第三十七章・決闘は法律で禁止されてます!!<後編>
いつも読んでいただき、こちらとしては感謝しかありません!!COVID-19については十分気を付けてください。感染された方々は、早く回復するのを心より願っております。
第三十七章・決闘は法律で禁止されてます!!<後編>
省吾くんはうちのぱんつのために戦ってくれてるんだ。
その気持ちは嬉しい。
でも暴力はダメ!
相手が山口君ほどの猛者なら尚のことだ。
でもうちは、陰で観てることしか出来なかった。
省吾くんの強さ、あるいは弱さがうちの目の前で…。
と、いきなり省吾くんの合気道の技が山口くんの手首に極まる。
間合いを詰めて、即座に手首の関節を取ったようだ。
「小手返し」って技のようである。
合気道というか、うちは柔道と合気道の区別もつかないのだけれど…。
「イテテテテ!!なんだそりゃあ?」
山口くんは体をねじらせて、下半身が地面についていた。
動けないでいる山口くん。
省吾くんの勝ちだ!
「やめろよ!やめてくれ!!」
痛がる山口くん。
手首はまだ、極まったままだった。
武道の関して素人のうちには、技の名前はともかく、実際には何が起こっているのか分からなかった。
それでも省吾くんは手を離さない。
ずっと極めた状態でいる。
「美羽野海さんのぱんつのことは忘れるんだ!」
と、省吾くん。
まだ言ってる…。
うちのぱんつをそんなに危険を冒してまで守りたかったの?
バカみたい。
でもちょっとだけだけど、その気持ちは嬉しい。
いえいえ、そんな場合じゃなかったわ。
もう止めないと…。
うちのぱんつはどんだけ罪なの?
「はぁ…」
と、ため息が出る。
「分かった!!忘れる。記憶から消す。美羽野のぱんつは見てません。これでいいよな?」
全力で山口くんは否定する。
何だか悪いなぁ。
ゴメンね、山口くん。
うちの省吾くんが粗相をしまして…。
うちは校舎の陰から身を乗り出して、二人の前に行く。
「二人ともやめて!うちのぱんつのことで争わないでっ!!」
うちに気が付くと、二人はパッと離れた。
「海さん、どうしてここに?」
「省吾くんが部活に来なかったからです。それより…」
うちは手首を押さえている山口くんの方を向いた。
ヤンキーではないけど、ヤンキー臭のする山口くんに向かって言う。
「ごめんなさいね、山口くん。たかがうちのぱんつくらいで大騒ぎさせて…」
「美羽野…」
「省吾くんの暴走を止められなかったのは、うちのせいや」
「いや…、俺も悪かった。お前のぱんつの色を、他の男子にも吹聴しまくって…」
「え?」
「いや、いろいろ語っちゃったんだよ、俺。悪い…」
何でそんなことするの?
うちのぱんつのことを皆にって、省吾くんだけにならまだマシなのを…。
「省吾くん、もう一度、技をかけてください。今度はもっと強めに!」
「ええ?あれ以上強くしたら、骨いっちゃうよ?」
冷静な顔だけど、うちの言葉に引きつっている省吾くん。
「ひいいいいっ!!」
痛んだ手首を押さえたまま、山口くんは逃げてしまった。
「あれでよかったの、海さん?」
「いいんです。うちのぱんつのことを皆に言いふらすなんて…まったく」
それにしても省吾くんは、地味な顔して結構強かったんだなぁと思ってしまった。
頼りにならないかと思っちゃったけど、しっかり締めるところは締める人のようだ。
ちょっと感心するうちだった。
読者の皆様に幸あれ!!引き続き、ご感想やレビューもお待ちしております!!




