東方神話伝〜その少年、正義の味方につき〜
次章主人公、見参!
『お前、誰だ?』
???「そっか、まだ終夜さんは知らないのか。って・・・恐ろしいほどの力だ・・・これが全盛期の終夜さん・・・これなら幻想郷を守れて当然か。」
『さっきからなんの話をしているんだ?』
???「あぁ、自己紹介が遅れました。僕の名前は、【暁 煌夜(あかつき こうや)】です。よろしくお願いします。3年後の幻想郷から来ました。」
『色々と予想外だが・・・煌夜か・・・いい名前だ。』
煌夜「ありがとうございます。ところで、この戦いは一体?」
アスタロト「貴様には関係ない、退け。もしくは死ぬんだな、力を持たぬ弱者よ。」
・・・グオォッ!
その音が彼の殺気によって出たものだと気づくのに少し時間がかかった。
煌夜「誰が・・・弱者だって?」
アスタロト「ふん、一人前の殺気程度では、俺は倒せん、もう一度言う。弱者は退け。」
煌夜「ふーん・・・言っておくけど、僕はあんたなら倒せるよ。」
・・・ゴォォォォッ!
アスタロトも殺気を放った。二つの殺気は風となって雲おも割り、空を見せた。
アスタロト「いくら若いからと言って、血気盛んなのは敵を増やすぞ?」
煌夜「貴方なんか敵じゃない。」
アスタロト「調子に乗るなよ!」
アスタロトの両手から、俺でも避けられるか不安の弾幕が現れた。さっきあいつのエネルギーを見たが、霊力も妖力も中級妖怪程度、流石に死んでしまう!
煌夜「終夜さん、手出しは無用です。スペルカード!」
召喚『孤狗狸』
???「はっ!」
弾幕が一瞬で消えた。綺麗さっぱりなくなった場所には、煌夜の前に1人の女性が立っていた。
煌夜「コックリ、ありがと。」
コックリ「ふふっ、こんなの朝飯前よ。」
煌夜「コックリ、憑依だ。」
コックリ「御意」
コックリと呼ばれた女性の式は、懐から謎のリストバンドを取り出した。それには大きい機会が取り付けてあった。
煌夜「悪鬼羅刹を滅す為、いざ参らん!」
憑依『変化〜孤狗狸〜』
すると、コックリが突然謎のディスクに変形した。
煌夜「憑依!」
煌夜が腕に装着したリストバンドにディスクをセットし、レバーを引いた瞬間、不思議な音楽が鳴り出し、辺りが光り輝き始め、リストバンドから狐のオーラを纏ったエネルギーが煌夜の全身を包んだかと思うと、そこには謎のスーツを装着した煌夜が立っていた。
煌夜「封霊剣!」
転送『封霊剣』
アスタロト「ふん、体が変わった程度で勝ったと思うなよ!」
魔弾『デビルファクトリー』
???「せいっ!やあっ!」
その青年は、召喚した刀で次々と弾幕を叩き落としたかと思うと、素早くアスタロトの懐に潜り込み、
???「はぁっ!」
ジャキンッ!バシュッザシュッ!
通常の俺と同じ、いや、それ以上のスピードで切りつけた。
アスタロト「ぐっ、やるな、だがその程度では無駄だ!」
狂宴『デス・パレード』
アスタロトが自らの腹を裂くと、中から兵器が大量に飛び出し、一気に煌夜に襲いかかった。
煌夜「くっ、仕方ない、フォームチェンジだ!レミリアさん、力を借ります!」
憑依『変化〜亡き王女の為のセプテット〜』
すると、狐のオーラが外れ、何処からかレミリアのグングニルが飛んできた。そしてグングニルが頭に刺さると、スーツの目が赤くなり、牙が生え、羽も現れた。
アスタロト「何?複数の能力持ちだと!?」
煌夜「貴様の運命は、俺の掌の上だ。」
転送『封霊搶』
アスタロト「その程度で勝とうなど!」
ガガガッ!キン!
アスタロト「くっ、速い・・・」
煌夜「勝てるさ、皆の力があれば!コックリ、封術だ!」
コックリ「御意!」
煌夜は再度孤狗狸のフォームになると、ディスクのレバーを再度引き直し、レバーを捻った。
煌夜「貴様の魂、散り晒せ!」
アスタロト「ほざけ小僧!貴様などに負けるわけがない!」
封術『霊昇滅殺脚』
魔脚『亜空龍殺陣』
蹴りがぶつかり、大爆発が起きた。そして煙が去った後、立っていたのは・・・
煌夜「封殺、完了。」
煌夜が余裕の表情で立っていた。
『強いな・・・一体、その力は何処で?』
煌夜「どうせ後知るんで、今は話しません。」
『そこをなんとか・・・』
煌夜「それは・・・!? 危ない!」
ヒュッ・・・ドゴォッ!
『・・・やはり、今の攻撃じゃ倒せないよな。煌夜、俺の戦いを特別に見せてやる。最盛期の俺とやら、とくと見とけ!』
煌夜「はい!」
俺は、戦闘の準備を始め、素早く魔力をチャージした。
『さ、最後のバトルだ、悔いのないように来い。』
アスタロト「・・・・・マケナイ・・・」
どうやらアスタロトは煌夜に倒されたのが予想外で、怒りによって思考を作っていると思われる。こうなると厄介だが、厄介なのは変わらない。倒すだけだ!
『加速!』
アスタロト「ウガァ!」
シュ・・・ズガガガッ!バシュッ!キンキンッ!
煌夜「は、速すぎる・・・こんな速さ、見たことがない・・・」
『まだだ・・・まだ足りない!加速加速加速!』
アスタロト「ゴルゲァォウェアアア!」
キィィィィィィィィィィィィ!
煌夜「耳鳴りが!まさか、音速で動いている!」
まだまだだ!俺の速さは、光を置いていく速さだ!
煌夜「これ以上速くなんて、無茶だ!」
『これが俺の最高速だ!』
・・・時間停止。
アスタロト「グルルルルル・・・ラギャァ!」
『はっ!せいっ!』
キン!ガガガガガガガガガガガ!
俺の力が上回り、アスタロトが吹き飛び建物を破壊するが、倒壊することはない。俺達が加速するのを止めた瞬間、全てが動き出すのだから。
『俺はもう運命も振り切る速さを手に入れた!最終加速!』
最終剣奥義『エンペラークロックブレイク』
ザシュッ!・・・!ッュシザ
ザシュッ!・・・!ッュシザ
ザシュッ!・・・!ッュシザ
ザシュッ!・・・!ッュシザ
ザシュッ!・・・!ッュシザ
ザシュッ!・・・!ッュシザ
ザシュッ!・・・!ッュシザ
ザシュッ!・・・!ッュシザ
ザシュッ!・・・!ッュシザ
ザシュッ!・・・!ッュシザ
ザシュッ!・・・!ッュシザ
ザシュッ!・・・!ッュシザ
『13の斬撃が集まりし時、皇帝の雷が突き刺さる!』
ズバシュッ!
アスタロト「・・・?アア、ア・・・ガァァァァァァ!ギィャァaaaavqg@jtmde/_p@'?d@⊂⇔⊥Gjmd'⌒∃⊃jgwd⇒⊇@.'gj,!!!」
バシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュズバシュッ!
『加速・・・停止。』
ズドォォォォン!
煌夜「!?」
時間の加速を使い、数秒前に戻り斬りつけ、また戻り斬りつける。13の斬撃が同じ時の中に存在した時、全てを重ね与える究極の技。まさしく【皇帝】の名前を与えられた奥義だ。
煌夜「速すぎる・・・まだ僕は終夜さんを超えられない・・・」
『俺は超えなくていい。ただ、これだけは覚えていけ。《男は守る物ができた瞬間から戦士だ。》』
煌夜「はい!」
『よし、元の世界に帰れ。』
煌夜「ありがとうございました!」
そして不思議な少年は未来に帰って行った。
『さて・・・俺はまだ一仕事残ってるからな。』
アスタロト「ウガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
アスタロトと終夜の戦いはついに最終話に突入する!
ありとあらゆるものを破壊し、その先に終夜は何を掴むのか!
戦いを目に焼きつけろ!
次回、【東方神話伝〜悪魔の行く道〜】