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17,見た目は二十歳、中身はオッサン




 性能評価試験機とオマケで新型機次世代機のボットを貰い、その勢いでボットの武装一式を漁って、アストラーシュが接岸されている拠点――ホームに戻ってきた俺とノア。 二機のボットをアストラーシュに運び込み、早速、モノアイの技術者であるユリナさんに性能評価試験機の操縦システム――インターフェイスをボット操縦の適正がない俺でも操縦出来るよう改造して貰う為に頼もうとしたら――


「他所のボット事情は知りませんがサキュロスのボットなら誰でも簡単に操縦できるようなインターフェイスを組んだり専用サポートAIを積んだりしてますから簡単な調整だけで済みますよ」


 ユリナさんの説明にノアが補足を付け足す。


「HES連盟やRL帝国はボットを重要視してへんから技術が未成熟でサキュロスみたいに其処まで高度やないんよ」


「サキュロスは戦闘能力に適性ある人が不足している関係でドローンやボットに頼らざるを得ないですから」


 ユリナさんが困り顔でサキュロスの事情を話しす。


 サキュロスはツインアイ――二眼の見た目が人とは変わらず高い治癒能力とフォースによる身体強化を得意とし、戦闘能力に特化している。 しかし、ツインアイはサキュロス全体では30%と少なく、物作りに特化したモノアイが圧倒的に多い。 トライアイは更に10%未満でと少ないが。 故にその不足分の戦力を補う為、戦闘用のボットやドローン技術が他より圧倒的に発達したのだ。  

 

「それより旦さん、先の戦闘で《ボット》の熟練度上限一杯になったけど大丈夫なん?」


 そう、俺は教団のドローン一万と戦闘した結果、ボットの熟練度があっさりカンストしたのだ。 お陰でボットの開発制限が解除された。 後、体のサイズが人形態、ボット形態問わず変えらるように成った。 最小は一mで最大は十m。 ボットの武装も手持ち武器だけなら人形態でもサイズを変更して使用できるようになった。


 年齢は《ボット》の能力とは関係ないが、ノアがアップデートでバージョンアップした関係でクアルーンの性能が向上。 最長でも十分位で外観の年齢を変更可能になった。


 もう一つのギフト《マナ生成》の熟練度は殆ど上昇してないらしい。 極端だな。


「いや、特に何ともないな。 そう言えば俺の健康診断の結果はどうなったんだ?」


 ノアは眉間に皺を寄せて答える。


「ん~、アストラーシュの医療ツール――メディカルの判断やと旦さんのマナ器官、ウチとクアルーンの元になっとる《神獣》の影響か、生物としては異常に頑丈で普通ではありえへん構造してるんやて。  それ以上はメディカルでも解析不能やったんよ……。 せやから、今サキュロスの専門機関にデータ渡して調べてもろとるんよ」


「《神獣》か……。 確か時間とか空間を操れて、尚且つ銀河を一瞬で消滅しちまう謎が多い生物なんだろ? 良くそんなとんでも生物からデータなんて取れたな」


「そうなんよ。 ウチもその点、創造主さんらには感心しとるんよ。 でも、もう居れへんからどうやって手に入れたか知りようが無いんやけどね」


 考えても答えが出ない問なんて宇宙の彼方までぶっ飛ばして、それよりも――


「俺、そろそろ冒険者ギルドに行きたい」


「おおう!? 旦さん、行き成り話の流れぶった切ったな! ウチ、ビックリや! ……まあ、旦さんの前々からの要望やし、教団の連中も仰山艦隊自爆させてもたから暫く大人しいやろ。 よっしゃ! ほな、今から準備して直ぐに行こか!」


 其処でユリナさんが遠慮がち口を開いて俺とノアにお願いしてきた。


「あ、あの……でしたら私も冒険者ギルドに連れて行って下さいませんか? 私が行方知れずに成った時、私の姉が私を探す為に軍を辞めて冒険者に成ったんです。 それでギルドを通して姉に連絡したら、姉の乗っていた船がクエスト中の戦闘で壊れて。 何とかギルドまで戻ってこれたそうなんですけど、船を修理中で身動き取れないらしくて……。 それで姉を迎えに行きたいんです!」


「えーと、確かイオナさん……だっけ? 俺は別に構わないけど」


「旦さんがええならウチも構へんで」


「ありがとう御座います! 直ぐに準備してきますね!」


 そう言うとユリアさんは急いで自宅に帰っていった。 俺達の目的が一つ追加された。


 俺の準備――武器や防具といった装備から各種道具は既にユリナさんに製作依頼して作ってもらっていたし、食料等の物資はノアが地球で手に入れていた物がノアの位相空間にタップリ詰め込まれてあるので心配ない。


 あっ! その前に年齢変えとくか!


 今の俺の見た目年齢は十六歳のままだ。


 俺はクアルーンに念じて年齢変更してもらう。 設定は二十歳で。 以前のチャラ男達のような冒険者達に舐められない為に。


「おまたせしまし…たっ!?」


 戻ってきたユリナさんが俺の姿を見た途端、固まってしまった。


「ん? ユリナさん、急にどしたの? 俺の姿、そんなに変かな?」


「ももも、もしかして、アスカさんですか!? どどど、どうしたんですか、その姿!?」


「ああ、俺は見た目の年齢を変える事が出来るんだ。 実年齢は四十五だけど、宇宙基準だと四百五十だから」


 宇宙ではマナの恩恵で年齢が地球人の二十倍から三十倍で、ヒュノス――人類型の成人は二百歳だ。


「……(ポッ♡)」


 ……ユリナさんが視線をおとして頬を紅く染めてモジモジしている。 本当に一体どうしたんだ?


「アスカさんて、成人していたんですね……」


 俺達はアストラーシュで冒険者ギルドに向かった。 冒険者ギルドに着くまで、ユリナさんは時折俺の方を頬染めてちら見していた。 熱でもあるのか?


「……旦さん、時々鈍いな」

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