第二百章・エピローグ~ぱんつから始まる恋3
これにて「ぱんつから始まる恋♡」は完結です。
第二百章・エピローグ~ぱんつから始まる恋3
文化祭の二日目は、割と質素な感じになった。
昨日の騒ぎで、入場者に制限が設けられたのだ。
文集もそれなりにしか売れなかった。
それでもうちらは、完売を目指して呼び込みなどをした。
けれど、集まるのは学内の者ばかり。
しかも文集なんて売れる気配は、昨日ほどはなかった。
それにしても、うちはこの文集『ソロモン』を開いてみて分かったことがある。
気付いたというべきか…。
この、うちの小説。
分かる人が読めば、お題が『ぱんつから始まる恋』って分かるんじゃないだろうか。
せっかく書いておいて何だけど、うちが体験した『ぱんつから始まる恋』(省吾くんの件のみ)は、世間に晒しているようなものだ。
うちはそんなつもりはなかったけれど、それでもうちの女性性を考察するには充分な内容だ。
これは雪枝先輩の罠だ。
うちは深読みしないように、皆に祈る他はなかった。
ぱんつから始まる恋の思い出は、うちと省吾くんのものや。
うちはこのあとに約束している、省吾くんと二人だけで文化祭を見て回ることを思い出した。
省吾くんはまだまだ謎が多い人だと思うけど、うちは少しずつでも省吾くんに近付きたいと思った。
お付き合いを始めてから、どのくらい経つのだろう?
やっぱり、ぱんつの件が無ければこの恋は成立してなかったのだろうか。
それだけは永遠の課題だと、うちは思う。
と、その時、うちのもとに、オリビアさんが来たのが分かった。
「オリビアさん」
「美羽野海さん。この文集『ソロモン』を読ませてもらったわよ」
そう言うと、オリビアさんは『ソロモン』を手に、うちに見せてきた。
いつの間に手に入れたのだろう?
省吾くんが渡したのかな。
「読んでくれて、ありがとうございます」
うちは頭を下げて言う。
「ちょっと聞きたいんだけど、この恐竜の話」
「ああ、それうちが書いたんですよ」
「それは分かってる。でもこれって、アナタとショウゴの話でしょ?」
やはり分かられたですか…。
読めば分かる。
「それが何か?」
「いや、これってお題があるんでしょ?教えて」
「それは…、『ぱんつから始まる恋』です」
「そうね。そう考えるのが妥当だわ」
「それがどうされたんですか?」
「いえね、ワタシが昔、合気道教室でショウゴに着替えを見られて、ワタシのぱんつをバッチリ見たのね。ショウゴは初めて見たであろう女子のぱんつに興奮するところをワタシは見たのよ」
「はぁ…」
え、それって?
まさか省吾くん…。
「そう、ワタシにも、ぱんつから始まる恋が始まったのよ」
省吾くん、どんだけですか?!
まだぱんつから始まる恋はあるんですか?
うちと省吾くんの恋は、まだまだ終わらないみたいです。
終わっちゃ困るんですけど…。
「ショウゴはアナタには渡さない。特にぱんつから始まる恋で、ワタシから奪うことは絶対に!」
そう、これからも続くんですね。
ぱんつから始まる恋が…。
嬉しいやら厄介やら。
本当にうちのぱんつは罪なのですね……。
体がうなだれるような思いをするうちだった。
完
ご愛読ありがとうございました。




