第百二十二章・新学期の喧騒
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第百二十二章・新学期の喧騒
新学期の喧騒は、今まで通りだった。
皆が登校する中、うちも省吾くんも一緒に学校へと向かう。
二学期なので、もうプールも使えなくなり、これから秋に向かって季節が流れ始めた。
今学期もよろしくお願いします、省吾くん。
教室には馴染みの顔が揃う。
その皆が、うちと省吾くんを一学期同様、いじり始めた。
「お二人さん、夏はもうキメちゃったのかい?」
「思い出の夏だもんなぁ。思い出作った?」
「どのくらいヤッたんだ?教えろよ」
などなど。
まったく、このクラスはレベルが低いですね。
いつも通り過ぎて呆れてしまうくらい。
うちと省吾くんはキスはしたけれど、それ以上のことはしていないのだ。
これは本当。
だから、面白い話なんてありませんよ。
ぱんつすら見せてないんですから、一学期の方がドキドキ度は高めでしたね。
うちももう、あまり変なコトを言われても、動じない心を持つようになったのだ。
冷静に冷静に一日を過ごそうと思った。
省吾くんも自分の席に着いて、周りからいろいろと訊かれてるけれど、どこ吹く風というような雰囲気で、訊かれても適当に受け流している様子だった。
さすがに省吾くんも、からかわれるのには慣れてきたみたいだ。
その時、担任の先生が来て、
「ホームルームを始めます」
と言ったので、皆は蜘蛛の子を蹴散らすように、自分の席へと戻っていった。
「はい、静かに!今日から新学期です。夏休みボケは直しましょうね。それでは挨拶から」
日直が、
「起立!」
と言うと、皆が席を立つ。
「礼!」
頭を下げるうちたち。
「着席!」
元へ戻るように座るクラス全員。
「じゃあ、ホームルームを始めます。と、その前にお知らせがあります」
担任の先生はもったいぶった。
「転校生を紹介します。今日から皆のクラスメイトですから、仲良くね。じゃあ、入ってきて」
先生がそう言うと、教室のドアが、ガラリと開いた。
カッコイイ男子が入って来た。
制服は以前の学校で着ていたのだろう。
うちの学校の制服とは違うデザインだったけれど、顔はすごいイケメンだった。
しかも清潔感溢れる甘い顔で、女子ウケしそうな感じだ。
「はい、では紹介します。一坊寺和也くんです。皆、拍手!」
教室内が拍手に包まれる。
「ちょっとちょっと、あれヤバくない?」
「超カッコイイんですけど!」
「見てよ、あの爽やかなマスク。わたしのタイプよ」
女子たちが盛り上がった。
たぶん、クラス一イケメンの男子になるであろう転校生であった。
それくらいカッコイイ。
一坊寺…くん。
なぜかうちの心がざわついた。
読者の皆様には感謝しかありません!!




