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私の背中を押してください

作者:箱々屋満平
 小野透子はノーコンセプトガールというアイドルグループに所属する、いわゆるアイドルだ。
 透子のグループには神様に愛された者と神様に選ばれた者がいた。神様に愛された万李歌は驚くほど美人で踊りが上手い。神様に選ばれた彩雪は歌や踊りが特に優れているわけではなく、容姿に関してもグループの中で取り立てて良いわけではなかったが、なぜか真ん中に立たされ物語の中心になっていた。
 そんな二人を見ながら地道に活動していた透子だったが、突然新しい曲のセンターに指名される。その時を境に、神様に愛されても選ばれてもいない透子のアイドル人生は思わぬ方向に動き出す。
 ある日、透子はアイドルになるきっかけにもなった憧れのダンスグループunkNownのメンバーのタエと知り合い、その同居人であるロックバンド百尺玉の中心人物ヒデヨシと出会う。現在は落ちぶれているものの、かつて一世を風靡した彼の言葉は透子の心に静かに闇を落とし、これまでとは違う透子を生み出していった。
 センターとしてめまぐるしい毎日を送る中で透子は彩雪の何気ない一言をきっかけにそれまで溜め込んでいた感情を一気に爆発させてしまう。失意の透子は救いを求めるようにタエの部屋を訪れるも、そこにタエの姿はなく、代わりにヒデヨシによって出迎えられた。同じ頃、久々のライブを行うもまったく評価されず意気消沈していたヒデヨシが透子の体を求める。ヒデヨシとの触れ合いで少女でも大人でもなくなった透子は世界に居場所がなくなってしまったと感じ、外側から世界を見ているような感覚に陥る。
 そして人が言って欲しいことを言ってあげ、理想として追い求める姿でいてあげることこそがアイドルの存在意義であるということに行き着く。
 これまで煩わしくまとわりついていた長い髪を切り落とした透子は、自分の世界を変えるのではなく、誰かの世界を今より少しだけ良くするために休養を経て再びステージに舞い戻る。
 神様に愛されても選ばれてもいない透子の復活のステージは悪天候に見舞われ中止寸前になってしまうが、メンバーや周りの大人が言って欲しがっていた言葉を投げかけてあげることで突き動かし、ライブは強行される。
 次の新しい曲でもセンターに指名された透子は、ヒデヨシの作った歌に乗せてまた歌って踊り出す。神様に愛された万李歌と、神様に愛された彩雪を後ろに引き連れて。
第一話
2017/11/22 22:02
第二話
2017/11/22 22:09
第三話
2017/11/22 22:15
第四話
2017/11/22 22:20
第五話
2017/11/22 22:24
第六話
2017/11/22 22:28
第七話
2017/11/22 23:07
第八話
2017/11/22 23:10
第九話
2017/11/22 23:15
第十話
2017/11/23 18:04
第十一話
2017/11/23 18:09
第十二話
2017/11/23 18:30
第十三話
2017/11/23 18:33
第十四話
2017/11/23 18:38
最終話
2017/11/23 18:41
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