第百九章・うちの決意
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第百九章・うちの決意
うちは体を洗いに、シャワーのところへ行く。
もう男子との会話は結構。
シャンプーを体にかけると、それを手で伸ばして全身を泡だらけにする。
隣に雪枝先輩が来た。
先輩も体を洗うらしい。
良かった。
会話の相手が出来る。
さっちゃん先生の話はもういい。
「あははは。海、アンタも災難だわね」
「さっちゃん先生の話は度が過ぎてます。うちは省吾くんと清いお付き合いをしたいんです」
「まあ、分かるよ。渡辺くんはどう思ってるかはともかくね」
「省吾くんはうちとそういうことは、してみたいそうです」
「そういう話もしてたんだ…」
「はい。でもうちは、キッパリ言いましたから。それはダメって」
「真面目ねぇ。まあ、それを決めるのはアンタたちだから、わたしがとやかく言わないけどね」
「雪枝先輩はその…、あのコウくんって子とは、その…」
「したことあるかって?いいえ、まだよ」
「えっ、そうなんですか?」
「まぁね。わたしはこんな性格だけど、コウは前に付き合っていた彼女と、そういうことをしたみたいなのよ。実はわたしは、コウの二番目の彼女。もうキスくらいはしたけど、それ以上は…ね」
「もうしたんだと思ってました」
「まぁ、そう思われるのも仕方がないかな。わたしは処女だけど、隙だらけの女だから。海とは違ってね」
うちは自分の隙を思い出していた。
実はうちは、省吾くんの他にもぱんつ見られているのだ。
でも省吾くんは、うちのぱんつを守ってくれた。
正直、バカバカしいことだけれど、うちはそれが嬉しかったんや。
あの時の省吾くんはカッコよかった!
山口くんの時の話だ。
「雪枝先輩、うちと省吾くんは、このままでいいんでしょうか?」
「それを決めるのがアンタたちなんだって。何で?アドバイスいる?」
「少しだけ…」
「なら言ってあげる。ぱんつから始まる恋が原点なんでしょ?なら、その原点に立ち戻ればいい。それだけよ」
「それで省吾くんは納得するでしょうか?もし千百合さんが表立って出てきたりしたら…」
「海、そんなに自分に自信がないの?アンタは渡辺くんにとって、最高の彼女だと思うわよ。モブがモブと付き合ってもいいじゃない」
うちも省吾くんもモブなの?
それはそれで失礼でもある。
でも雪枝先輩は、うちにとってのアドバイスをくれた。
それは嬉しい。
「うちは二十歳になるまで絶対にしません。責任が取れる歳になるまで。だから省吾くんにはうちのぱんつで我慢してもらいます。それがうちの恋だと思いますから」
「アンタだけの恋じゃなくて、アンタと渡辺くんの二人の恋でしょ?」
「あ、そうでした。それで、そんなうちを拒絶するなら、省吾くんはそれまでの男の子だったと思うことにします」
「立派な考えね。わたしはアンタをすごいと思うわよ、海!」
「どうも!」
うちはシャワーで体を洗いながら、自分に自信を取り戻した。
省吾くんとそれでうまくいかなければ、それでもいい。
そう思えば、うちと省吾くんはこれからも、ちゃんと付き合っていけるでしょう。
うちはうちの恋を完遂するだけや。
要はその延長上に、省吾くんという存在がいるというだけなのだから…。
お互いモブでもいい。
今のうちの自慢の彼氏は省吾くんだけや!
それだけでうちは満足だから。
体を洗った後、うちと雪枝先輩はさっちゃん先生を置いて、温泉から出た。
湯舟は最高でした。
部屋に戻って合宿の続きや。
明日には帰るし。
一泊二日の夏合宿は、明日には終わるのだ。
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