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超能力学園へようこそ!  作者: ザトウクジラ
13/14

破壊の刃 ゾフィア・ルミナスライト

間が空きました…すいません。

 ~北海分校 特別寮~

「はぁ~午前だけでこんなに濃いだなんて…私ここ無理かも…」

 分かる。すごくわかる。

 この学校にまともな人間はいるのだろうか…

 まず最初にヤバい奴に会って…次に変な格好のリーダーさんに会って…その後が自己紹介…

「だけど比較的女性組は変人が少なかったと思いますけど?」

 そう言えばそうだった…かな?

 ゾフィア・なんとか…何だっけ…光×2白×5?

 それに霧崎兆華か…まぁまともっちゃまともだけれども…ヤバイっちゃヤバイような…

「明日のことも考えなくちゃいけないし…幸いこっちの能力は全く知られていないみたいだから安心ね。」

「しかし武器持ちに素手で対抗するのは無理があります。」

「そうかしら?世の中には無刀の剣士だっているのよ?」

「まぁ…そうですね…」

 問題は解決してない気がするけどまぁ良しとするか。良くないけど。

 それよりもさっきから気になってることがある。

「窓の外に誰かいますね。」

「分かってるわよ。無視無視。」

 その人影から目線を外し話を続ける。

「ロングソードにレイピア、ノコギリですよね…ノコギリって武器として使えるのか…?」

「素手が武器になるんだからなるんじゃない?」

 そうすると人影がガンガンと窓を叩く。

「どうしますか?アレ」

「無視。」

 やっぱり。

 再び人影から目を離す。

 その瞬間、人影が消えた。

「やっと帰ったわね…」

「仲間はずれは!いけないですわ!」

 次の瞬間、衝撃波を伴う光の障壁が天井を突き破り、さっきの人影が落ちてくる。

「明日の朝?待てませんわ!善は急げ!果報は寝てたら逃げるのです!」

「ゾフィア・ルミナスライトなんとかなんとかちゃんだっけ?今俺達は休んでるんだ。邪魔しないでくれ。」

「ゾフィア・ルミナスライト ブラン ホワイト ヴァイス アルブス ビエールイ!ちゃんと覚えてくださいですわ!」

 うわめんどくさい

「じゃあ任せましたよ。右崎先輩。できるだけ遠くにやってください。」

「はぁ…仕方ない。少ない後輩の少ないお願いだ。」

 直後、右崎先輩はゾフィアなんとかを巻き込んで建物の外へダッシュした。

 ~北海分校 グラウンド~

「足…速いですね…」

「身長の問題だ。」

 ゾフィアはロングソードを鞘から引き抜き、構えを取る。

「抜刀する隙を与えるとは油断しましたね。」

「最初から抜かせるつもりだったよ。それで『フェア』ってものだろ?ゾフィアちゃん。」

「ッ!ゾフィア・ルミナスライト ブラン ホワイト ヴァイス アルブス ビエールイですわ!」

 名前を省略されたからなのか、ゾフィアはロングソードを力強く振り下ろす。

 それを烈はひらりとかわす。

「斬撃が右にそれてる。右腕に力が入りすぎてる証拠だ。もっと力を抜け。」

「このっ!」

 ゾフィアがロングソードを振り上げようとするが、まるで持ち上がらない。

 地面にめり込んだ部分を烈が踏んで押さえつけているからだ。

「ロングソードっていうのは斬撃というよりも打撃だ。言うならばバールが突き刺さるのと同じ。密着した状態ではほとんど威力が出ない。更にこの靴は安全靴だ。人の力でえぐり切ることは不可能だよ。」

「確かに。完璧な対応ですわ。だけどその程度の策で封じられる程度の強さならば五光の席には座れない!」

 その時、ロングソードから不思議な音色が聞こえた。

「何だこの音?二分音符でドミファソド?一体どういう意味だ?」

「警報ですわ。」

「どんな事が起こるんだ?」

「激アツなこと。」

「そいつはヤバいな。」

 直後、先ほど天井を破ったものと同じ衝撃波が烈の体を弾き飛ばした。

「へぇ…中々すごいじゃん。激アツだよ。で、一体どんな能力なのかな?ゾフィア・ルミナスライト ブラン ホワイト ヴァイス アルブス ビエールイちゃん。」

「やっと本名で呼んでくれましたね!私の能力『光壁(バリヤー)』はその名の通りバリヤーを展開する能力!それを重複させて弾くことによって激アツな威力の攻撃ができるのですわ!」

(バリヤー…ねぇ…ヤバい予感しかしない…)

 次々と衝撃波が発生し、その度に体が吹き飛ばされる。

「そろそろ終わりですわね」

 ゾフィアはバリヤーを次々と階段のように展開し、それを登っていく。その高さ実に20m!

 そして烈の真上からロングソードの先端を向けた。

「既に四方はバリヤーで塞いである…これでチェックメイトですわ!」

 バリヤーから飛び降り更に衝撃波で加速する。ロングソードの先端が烈へ迫る。

「その方法はまずかったな…」

 突き刺さる直前、烈はバク宙の要領でロングソードを蹴り飛ばす。

 更に丸腰になったゾフィアを手元にアポートし、落下の速度を利用して地面に叩きつけた。

「今の技はまずかったな。隙とリスクが大きすぎる。激アツな攻撃も当たらなければ意味が無い。」

「馬鹿にしてっ!」

 ゾフィアはロングソードへ手を伸ばすがすぐに烈が引き寄せる。

「さて、簡単な問題だ。俺の身長は195cmある。それに対して君は150cm程。武器を取り返そうとすればガードが出来ず止めを受ける。この近距離で衝撃波を放った場合は君も反動を受け、それが止めとなる。こういう時になんて言えばいいか。分かるよな?」

 少し間が開いてゾフィアが悔しそうに

「降参です…私の負けですわ…」

 と言った。

「さてと、どうやら君が善を急いだのは色々とまずかったみたいだね…向こうがちょっと騒がしい…」

 ~特別寮~

「ギル、会長さんは私がやる。あなたは男の子の方を。」

「………………」

 あのゾフィアなんとか!

 てめぇが余計なことをしたせいで何かヤバいことになったじゃねぇかよ!

 会長は心配ないとして俺には無理だって!

 あんなでっかいノコギリ見たこと無いよ!何用?解体用?

 ホールの方も何か騒がしいしヤな予感しかしない…

 ~中央ホール~

「やっぱり待てないよねぇ~?」

「ああ。貴様の額に穴が開くのが楽しみだ。」

「既に君の所見殺しは封じられてる。俺たちが刻んでやるよ。」

 リュウガ、レイ、ダンの三人がホールに集まっていた。

「ふ~ん…だけど君たちの奥の手も知ってるんだよ?切り刻まれるのはお前らなんだよねぇ~」

 一触即発の雰囲気の中、三人は剣の柄に手をかけた。

そういえばトンファーソードって実用性はどうなんでしょうね

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