第十五章・気になって集中出来ない。
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第十五章・気になって集中出来ない。
うちは千百合さんの問いには答えなかった。
もう無視しよう。
あ、こんなのうち、性格悪いかなぁ?
「ねぇ、ぱんつから始まる恋って何?ちゃんと教えなさいってば!」
興奮気味に訊いてくる千百合さん。
絹代ちゃんが千百合さんに言う。
「ぱんつぱんつって、あなた下品よ!」
ぱんつが下品というのなら、うちも下品だったのかなぁ。
「下品って何よ?ぱんつの話くらいいいでしょ?それじゃあ、今日穿いているぱんつの柄を皆で教え合いましょう。今ここで!それならいいでしょ?」
とんでもないことを言い出す千百合さん。
「はぁ?あなたバカじゃないの?男子もいるのよ?」
絹代ちゃんが正しい。男子の前で女子同士の話は良くない。
というか、普通の女子ならぱんつの柄の話で盛り上がったりしない。
でも、この場のヒートアップに、とうとう千百合さんが言い出す。
「私の今日のぱんつは水色のボーダーよ!」
その場の皆が想像をしてしまったと思う。
そうですか。ボーダーのぱんつ穿いてるんですか。
それはそれは可愛いですね!
「それであなたは?栗林さん」
「わたしは薄いピンクのぱんつよ。これで満足?」
「あら、なかなか愛らしいぱんつを穿いてらっしゃるのね」
「うっさい!」
「それじゃあ海さんは?」
とうとう、うちのカミングアウトの番が来てしまった。
今日は気を遣ってないので、普通の白だ。
でも勢いだけでそれを言うのは恥ずかし過ぎる。
「海も答えなさい。それでこの場が鎮まるなら…」
と、絹代ちゃん。
ええ~?
「そうよ。言いなさいよ。こうなったらもう」
男子である省吾くんの前でそんなこと…。
でももう、引っ込みつかないわぁ。
「うちのはその、白い…普通のやつです…」
言っちゃった!!
ああ~、恥ずかしい!
「ふ~ん、普通のなんだ。お子ちゃまね」
千百合さんがニコリと笑いながら言う。
言わせておいてひどい!
うちは心の中で怒った。
プンプンやわ!
まあ、これで皆が、いま自分の穿いているぱんつを教え合ったことになる。もういいでしょう。さぁ勉強勉強!
「フフン。私が一番大人なぱんつ穿いているわね」
と、千百合さん。
えっ、比べてたの?
しかも自信満々にそれを言う?
「は?ぱんつくらいで大人とかマジくだらないんだけど!」
張り合う絹代ちゃんだった。
「薄いピンクなんて、中学生が履くものなんじゃない?白もそうよね?」
「ボーダーもガキじゃない!そう思うでしょ、海?」
だから比べないでよぉ~。
うちは普通の女子高生の穿くぱんつだと思いますっ!!
「じゃあ、あとは…」
千百合さんはまだ続ける。
「あとは、どんなぱんつか聞いてないのは、省吾だけね!」
ズッコケそうになった。
まさか省吾くんの穿いてるぱんつまで訊くなんて、どこまでこの人は、はしたないのだろう?
でも興味はある。
「そうね。女子ばっかじゃ不公平よね。男子のぱんつの柄も知りたいところよね。そうでしょ渡辺くん?」
自分に振られてキョドる省吾くん。
「ぼ、僕は別に…」
「省吾、あんたも自分のぱんつの柄、言いなさいよ」
もうセクハラだ。
でも……。
「うちも知りたい…かも」
言っちゃった!
教えてくれるかな、省吾くん。
気になって勉強に集中出来ないから、教えて!
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