるに違いない。
千百合さんがうちに気付いた。
「あれ~。省吾の彼女の!久々に会うわね。元気?」
と、千百合さん。
元気だけど憂鬱です。
それに何だか不愉快な気分ですよ。
「お久しぶりですね、青川さん」
「千百合でいいよ!海ちゃんだっけ?」
「はい」
「お勉強会以来ね。学校ではあまり会わないからねー」
それはクラスが違うからです。
合同授業なんかにしないでほしかったわぁ。
「今日はよろしくね、海ちゃん」
馴れ馴れしいのはいつものことだ。
こちらはよろしくとは思えないでいた。
それでも愛想笑いはする。
「こちらこそよろしく。千百合さん」
こうしてプール開きは始まった。
やっぱり憂鬱でしかないんですけど…。
読者の皆様には感謝しかありません!!




