第百十三章・再び温泉へ!
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第百十三章・再び温泉へ!
翌日の朝、うちと雪枝先輩は早めに起きると、朝風呂に入るために温泉へと向かった。
脱衣所でしわの付いた浴衣をスルリと脱ぐと、ブラとぱんつだけになる。
それも取って裸体をさらすと、タオルを手に持ち、髪をくくってから温泉へと入る。
雪枝先輩も髪をアップにしていた。
「海、よく眠れた?」
「はい、ぐっすりと!」
うちは顎の先まで湯に浸かり、残った眠気を覚ます。
雪枝先輩もボーッとしていた顔がハッキリするのが分かった。
「昨日はさっちゃん先生のせいで、ゆっくり湯舟を楽しむことが出来なかったですからね。今日はゆっくりお湯に浸かりましょう」
うちは湯舟でリラックスしながら言った。
「あはははは。海にとってはさっちゃん先生は苦手な部類に入るかぁ」
雪枝先輩は笑って答える。
「だって、恥ずかしいことばかり言うじゃないですか、あの先生」
「まあ、慣れれば全然そんなことないけどね。いい加減なところがあるだけで、わたしたちのことはよく思っている先生だよ」
「そうなんですか?」
「海も真面目だからねぇ。渡辺くんもだけど」
「うちにはうちのペースがあるんです」
「その通りにいかないのも恋愛の趣きだよ」
「恋愛の趣きですか?」
「そうよ。だから面白いんじゃない。さっちゃん先生も大人だし、わたしたちのことも大人として見てくれてるのよ」
「はぁ…」
「ま、海はお子ちゃま扱いされるのがいいのかもしれないけれどね」
「そんなことありません。でも昨日のは、ただのセクハラですっ!」
「あはははは。そう思うのも無理はないかぁ。でも文芸部の皆は真面目揃いだからね」
「省吾くんや野毬先輩もですか?」
「男子も真面目だと思うよ。ムッツリとカッコつけの二人だけどね」
ムッツリとは省吾くんのことだ。
カッコつけは野毬先輩ですね。
うちは思い出して苦笑する。
「ま、健全な高校生たちだよ、わたしたちは」
雪枝先輩は律義に男子をフォローする。
「省吾くんはどう思ってるのでしょう?うちには彼が、ミステリアスに思えます」
「アンタ、彼女でしょ?」
「まだまだお互いのことが分かり合っていない気がするんですよ」
「それはそうだよ。たかだか付き合って半年にもならないでしょ?もっと時間を掛けなきゃ」
「そ、そうですね」
「付き合うっていうのは人間関係の一つだよ。特別かもしれないけど、特別じゃない。同じ人間関係」
「はい」
「だから、まずはお互いを知り合うこと。じゃないと恋愛も、恋に恋するだけで終わっちゃうわ」
「うちは恋に恋してるんでしょうか?」
「いいや。アンタはぱんつから始まる恋に恋してる状態よ」
またぱんつから始まる恋か…。
うちの原点はそこなんですね。
省吾くんも同じ。
下品なのか男の子のロマンなのか、女子の恥じらい的なものなのか、分からなくなってきた。
ぱんつかぁ…。
うちのぱんつ。
うちの女性性…。
お湯に浸かりながら、考えてみた。
省吾くんにもぱんつから始まる恋のことは分からないんかもしれない。
うちは本当にあの時、恥ずかしくて死にそうだったんだけど、逆にうちのぱんつでドキドキさせちゃったことに、ちょっとだけ嬉しさも感じていたのだ。
ドキドキさせちゃったというのは、もちろん省吾くんのことだ。
それを思い出すうち。
ぱんつから始まった恋は、まだまだ続くと思った。
読者の皆様に幸あれ!!




