第十一章・もう一度、ぱんつ。
読者の皆様には感謝しかありません!!
第十一章・もう一度、ぱんつ。
月曜日は校舎周りのプランターの水やりが行われる。うちはそれに参加した。自由参加のはずなのに、他の女子に押し付けられた感じだ。
あ~あ、うちって損な性格やぁ。
メンバーの中には省吾くんもいた。でもグループは違ったので、ちょっと安心。だって昨日のことで気まずかったんだもん。
もう下着のことで悩みたくない。これは本音です。
でもちゃっかり、昨日買ったぱんつを穿いているうち。新品の布がまだ肌に馴染めない。
うちはグループ内の皆と、如雨露に水を入れて、二階の教室のベランダに置いてあるプランターのお花に水をやった。これくらい水をやれば、お花も元気になるよね。
うちも元気にならなきゃ!
他にも校舎の出入り口の上の屋根の端にあるプランターや植木鉢にも水をかけていった。
他の人と手分けして水やりをする。
今さら思うのだけれど、普通ならジャージのような汚れてもいい服を着て、こういう作業をやるものなのに、どうしてこの当番は制服のままするんだろう?天拝高校の七不思議の一つに数えてもいいよね?
ああ怖い怖い。
プランターに水をやるだけでも制服は汚れるものだ。
お花は嫌いじゃないけど、制服を汚すのは、うちは嫌だ。
植木鉢に水をやる隣のクラスの女子。同じグループだけれど名前は知らない。
あ!下を見ると、省吾くんの姿が…。
彼とグループが違って本当に良かったと思う。顔を合わせなくて済む。
省吾くんが真下に来ると、うちのスカートが風に吹かれる。
ああ、今、上を向かれたら、またぱんつを見られちゃう。
うちはめくれないようにスカートを押さえる。
その時、女子の一人が誤って植木鉢を下に落とした。
ゴツンという音がして、さらにパリーンという鉢植えの割れる音が聞こえる。
「何、何?どうしたの?」
うちは下を見た。
何と、女子が落とした鉢植えが省吾くんの頭を直撃してるではないか!
これは死ぬ。
チーン、ポクポクポク。
南無阿弥陀仏。
じゃない!
省吾くん!
気が付いた時には、うちは走って校舎の中に入り、階段を降りる。一階にたどり着くと、出入り口から外に出た。
目の前には倒れて死亡寸前の省吾くんの姿が…。
大変!
一緒にいた人たちはオロオロとしていたが、すぐにその中の一人が保健室の方へ駆け出して動いた。
「省吾くん、大丈夫?!」
うちはしゃがんで、割れた鉢植えをどかすと、省吾くんの頭の傷を確かめた。
うちの手に血が付く。頭を割ってるかもしれない…。
「省吾くん!」
気が付いた省吾くんは、頭を上げる。
「海さん?」
うちの声が届いたのか、省吾くんの意識が戻った。
急に省吾くんは、顔を真っ赤にした。
うちも気付かなかったけど、うちのスカートが、しゃがんだ拍子にたくし上がり、昨日買って穿いているクリーム色のぱんつが、省吾くんの視界に入ってる。
そうなんです。女子は気が付かない時があるんです。いつの間にかぱんつが見えていることに。特にスカートでしゃがんだ時に…。
自称、今まで男子にぱんつを見られたことがないと自負していたうちが…。
まさかまさかのそのまさか、ひょっとして…うちに自覚が無かっただけ?
興奮気味の省吾くんは、うちのぱんつを見て、また気絶した。
「あ!」
もう一度言います。うちのぱんつを見て…。
しばらくすると、保健の先生が走ってやって来た。
あとは保健の先生に任せることにする。
うちのぱんつのせいで、省吾くんが死なないといいけど…。
ぱんつ殺人事件なんて、うちは嫌ですよ?
読者の皆様に幸あれ!!




