第百一章・省吾くんも普通の男子だから。
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第百一章・省吾くんも普通の男子だから。
中庭から旅館内に戻ったうちと省吾くんは、野毬先輩の待つ男子部屋へと戻ってきた。
「やあ、お帰り。気分転換にはなったかい?」
野毬先輩が自分のパソコンを打ちながら、うちたちに訊いてくる。
さすがにキスしてたとは言えない。
「はい。良い気分転換になりました」
うちは本音で答える。
中庭は綺麗だったし、省吾くんとのキスも素敵だった。
気分転換どころかご機嫌もいいです。
うちはパソコンに戻る。
どこまで進んでたっけ?
うちは省吾くんを見た。
少し様子が変だった。
何かモジモジしている。
キスに興奮したのだろうか?
それともえっちなことでも考えてるのかな?
うちは省吾くんの様子を見て言った。
「省吾くん、どうしました?」
うちは声をかける。
「あ、いや…、大丈夫…」
省吾くんはうちから背を向けていた。
何だか緊張状態にあるようにも見えたので、うちは心配する。
そこへ口火を切ったのは野毬先輩だった。
「どうした渡辺?一人で興奮でもしてるのか?」
うちはキョトンとする。
興奮ってどういうことだっけ?
思い出したうちは、その意味に赤面する。
あれだけ性欲は抑えるように、キスで制止させたというのに、逆に火が付いたのですか?
うちは男子ってサイテーだと思った。
言い訳は無しですよ?
「省吾くん、本当にそうなんですか?」
女子の方から訊くのも野暮だとは思ったけれど、うちは省吾くんの本心にガッカリする。
「まあ、健全なことだよ」
野毬先輩がフォローするように言ってくる。
男子の会話はやめてください。
うちはむくれていた。
省吾くんは他の男子とは違うと思ったのに、結局はエロスですか。
うちも普通の女子だけれど、ただヤリたいだけの男子とは違うと思っている。
省吾くんのえっち!
「省吾くんには呆れますね」
うちは皮肉交じりに言う。
「まあまあ美羽野、許してやれよ。若い男ってのはそれが当然なんだよ。常識さ」
野毬先輩はちょっと黙っててほしい。
「分かってます。うちは別に気にしませんから」
これは嘘だ。
女子として、うちは省吾くんに嫌悪感というか、男子の汚さを感じた。
うちの省吾くんに限って…ホントにもう。
そう思わざるを得ない、普通の女子であるうちだった。
まったく、男子ってば、呆れるばかりですね…。
そこまでして女子とヤリたいんでしょうか?
うちにはそれが分からなかった。
えっちなことは絶対にいけませんよ、省吾くん!
妄想妄念くらいで我慢してください、世の大勢の男子たちも。
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