縛りプレイはお好き?
星蓮船終了のお知らせ〜
『これ・・・結構きついぞ?』
船内は広く、まるで一軒の館みたいだ。
『そして敵ですねわかります・・・』
???「なんでそんな辛そうなんだ・・・大丈夫かい?」
『敵に心配された・・・もう泣きそう・・・』
???「おいおい、泣くなよ・・・」
『みんないきなり攻撃してくるし・・・俺は別にこの船を壊そうとも思ってないし、とりあえず確認だけとろうと思っただけなのに・・・』
???「うーん・・・まぁ、みんなピリピリしてるからね・・・」
『貴方の名前は?』
「私は、村紗水蜜。」
『俺は黒崎終夜だ。君とは戦いたくない。通してくれるかい?』
村紗「ごめん、侵入者は排除しろって言われてて・・・じゃあ、このスペルを耐えきったら君の勝ちでいいよ!とっておき!」
転覆『沈没アンカー』
ん?このスペル・・・簡単だ?
村紗「あ、【間違えて】簡単なスペルカードだしちゃった!」
俺は心の中で村紗に感謝しながら先に進んでいった。
???「そこの悪魔!」
『違います、私は熊です。』
???「あぁ、熊。・・・悪魔じゃねえか!」
『ちっ、バレたか・・・』
???「おのれ、毘沙門天の化身である寅丸星を愚弄するとは・・・」
毘沙門天・・・七福神・・・七福【神】!
『どうやら俺に分があるようだな・・・携帯神話!』
トゥルルルルルル・・・ガチャリ
『すまんな、いきなり。お前の部下の寅丸って奴・・・そうそう、ちょっとそいつを説得したいんだけど・・・え?自力で頑張れ?ちょっ、お前何言って』
ブッ・・・ツーツーツー
寅丸「・・・どうやら私に分があるようですね。死ね!」
『ちっ、やるか!』
天符『焦土曼荼羅』
ちっ、曼陀羅か・・・やっかいだな、俺も一応陰陽道を使えるが、曼陀羅はいまだ理解できていない・・・八百万の神の名前は全員覚えてるんだが・・・
『落ち着いて弾幕をよく見ろ・・・って!』
弾幕濃すぎだろうが!
紫「終夜、グレイズ40〜!」
『・・・なぁ、紫。攻撃って、相手に当たらなければオッケーだよな?』
紫「いいわよ?」
よし!ならあのとっておきを・・・あれ?
紫「お探しは、この秘奥義『射手座の射手』かしら?」
・・・何故お前が持っている・・・
紫「弾膜『タッチ・ザ・ハンド』も預からせてもらうわ。というかスペカも禁止で。」
『・・・それ、俺の唯一の解決策・・・』
紫「ファイト〜!」
ファイトじゃねぇよもう・・・
寅丸「すいすい避けやがって、密度を倍にしてやる!」
『イヤァァァァァ!』
そして俺が横に飛んで避けようとした瞬間
グギッ
・・・俺の足首が曲がった。体はバランスを崩し、地面に倒れ込む。そしてその上から弾幕が・・・
チュチュチューン・・・
『・・・こけた・・・もうダメだ・・・』
紫「あらら・・・終夜、グレイズ57、被弾3よ。」
『モチベーションが・・・』
紫「そんな終夜に用意したのは、咲夜手作りのクッキーです!」
『・・・袋ごとくれ。』
紫「1貫文♪」
『金取んの!?』
紫「配送量です。」
『ちっ・・・』
俺は、しぶしぶ紫にお金を払うと、クッキーを一つかじった。
『よし、スピードアップじゃ!』
法灯『隙間無い法の独鈷杵』
『・・・ザ・ワールド!時よ止まれい!』
そして、時を止めた。俺は、先に進む事にした。
『ちっ、もう効果が解けるのか・・・』
一番奥の部屋に入ると、そこには、一人の女性が座っていた。俺はその人に見覚えがあった。
『あ、あんたは・・・』
???「あら、久しぶりね、アスタロト君。今は黒崎終夜だっけ?」
『聖姉さん?』
そう、この女性、聖白蓮と俺は、切っても切れぬ縁があったのだ。
『魔界での封印は?』
聖「みんなが解いてくれたわよ?」
『その為の船か・・・納得。』
聖「妙蓮の没日以来ね・・・」
『・・・あの時は・・・すまなかった。』
聖「良いのよ、過ぎた事だし。」
ドタドタ・・・
『ヤベッ!忘れてた!』
聖「終夜、こっち!」
俺は聖に引っ張られてタンスに入れられた。
バタン!
寅丸「聖、悪魔の青年見なかった?」
聖「見てないわよ?」
寅丸「おかしいな・・・」
バタム
聖「・・・もういいわよ?」
ガチャリ
『姉さんありがとう・・・それじゃあ、俺はもう行くわ。』
聖「今度ね、私達人間の里の近くにお寺を開こうと思ってるの。」
『おぉ、出来たら見に行くよ。じゃぁな!』
そして俺は船から飛び出した。
『ふぅ、これで異変も解決だな』
チューン
・・・バカな、俺が気づかないだと・・・
???「甘いね、お兄さん。もしかして、疲れてた?」
『あぁ、お前とも面識はあったな・・・ぬえ!』
ぬえ「ふっふー、お兄さん大変だねー、攻撃禁止なんでしょ?こんなの・・・今までの借りを返すチャンスじゃない!」
『一度は俺にボコされた奴が何を言う・・・』
ぬえ「だってお兄さんがまさか人間の体を乗っ取れるなんて知らなかったから・・・」
『悪魔はなんでも出来るんだよ。』
ぬえ「じゃあ私の弾幕、グレイズ無しで避けてみな!紫さん、次グレイズしたら被弾って数えて!」
紫「良いわよ。」
・・・こいつ、調子に乗ってるな・・・仕方ない。久しぶりだが、本気出すか・・・
『行くぞ・・・神力5000、霊力5000、合わせて10000!存分に発揮してやるよ!』
ぬえ「スペルカード!」
鵺符『アンディファインドダークネス』
・・・脳の処理速度を神力霊力を使って、通常の十倍・・・百倍・・・千倍・・・一万・・・一億・・・一兆倍まで跳ね上げろ!
超進化『超加速型演算処理』
これが俺の神スペル、超進化だ!弾幕が、止まって見える・・・そして、周りの空気、温度、日光、放射能、気の流れまで見える!いや、見えるんじゃない・・・感じている!
『霊力5000妖力5000、合わせて10000!』
超進化『超加速型脚力強化』
俺は、全てを超える速さで飛び回る。最早、俺の半径1メートルには、弾幕は無かった。
ぬえ「なっ、なんて速さだ・・・」
『一つ良い忘れていたが・・・源頼政、あれは俺の偽名だ。』
ぬえ「なっ!つまりあれは!」
『正真正銘、俺の弓だよ!』
そして俺は弾幕をグレイズもせずに避けきった。
『お前は俺には勝てないな!』
そう言って俺は紅魔館に戻った。
『ただいまー。』
咲夜「あら、お帰り。私のクッキーは役にたった?」
『あぁ、本当に役にたったよ、ありがとう。』
咲夜「疲れた?」
『そうだね・・・一眠りさせて・・・』
咲夜「じゃあ、私も一緒に♪」
そして俺達は一緒に一つのベッドに入る。
『流石は紅魔館のベッド。二人入ってもまだ隙間がある。』
咲夜「それはお互いが密着してるからですよ。」
『咲夜、少し冷たいぞ?鉄分ちゃんと取れ。』
咲夜「終夜が熱いだけよ・・・」
『でも、しっかり栄養取っておかないと・・・』
咲夜「もう、うるさい!」
モミッ
『うひゃっ!い、いきなり脇を揉むな!』
咲夜「だって終夜が親みたいなんだもーん。」
『だからってくすぐる事無いじゃないか・・・』
咲夜「でも、終夜これ好きでしょ?」
コチョコチョ・・・
『ひゃっ、だ、ダメだって!俺は疲れてるの!ひひっ、ダメだって!』
咲夜「聞こえませんねー。」
『くふっ、だから、腋はダメだってぇ!』
咲夜「そう言いながら、本心は悦んでるんでしょう?」
そう言って咲夜はくすぐりを止めない。
『〜〜〜っ!』
俺は堪らず咲夜に抱き着く。
咲夜「腋を締めない所が、止めないでと言ってるような物ですよ♪」
くっ、何もかもお見通しだな・・・
咲夜「ふふっ、今日は一杯して上げますからねー♪」
どうやら、今日は残りをベッドで過ごしそうだ・・・
後、二三回のんびりしたら、また異変になるよ!
終夜「マジか、疲れたんだけど・・・」
戦闘できないよりはいいだろ?
それでは次回もお楽しみにー!