第三章・ぱんつから始まる恋
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第三章・ぱんつから始まる恋
翌日の早朝。
うちは初めて、誰もいないはずの時間に登校した。
別にお花を飾る係ではない。
うちのクラスの教室へ入ると、誰もいないはずの教室にはあの人がいた。
「あ…」
あの人だ。
こんな朝早くに?
うちのぱんつを見た渡辺省吾くん…。
ああ~、うちの女性の部分を見た初めての男の人(大げさかな?)。
恥ずかしい…。
うちと省吾くんはお互い目が合う。
先に話しかけてきたのは省吾の方だ。
「あの…、美羽野さん」
ぱんつ見られた。
ぱんつ見られた。
ぱんつ見られた。
「あ…、渡辺くん。うち…」
「昨日は、ゴメン」
「え?」
「僕、その…。恥ずかしいんだけど、女子のその、見たのって実は初めてで…」
初めて見た?
女の子のぱんつを…?
それって……。
「まぁその、それで…」
省吾くんは今まで、女子のぱんつを見たことがない男の人。
うちのぱんつが初めて。
そういうこともあるのですね。
「その、だからあの時僕は…ドキッとして…」
地味な男子の省吾くんは何を言おうとしているのだろうか?
「つまり、だからさ。好きなんだ。君の…」
数秒の沈黙。
「えっ?うちの…ぱんつが?!」
ガーン!!
うちはショックで気絶するかと思った。
「えっ、違う。君のことが!」
言い直す省吾くん。
「ええ?」
うちのことが?
ああそうか。
彼も意識してたんや。
それでうちのことが?
何か嬉しいなぁ…。
それもこれも、昨日のぱんつのおかげやなぁ♪
「はい、考えときます。でもまた、ぱんつを見てくれたらですね」
「は?」
困惑する省吾くん。
あれ、うちったら今、何を言っちゃった?
「え?あっ、違うっ…、いやその…。じゃなくて……。いやああああっ!!」
今日この日、一つの恋が始まりました。
きっかけはうちのぱんつ。
やっぱりあるんですね、ぱんつから始まる恋って。
読者の皆様には感謝です!!