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東方漆黒記  作者: 西園寺 灯
第一章 漆黒の悪魔
85/106

クリスマス特別編!終夜サンタの朝は速いpart3

よっしゃぁぁぁぁ間に合ったぁぁぁぁぁ!

はい、次は誰だっけ・・・あ、そうだ・・・映姫先輩からだ・・・


―――――――――――――


『委員長ーいるかー?』

映姫「その呼び方をやめなさい!やめなさい!やめないと殺すわよ!ムキー!」

『それわかる奴いんのかな・・・まぁ、いいや。』

映姫「それより終夜君、そろそろクリスマスですが、何かお願いしましたか?」

『俺も今それを聞こうとしたんですよ。俺はそうだな・・・特にないんで、まぁのんびりワインでも飲んでます。』

映姫「そうですか・・・」

『先輩は?』

映姫「私は・・・身長と言いたいところですが、流石に無理なので、キンドルファイア閻魔帳が欲しいです。」

『キンドルファイア閻魔帳か・・・魔界で売ってるんじゃないか?』

映姫「高いんですよ・・・終夜君が買ってくれたら良いんですが・・・」

『他にも欲しいものがあるのか?』

映姫「この前人形使いの店でみたウサギの縫いぐるみが可愛くて・・・小町には内緒ですよ?だから・・・」

『先輩・・・可愛い過ぎますよ・・・これもう断れないじゃないですか・・・買いに行きますよキンドルファイア閻魔帳。だから先輩はサンタさんに縫いぐるみ、お願いしてください。』

映姫「本当?ありがとう終夜君!」


―――――――――――――


あれは卑怯だ!あざとい過ぎる!だって聞いてよ、指をいじいじしながら小声で縫いぐるみが欲しいだよ?殺しにかかってましたよ・・・恐ろしい閻魔。


映姫「zzz・・・」


くそう、寝顔も可愛いなんて・・・俺はロリコンじゃない、俺はロリコンじゃない・・・違うんだぁぁ!


悶絶すること五分・・・


ぜぇ・・・ぜぇ・・・思わぬ伏兵がいたもんだ・・・よし次・・・えーと・・・早苗か・・・あいつまだ信じてるんだな・・・


―――――――――――――


紅魔館にて


早苗「咲夜さん!霊夢さんが虐めるんですーっていない・・・」

『咲夜ならお使いだぞ?』

早苗「ひぃっ!?終夜さんいきなり脅かすのやめてください・・・それより聞いてください!霊夢さんがサンタはいないって!」

『ふむ・・・早苗は信じてるんだな?』

早苗「もちろん!私は信仰をお願いしました!」

『信仰って、具体的にはどんな物なんだ?』

早苗「えー、えーと・・・」

『そんな抽象的な物じゃ、サンタさんも困っちゃうだろ?もっと具体的な物にしなさい。』

早苗「じゃあフルーツケーキ・・・本当にサンタさんくれますかね?」

『少しは自分優先した方が、サンタさんも来やすいぞ?』

早苗「そっか・・・ありがとうございます!」


――――――――――


とまぁ、サンタはいるかいないかは誤魔化してきたわけだが・・・フルーツケーキってどこのでも良いのかな・・・とりあえず不三家のケーキを用意したけど・・・まぁ、指定ないからいいよね!枕元に・・・置くと嫌な予感しかしないからテーブルの上で。


『それじゃあな、メリークリスマス。』


さて次!天子か・・・


―――――――――――――


『おい天子!』

天子「な、何よいきなり・・・って終夜!?」

『おいおい、そんなビビるなよ・・・』

天子「び、びびびびびびびびびび」

『人語喋れ人語。』

天子「衣久ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

衣久「終夜君!?総頭領娘様に何をしたんです!?」

『その総頭領娘様が謎のコミュ症を発現しただけですが?』

衣久「・・・総頭領娘様、この人は大丈夫です、虫と同じです、こっちからちょっかいをかけなければ襲ってきません。」

『虫以外の表現はなかったのかよ・・・』

天子「そ、そうよね・・・大丈夫・・・よね?」

『おそらくな。俺が聞きたいのは、そろそろクリスマスだなって事で、サンタに何を願うかってのを射命丸に頼まれてアンケート調査してるんだ(大嘘)』

天子「そうなのね!なら仕方ないわね、教えてあげるわ・・・バカラのグラs」

衣久「熊さんのプリントTシャツです♪」

『成る程。』

天子「・・・衣久のバカッもう知らないっ!」スタタタタ

衣久「あらら・・・それじゃあ失礼しますね♪」

『協力感謝する。』


―――――――――――――


熊さんTシャツwwwwwまぁ、子供らしい一面があって良いんじゃないかな?それじゃあメリークリスマス!


さて次は・・・遠い!地霊殿のキスメ、さとり、こいしか・・・


――――――――――――


『キスメ何処だ?いないな・・・ガッ!』

キスメ「奇襲大成功ー!死んだかな?死んだらお燐ちゃんがもっと大きい桶と交換してくれる!まずは脈を・・・」

『死んでないよ?』

キスメ「ひっ・・・ヒィィィィ!?終夜さん!?」

『ダメでしょキスメちゃん・・・勝手に人を殺したら・・・』

キスメ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい食べないで」

『食べないけど・・・わかった、もう許すからそんなに怯えないの。』

キスメ「うぅ・・・ごめんなさい。」

『はいはい、もういいよ。それじゃあ用事があるから。』

キスメ「え?私を呼んでたんじゃ?」

『もう用事は済んだ。それじゃあ!』

キスメ「?」


―――――――――――――


ね、何をあげるかは火を見るより明らかでしょ?はい、大きい桶!これでよし・・・それじゃあもう人を殺そうなんてしたらダメだぞ?メリークリスマス。


さて次!


―――――――――――――


さとり「ふむ・・・サンタにお願いするプレゼントですか・・・」

『部屋に来た瞬間全て察されると困るのですが。』

さとり「いいでしょ別に減るものじゃないし。それに推してるんです!」

『何が!いや、言わんでいい!』

さとり「はぁ・・・私が欲しいのはそうですね・・・こいし可視化眼鏡が欲しいです。」

『うわぁ切実・・・そんなにわからない?』

さとり「はい。」

『貴方の頭上で⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーンしてても?』

さとり「はっ!?」

こいし「⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン」

『⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン』こいし「⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン♪・・・じゃあね!」

『おい待て』

こいし「えー?」

さとり「こいし、クリスマスは何をサンタさんにお願いしますか?」

こいし「んーとね、いしころ帽子!」

『これ以上無意識になってどうする。』

こいし「じゃあウサたん縫いぐるみー!」

『さとりは?』

さとり「え、じゃあ・・・猫の縫いぐるみを・・・」

『そっかそっか、仲良くて結構!』

こいし「えへへ・・・」

さとり「ふふふ・・・」


―――――――――――――


姉妹愛って素晴らしいよね!というわけで可愛い縫いぐるみ二つ、同じブランドのでおそろにして・・・二人並んで寝てる・・・メリークリスマス。


ヤバい!日が上る!ラストはもちろん・・・


―――――――――――――


『咲夜はクリスマスプレゼント何が欲しい?』

咲夜「うーん・・・確かに欲しいものは沢山ある・・・だけど、物じゃダメだと思うの。」

『そうだよな・・・じゃあ、クリスマスにデートとか?』

咲夜「ありきたり過ぎる。」

『厳しい一言だね・・・じゃあ何が欲しいの?』

咲夜「・・・特別な何かが欲しいわけじゃない、ただいつも通りに朝起きたときそばにいて、私の耳元で当たり前のように・・・当たり前のようにおはようって言ってくれたらただそれだけで私は日常の貴方を噛み締められる・・・それだけで私は幸せ♪」

『・・・まいったな・・・俺が格好いい台詞を言おうとしたのに・・・惚れ直しちゃったよ。わかった、そうする。』

咲夜「キスも忘れたらダメよ?」


―――――――――――――


確かによく考えたら俺はいつも非日常の中にいて、あまり日常と言うものにいなかった気がする。咲夜はその日常の中にいる俺を求めていたのだと思うと、これからはもう少し日常にいたほうが良いのかもしれない。そんな考えも、目の前で幸せそうに寝ている天使の前ではどうでもよかった。


うっすら目を開けた天使に俺はまるで当たり前のように


『おはよう、咲夜♪』


と言ってキスをした。

はぁ・・・はぁ・・・寝ます。

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