町での出来事
目を開けると見覚えのない天井が見える。
ベッドから起き上がると昨日、頭を打ったせいか少し痛みが生じた。
頭を抑えて辺りを見渡す。すると1人の女の子から声を掛けられた。
彼女は朝食を2人の皿に分けて盛りつけていた。
その朝食からは現世とは思えない美味しそうな香りがする。
その朝食を食べ終わった後、この世界について聞いた。
彼女の話によるとこの世界は僕たちの言うところの異世界らしい。
魔法や精霊などがありえる世界。そんな所に彼女「ティファ」の召喚儀式により召喚された。
この馬小屋みたいな家を見る限り身分が低いことは分かっていたが、町に出て周りの人の反応が良いと言えるものではなかった。
異世界に来て最初に僕がしたことは働き口を見つけることだ。
商業関係の仕事がないかあたってみたが雇ってくれるところは全然ない。
途方に暮れていたら町でなにやらもめごとが起きた。
その現場に行くとイカツイおっさんとお嬢様ぽい女の子が店の商品の奪い合いをしている光景が目に入る。
「この世界でもこういう事があるんだな〜」と思った。
2人の口論は益々激化しそうになり、イカツイおっさんの手には大剣が握られていた。
僕以外にも立ち会った人たちはいたがその人たちはただただ見ているだけ。
ならば仕方ないと思い、僕はイカツイおっさんを止めに入る。
今回は「理不尽な人生は異世界に行っても変わらない」を読んで下さりありがとうございます。
また次回も読んで下さいね!