表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方漆黒記  作者: 西園寺 灯
第一章 漆黒の悪魔
88/106

最後の神話〜決戦の時は近い〜

序章と伏線回収。


side???


???「イザナミ様、計画の方が完成しました、」

イザナミ「ご苦労。・・・前回はギリシャ神話を買い被り過ぎてあの全能を名乗るバカに一任したのが間違いだった・・・」


他の神が聞いたら顔を蒼白にするような台詞をスラスラ並べ、それに顔色一つ変えない彼等を見れば、その力がどれほどのものかは容易に想像できるであろう。


イザナミ「計画の執行はいつだ。」

???「三刻程です。」


神の時間軸と人間の時間軸はまったく異なり、人界ではおよそ一ヶ月である。


イザナミ「あと少しだ・・・あと少しで・・・」



イザナギの血族を皆殺しにできる・・・



ーーーーーーーーーーーーーーーーー


side終夜


気がつくと、樹海の中に俺はいた。ここがどこかわからず、辺りを見回すと、ふと、草木を踏んで作ったであろう道があった。

なんとかその足跡を辿り、明かりが見えた方に走って行くとそこは・・・

何故かビルの屋上だった。しかし・・・俺はこのビルを知っている。まるで過去に住んでいたかのように・・・

瞬間、全て思い出した。


俺はこのビルに住んでいた。まだ人であった時に。そして・・・


???「両親が借金により自殺。子供だけでも生きて欲しいという願いも虚しく君は屋上から飛び降りた。」

『誰だ?』

???「大丈夫、敵じゃないよ。むしろ味方。そして・・・君が人間だった頃の友達。」

『なんでお前がここに・・・っ!!!」


再び流れ込んでくる記憶。しかしそれは一番思い出したくなかった記憶。


???「・・・そう、僕は君を励まそうと家に行こうとした。そしたら見えたんだ。君がビルの屋上から飛び降りようとしたのを。」


そして・・・彼は落下する俺を助けようと床に叩きつけられる筈だった俺の下に入り、俺に潰された。

俺は肋骨、四肢の骨を骨折、さらに肋骨が肺に刺さっていた。彼はもっと酷く、全身骨折。もはや二人とも死を待つばかりだった。


???「しかし君は諦めなかった。そしてついに・・・」


俺は悪魔と契約した。彼の命を助けてくれと。悪魔は俺の身体と友の身体を融合させ、余った魂を戴いていった。しかし俺は自らの身体も引き換えに差し出す事で・・・もう傷つかない身体、悪魔の身体を手に入れることが出来た。しかし、悪魔は狡猾で、友の魂は入れたものの、悪魔は俺から友の記憶まで奪っていった。


???「見てたよ。今までの君の活躍。楽しそうな君の姿を見て安心してた。だからね・・・僕はもう大丈夫、君の周りには充分支える人がいる。」

『行くのか・・・』

???「最後に一つ・・・黒崎終夜って名前はね・・・僕達二人で書いた物語の悪役の魔王が人界に紛れ込む時の名だよ。君の本当の名は・・・」

『黒崎終夜だ。もう俺は昔の俺じゃない。お前がいなくなっても、俺はこの名が大好きだ。』

???「そっか・・・やっぱり終夜はかっこいいね。」

『元気でやれよ。』

???「ふふっ、わかった。それじゃあね。」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


『・・・っ、夢・・・か?』


どうやら夢を見ていたみたいだ・・・しかし俺は覚えている。確かに俺には友がいたことを。そしてあいつは・・・確か射撃の天才って呼ばれてたな・・・


『・・・スペルカード』


弾膜『タッチ・ザ・ハンド』


俺は自分の目元に溜まった雫を指先で弾き、空の彼方に飛ばした。

短くてごめんなさい!次から本格的に異変に入ります!

そして重大発表!

この異変でとりあえず第1章が完結します!そこで・・・第2章の主人公の名前を募集します!是非奮ってご参加ください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ