いったい何が始まるんです?
第三次月面侵略だ。
『なぁ咲夜。』
咲夜「なんですか?」
『俺って、種族何だっけ?』
咲夜「執事。」
『違うよ!悪魔だよ!悪魔って強いんだよ!?』
咲夜「それがどうかしました?」
『悪魔って、やっぱり戦ってなんぼだと思うのよ。』
―――――――――――――
小悪魔「はっくしょん!」
パチュリー「あら、随分とスタンダードなくしゃみね。はい、ティッシュ。」
小悪魔「ずみばぜん・・・」
―――――――――――――
咲夜「それで?」
『そんな悪魔が掃除や洗濯、あまつさえショッピングなんて・・・』
咲夜「で、結論としては?」
『戦国無双したいです。』
???「その願い!」
『誰だ!』
紫「はーい、ゆっかりんでー」
『DETH』
ドスゥ!
紫「うきゃう!うぅ・・・」
『で、本当に叶えてくれるんだな?』
紫「まだ叶えるとは言ってない。」
『よし、咲夜あれ取ってきて。ヌルヌール君三十二号。』
咲夜「ネーミングセンスが・・・」
紫「わかった!叶えます!いや叶えさせてください!」
『じゃあ聞かせてもらおうか・・・』
そして紫の説明が始まった。
紫「私は過去に、妖怪を連れてある場所に行ったのよ。」
『ほぅ。』
紫「で、貴方が結界の不具合で結界の外に出た後。その時も行ったのよ。」
『で、どうだったんだ?』
紫「一回目は惨敗。二回目は作戦勝ちって奴ね・・・」
『じゃあ・・・三回目は圧勝しなくちゃな。』
俺はそれを聞いて体がうずうずしだした。あの紫や霊夢が勝てなかった相手なんて、どれほど強いのか・・・
『それで、場所は何処なんだ!』
紫「・・・月♪」
『月ね・・・はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』
月て、月てお前・・・もう地球外じゃん!
咲夜「終夜さん・・・私、あの戦いでボコボコにされて、身も心も傷ついたんです・・・仇を取ってください!」
『しょうがないな・・・なぁ、紫。』
紫「何かしらん?」
『咲夜の仇を取るから手段は選ばなくていい?』
紫「良いけど、銀刀砲はダメだし出来ないわよ?」
『ちっ、非協力な月からの移住者だ。仕方ねえ、紫!俺一人でとりあえず全滅させるからスキマ開いてー。』
紫「貴方・・・真空で息が出来るの?」
『とりあえず、モンガーよりは性能は上よ?』
紫「テレポートできない癖に・・・」
『咲夜、ヌルヌール君持ってきて。』
紫「本当にすみませんでした勘弁してください!あれに捕まった霊夢が三日動けなかったんです!」
そうして俺は月に行くことになった。
『んちゃ、行ってくる。』
咲夜「月の石はもう要りません。」
『うーん・・・じゃあ勝ったら一日中イチャイチャできる権利をあげるよ。』
咲夜「楽しみにしてます!」
紫「じゃあ開くわよ・・・はっ!」
『Let's go!』
俺がスキマを通り抜けると・・・月面に着いた。
『月面って・・・寒いのな。』
そう、宇宙は・・・寒かった。
『お、あんなところに足跡が!』
近づいて見ると、靴の後が月に残っていた。
『・・・俺の月に何しやがる!』
ザザッザッザッ
『ふぅ、消せた・・・ついでに足でドラ●もん書いてやったぜ、ザマーミロ!』
そして俺が月を一周しようと歩いていると。
『ん・・・?ここら辺に、妙に濃い瘴気が・・・ほぅ・・・妖力で作ったバリアか・・・面白い!』
ビキビキビキィ!
俺が手を翳すと、空間に亀裂が入り、穴が空いた。
『さて・・・お邪魔します!』
ドゴン!
俺はパンチで穴を空けて中に入った。そして俺は驚いた。
『おいおい、ここは未来都市かよ・・・』
そう、噂には聞いていたが、月の文明は発達しており、地球では考えられないほど進歩していると言われている。
『これほどまで未来だと、アレルギーは出ないな・・・』
おい、そこのお前、今、「あぁ〜、そんな設定もあったな〜。」って思ったろ!
『さてと・・・果たして王宮はあるのか・・・』
暫く歩くと、海岸に出た。
『海岸か・・・海は広いーな大きーいなー』
???「月はー昇るーし、日は沈ーむ。」
『綺麗な歌をありがとう。でも月は昇らないな。』
???「その代わり、地球が昇りますよ?」
『ならいいや。俺は黒崎終夜。あんたは?』
???「綿月依姫。貴方を排除しに来ました。」
やっぱり、来ると思ったよ。
『で、なんで俺を排除するんだ?』
依姫「簡単です。貴方が穢れているから。」
『・・・どうしてわかる。』
依姫「私達は穢れていないから。例えば、綺麗なプールの中で放尿したらどうなります?」
『辺りが黄色くなるが・・・ちと、例えが悪すぎやしないか?』
依姫「私には貴方はその尿に過ぎませんから。」
・・・この子は身の程を知らないようだ。相手が幻想郷最強の悪魔だということに気がついていない。少し・・・お仕置きだな。
ジュルリ
依姫「ひっ、な、なんですか穢らわしい!」
『俺は・・・容赦する。』
依姫「なっ・・・」
『めちゃめちゃ容赦してやる。それが嫌なら土下座しな。』
依姫「は?何を言っているのです、私が土下座などしません!切り刻んでくれる!」
すると依姫は剣を抜いた。俺は、武器は持たず、ニッコリ笑いながらゆっくり歩き始めた。
『さて、何処を切ったら頭が飛ぶでしょうかー♪』
依姫「油断大敵だ!死ね!」
ヒュッ・・・バキッ!
依姫「バかな・・・祇園様の剣が折れるなんて・・・」
『ほぅ・・・神降ろしか・・・まぁ、相手が悪かったな嬢ちゃん。』
依姫「バカな、あんなに油断していたのに!」
『油断?これは余裕と・・・言うもんだ!』
俺はそう言いながら依姫の足を掴んで・・・
『嬢ちゃん、メリーゴーランドは好きか?』
依姫「は?ちょっ、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブン
『うひゃー、楽しいー!』
依姫「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
『よーし、投げるぞー・・・3、2、1!』
ブンブンブンブンブン・・・ストッ
俺は投げずにその場に依姫を下ろした。依姫は案の定気絶していた。無理もない、もし俺に投げられていたらあっという間に宇宙空間行きだ。
『・・・いやん、ホモレモン。勝利のお芋、ママ早い。』
意味がわからない?ggrks。
依姫「・・・はっ、貴様よくも!」
『おはようー♪起きるの随分早いねー。』
依姫「何処までもバカにしよって・・・もういい!私の最終奥義でケリをつけてくれる!」
『じゃあそれに耐えたら、好きにしていい?』
依姫「好きにしろ・・・行くぞ!『天照大御神』よ! 圧倒的な光でこの者を焼き尽くせ!」
『うにゃぁぁぁ!?あ、天照!ちょっ、そんな!』
俺は急いであるものを取り出した。
依姫「それは・・・携帯電話?一体なんの為に・・・」
『携帯電話じゃない、携帯神話!これであらゆる神に連絡がとれる。確か天照は・・・0035475だ!』
トゥルルルル、トゥルルルンルンガチャリ
天照「もしもし、ドッピオ・・・じゃなかった、天照ですけど。」
『あぁ、俺だ。ちょっ、切るな!今、あんたの力を借りようとしてる奴いるだろ?そのままだと俺が死ぬよ?うん。うん、よろしく〜。』
ガチャリ
依姫「そんな物で・・・はっ、バカな、天照様の光が降りてこない!?」
『さてと・・・仏の顔も三度まで、悪魔の顔は一度きり・・・』
俺はポケットを探り、一つの瓶を出した。
依姫「な、何をする気だ!」
『ちょっと楽しいこと♪出てこい、ヌルヌール君三十三号!』
ガシャン・・・シュルルルル・・・
俺が瓶を割ると、中から銀色の触手が現れた。咲夜に作らせた触手だ。
依姫「いや・・・ヌルヌル嫌い・・・」
『大丈夫、すぐに慣れるから・・・』
依姫「ちょっ・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
月に再び依姫の絶叫が響き渡った。
『月って面白れー!』
さて、終夜君はどれくらい月の住人に迷惑をかけていくのか・・・
依姫「まず一名・・・」
あらあら、もう一人●したの?
『してない。ヌルヌール君を使っただけ。』
依姫「ヌルヌル嫌い・・・止めて・・・」
俺の力じゃ無理。
依姫「そんな・・・」
次回もお楽しみにー!