夜の血
エロが最近書けてないことが何よりツルァイ
夕食が終わった後、僕達二人は咲夜さんに大図書館に来るように言われていた。
『大図書館の名に相応しい広さだ。ここなら僕達が断ったネクロノミコンの捜索も無理じゃないね。』
???「あら、ネクロノミコンなら四十三番目の棚の上から三段左から5冊目よ。」
コックリ「誰だ!」
すると、本棚の森から一人の少女が魔道書を片手にあらわれた。
???「失礼、本の事になるとつい夢中になってしまって・・・私はパチュリー・ノーレッジ。」
『貴方がパチュリーさんでしたか。僕は暁 煌夜です。』
コックリ「コックリだ。」
その名前を聞くと一瞬、パチュリーさんの口元がつり上がったように見えた。
咲夜「あ、パチュリー様。ここにいらしたんですね。」
パチュリー「私はいつもここに居るけれど?」
咲夜「夕食はどうされますか?」
パチュリー「さっき調べ物が済んだから食べるわ。」
咲夜「では、テーブルにご用意 いたしましたのでどうそ。」
パチュリー「相変わらず仕事が速いわね・・・」
ただの会話の間にも僕は咲夜さんが時を止めて夕食を温め直すのを見ていた。
咲夜「さて、煌夜さんにはお話ししたい事が御座います。」
『それは・・・【夜の血】の事ですか?』
咲夜「・・・えぇ。」
夜の血。咲夜さんが時の泊まった世界で僕の事をこう言ったのだ。
コックリ「なんの話だ?」
咲夜「夜の血とは、即ち・・・一族の名前です。」
一族の名前・・・つまり咲夜さんは何らかの一族だということか。
咲夜「その一族の特徴は、時間を自由自在に操れること。」
『時間を操れる?』
咲夜「正解には、時に関連する世界を複数持てる。という事でしょうか。」
『・・・すみません、よく意味が・・・』
咲夜「例えば私の場合、時が速まった世界と、時が止まった世界の二つを持っています。この世界を自分達の世界、所謂標準世界に干渉させて自らの世界に置き換えると・・・」
『自らの時の世界が現れて、端から見ると時が止まっているように見える・・・?』
そう答えると咲夜さんは嬉しそうに、
咲夜「正解です。」
と、言った。しかし、僕はまだ聞くことがあった。
『じゃあ・・・夜の血の中に、【夜】だけの名前の人はいますか?』
咲夜「夜の血の始祖とその一族は名前が【夜】でした。でも、始祖の一族は滅ぼされたと言われています。」
『では僕らは夜の血ではないのですか?』
すると咲夜さんは懐中時計を取り出して言った。
咲夜「夜の血は、自分が所持していた貴重品や自らの肉片や血液を後継者とする人妖に渡して世界を受け継がせると聞きました。私の場合は懐中時計、煌夜さんの場合は肉体ですね。」
『教えていただき、ありがとうございます。それにしても咲夜さん・・・』
咲夜「なんですか?」
『言われていた。とか、聞いた。とか言っているのに、明らかに内容は書物の範囲を超えていますよね・・・もしかして、誰か知り合いで夜の血の人がいるんで』
気付くと咲夜さんは僕の真後ろにいた。
時は止めていない。止めていたら僕も動けるはずだ。
つまり咲夜さんは時を止めず気配も察知されずに真後ろに・・・
咲夜「煌夜君・・・余計な詮索は・・・タブーよ?」
咲夜さんのタメ口がさらに恐怖を煽る。
咲夜「今晩のオカズはハンバーグなんで・・・いかが?」
ナイフが抜かれる。冷や汗が止まらない。
今までの妖や霊からは感じたことのない・・・殺気。
殺される・・・
スパン
パチュリー「咲夜、からかうのも大概にしなさい。」
咲夜「パチュリー様、折角のオs・・・男の子ですよ?溜まってるんですから少しぐらい・・・」
スパコン
パチュリー「貴方がこの子襲ったらこの子干からびるわよ。もしくはテクn」
スパン
パチュリー「・・・やったわね・・・?」
咲夜「やりましたよ?」
沈黙
両者「スペルカード!!」
メイド秘技『殺人ドール』
火水符『フロギスティックピラー』
図書館の棚がウエハースのように吹き飛び、たちまち辺りは本の竜巻に巻き込まれる。そして何もかも吸い込んだ竜巻が一際光った瞬間。
無傷の二人と総勢30に渡る異形の死骸。
『!?・・・まさかこの為に喧嘩を?』
咲夜「理由も無しにパチュリー様を傷つけようとしませんわ。」
パチュリー「理由も無しに咲夜が叩くわけないでしょ?」
主従関係とはこうゆうことを言うんだなぁ・・・
パチュリー「煌夜だったっけ、さっきの質問の答え、どうしても知りたいのなら・・・」
咲夜「パチュリー様、流石にそれは・・・」
パチュリー「魔界に行きなさい。」
『魔界?』
魔界って、あの妖の巣窟の?
パチュリー「魔界に行って、偉そうな人に今から書く紙を見せるの。そうすれば会えるわ。」
『その、夜の血の知識を持つ人に?』
咲夜「パチュリー様、後一ヶ月待たせれば良いことではありませんか!わざわざ彼の仕事を邪魔させようだなんて・・・」
パチュリー「あら、彼が真面目に職務を全うしているとは、私には到底考えられないけど。あとレミィ爆笑してるし。」
確かによく耳を澄ますとレミリアの笑い声が聞こえてくる。
咲夜「はぁ・・・まぁいいわ。魔界へのゲートは紅魔館の地下にあるわ。案内してあげる。
いつの間にかタメ口になった咲夜さんに連れられ、地下に降りた僕は、薄暗い地下にぴったりな、禍々しい扉があった。
咲夜「ここをくぐれば魔界。あの人に会えるわ。」
『あの人の特徴とかってあります?』
咲夜「そうね・・・恐らく、あの人の方から貴方に話しかけてくるわ。」
『何故?』
咲夜「さぁね・・・しいて言うなら・・・」
『なら?』
咲夜「メイド長の勘よっ!」
ドンッ!
『うわぁぁぁぁぁ・・・』
咲夜さんは扉の先に僕を突き飛ばし、ドアを閉めた。
扉の先は暗闇の・・・はずだった。
『なんじゃこりゃ・・・』
紫の炎が吹き上がる空には、異形が飛び回りながら奇妙な鳴き声をあげ、あちこちでは雄叫びと共に金属音と爆発音が幾度となく沸き上がる。
『ここが魔界・・・』
???「少年、魔界は初めてか?」
『!?』
気配もせず、音もせず、殺気も一切たてずにそいつは僕の背後に座っていた。
???「良かったら案内してやろうか?あ、それとも用事があるとか?」
『は、はい。これを見ればわかるかと。』
???「ふむ、魔王は今忙しい。後三時間は待ってもらうが、構わないかな?」
『全然平気です。その間に魔界を見て回るので。』
???「おっ!それじゃあ行こうか。魔界探検。少年が見たいものはなんだい?」
そして僕とその青年は三時間ほどの魔界の観光に出かけることになった。
次回は記念したくない100話ー!こんなにグダグダ書いてたのかと思うと嬉しいより珍しさが勝ります。
・・・何かしよかな(コラボ以外で。
・・・コラボ以外で。
コラボ以外で。
コ(ry