表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方漆黒記  作者: 西園寺 灯
第一章 漆黒の悪魔
90/106

東方神話伝〜僅かな希望を信じて・・・〜

今回は咲夜さんの視点ですね!

side咲夜


とりあえず1時間たったわね・・・本当にこの子を連れて行くのかしら・・・ん?あれは・・・


終夜「おーい!お前らこっちだ!」

咲夜「終夜!」


終夜が生きている!良かった、今回の異変はそんなに大変じゃなかったのね!


???「ひっ・・・咲夜さん、この人は終夜さんじゃありません!」


・・・なるほど、確かに終夜の言うことは正しいわね・・・


幻符『殺人ドール』


終夜?「ぐぅっ、ギャアァァァァァァァ!」

咲夜「私を化かそうとするなんて・・・三十年早いわ。ありがとうね、貴女を連れてきて正解だったわ、さとり。」

さとり「いえ、終夜さんが私を必要と言うのなら、この身、惜しくはありません。」

咲夜「そう言ってもらえると嬉しいわ。急ぎましょう、終夜はもう負けている可能性が高いわ!」


???「おっと、嬢ちゃん達の敵はオレ達だ!」

咲夜「ちっ、もう雑魚敵か!」


また時間との勝負になってしまうのか・・・

目を瞑り、大きく深呼吸をして、覚悟を決めて目を開けると







辺りは更地になり、そこには私とさとりと彼女等しかいなかった、いやこんなことができるのは彼女等しかいない。


咲夜「妹様とベリアル!」

ベリアル「こんなところで油売ってないの、先行って!」

フラン「咲夜!お姉さまから伝言!『美鈴のご飯が美味しくないから、さっさと異変を解決して夕飯を8人で食べましょう。』だって!」

咲夜「了解しました!」

ベリアル「行くよフランちゃん!フランちゃんが壊して、」

フラン「ベリアルちゃんが消す!」

「「終末ガールズは負けない!」」



咲夜「ここら辺から以上な魔力を感じるわ・・・」

イザナミ「ほう、魔力を感じることができるのか・・・」

咲夜「まぁ、私も一応あなた達への対策は立てたからね。」


そう言って私が取り出したのは、ナイフと、瓶。瓶の中には禍々しい色をした液体がたっぷりと入っている。私はその瓶の中の液体にナイフを漬け込み、イザナミに向かって投げた。


イザナミ「ふん、こんなもの能力を使わなくとも振り払える・・・何?」


ナイフを振り落とそうとしたイザナミの手をナイフが貫いた。


イザナミ「・・・ほう・・・」

さとり「咲夜さん!ナイフに何を仕掛けたのですか?」

咲夜「ヤマタノオロチの連中は皆、魔力を使う。あんたの部下達を圧縮して抽出させて貰ったわ。これで時間稼ぎが出来る。」

イザナミ「時間を稼いでなんとする。」

咲夜「終夜を待つ。」

イザナミ「ふっ、何を言うかと思ったらもう死んだものを待つとは・・・奴は我が能力で死んだ!」

咲夜「だったら、私はもうこの世にはいないわ。」


私がメイド服を脱ぐと、出てきたのはインナーを締め付けているベルトについた・・・ダイナマイト。


さとり「咲夜さんそれは!?」

咲夜「彼が永遠亭で治療を受けている時に彼の心臓に機械を埋め込ませて貰ったわ。彼の心臓が止まれば私は大爆発する。彼には伝えてないわ、恐らく永淋がペースメーカーとでも説明してるでしょう。」

イザナミ「死体は・・・ふん、どうやらお前の言葉は本当の様だな・・・だが、奴は逃げた様だぞ?」

咲夜「バカね貴方。彼はその場からは逃げても、戦いで逃げたことは無いのよ。」

イザナミ「だが、そのナイフだけで止められるとでも?」

咲夜「止められるなんて思って無いわよ。ただ、1分あれば十分よ!」


幻葬『夜霧の幻影殺人鬼』


私が放ったナイフは確実にイザナミに当たり、イザナミは




傷を負わなかった。




さとり「!?」

咲夜「さとり!奴の能力が分かったの!?」

さとり「そんな・・・そんな能力が存在するなんて・・・私達がかなうわけ無い!」

咲夜「さとり、奴の能力は!?」

さとり「奴の能力は、けーーーーーー」


さとりが消えた。

正確にはイザナミに消された。


イザナミ「私の能力は誰にも理解できないし理解させることはない。」

咲夜「思ったより面倒ね・・・」

イザナミ「それはこちらの台詞だ。蚊程度だと思っていたものが、アブだったのだからな。」

咲夜「なら次は蜂ね・・・永淋とこぁにはするなって止められたけど、やるしかない・・・やるしかないのよ!」


そして私は、持っていた瓶の中身を



飲み干した。




悪魔『サタナキア』




私の奥の手・・・悪魔化、しかも完全な。

頭が冴える。

敵の手の内が読み取れてまるで未来を見ているくらいだ。五感が千切れんばかりに情報を送ってくる。神経が限界を超えてしまったようだ。





これが終夜の景色、これが終夜の世界、これが・・・終夜のステージ!


咲夜「・・・最ッ高にハイって奴だ。」


懐かしい・・・紅魔館にあった漫画に出てくる、私と同じ能力を持った悪役の台詞・・・血も涙もないキャラクターだったが、その台詞に紅魔館に入りたての私は酔いしれた・・・あれから終夜にあって、守るべきものがより大切な事に気付かされた。戦う事の覚悟を彼からたくさん学んだ。それから色々あってここに来た。今までの私の力、全て使い切って奴を止める!


咲夜「・・・最終ラウンドだ!行くぞ!」

イザナミ「ふん・・・どこからでもかかってくるがいい。」

咲夜「ハァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」


銀のナイフが舞う舞台も、千秋楽を迎えようとしていた。

ヤバイ、マジでメイドが人間を辞めてしまった!

咲夜「完全に悪魔ですね・・・逆にすっきりしますね。人間辞めるっていいな・・・」

会社辞めたサラリーマンみたいな事言ってんじゃねえ!

そしてノリで出来た終末ガール。

フラン「気が会う友達」

ベリアル「ロリ属性を確定させてくれる大事なキャラクター」

なんだかんだ気が合いそうですね。


それでは次回もお楽しみに〜!

以上、西園寺でしたっ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ