第三十六章・決闘は法律で禁止されてます!!<前編>
ご感想やレビューもお待ちしております!!
第三十六章・決闘は法律で禁止されてます!!<前編>
うちは放課後、文芸部に省吾くんが出てこなかったことを心配した。
どこで何をしているのだろう?
もしかして、先に帰ったとか?
そんなはずはないと思う。
うちを一人にして先に帰る事情など訊いてない。
まさか…!!
うちは嫌な予感がした。
文芸部の部室を出ると、うちは校舎裏に回ってみた。
いた。
省吾くんだ!!
それに山口くんも。
二人で何をしてるんだろ?
うちは陰から様子を見る。
これは出歯亀ではないと思う。
「おい、俺にケンカを売るつもりなのか、渡辺?」
「ケンカとは言ってない。忘れてくれと言ってるんだ」
「何をだよ?」
「美羽野さんのぱんつを見たことだ」
「ああ、お前はあの子の彼氏だもんな。それで因縁を付けてるってワケか」
「因縁じゃない。ただもう忘れて、他の男子に話したりしないように言ってるだけだ」
「ノーと言ったら?」
「ノー?拒否るってことか?」
「ああ。お前の彼女さんのぱんつは薄いベージュ色だったぞ。良かった。あれは良かった。うん!」
「感想は訊いてないよ。だからそういう他人にベラベラ喋るのだけはやめてくれ。というか、記憶から消してくれよ」
「無茶言うなよ渡辺。記憶から消せるワケないだろ?」
「そこを何とか…」
「無理だろ、それは!」
「お前が考えを改めなければ、僕は帰れない」
「おい、テメ…誰に向かって〝お前″とか言ってんだ?」
「お前のことだよ。悪いか山口?」
「悪いよ。誰が〝お前”だ。この地味野郎!」
「だから、忘れてくれと頼んでるだけだよ、僕は」
「うっせーな。たかがぱんつだろ?」
「あれは僕のぱんつだ。僕だけのぱんつなんだ」
「オイオイ。独占欲が強いのも問題だよな?この変態野郎」
「海さんのぱんつは僕が命を懸けて守る!!」
「ホウ。威勢がいいようだが、俺に勝てると思うなよ、へなちょこ」
「なら今ここで、勝負だ山口!」
「呼び捨てにすんな、この野郎!這わせてやるぜ!!」
うちのぱんつのことで決闘するなんて…。
男子って本当バカ!
でもうちは、足がすくんで間に入っていけないでいた。
男子のやり取りは本当に乱暴やわぁ。
それと、うちのぱんつはうちのもんやから、命を懸けて守らなくても、別にいいんですけど…。
読者の皆様に幸あれ!!




