悪運の来襲〜恩と因果
カラオケ中で投稿している西園寺です。
試験が終わりつかの間の休み・・・頑張って書かないと。
パチュリー「紫、やっぱり貴方は賢者よ!まさかこの術式を完成させるなんて・・・」
紫「私だけの力じゃないわ。」
パチュリー「どういうこと?」
私はドアを開けて彼を中に入れた。
鳩「どうも、ヘラ様の眷族、鳩です。今咲夜様は何処に?」
パチュリー「咲夜は奥の部屋よ。すぐに術式をかけるから一緒に来て。」
鳩「残り五分ほどしか余裕がありません!速く!」
私達は咲夜がいる部屋に向かった。咲夜はいつもと変わらなかったが、何かが違った。
咲夜「パチュリー様と紫さん、それと・・・貴方は?」
鳩「私は鳩です。」
パチュリー「咲夜、貴方黒崎終夜っていう人知ってる?」
咲夜「覚えがないわね・・・」
鳩「ふむ・・・確かに、咲夜様は記憶の一部を消去されております。では、パチュリー様、術式を」
そしてパチュリーが術式を使って魔法を唱えようとした瞬間。
ガタガタッ!
扉を開けて飛び込んで来たのは・・・ボロボロの美鈴を担いできた同じくボロボロの小悪魔だった。
パチュリー「小悪魔!?」
小悪魔「げほっ・・・紅魔館の周りに大量の化け物が・・・」
???「紅魔館だけじゃないわ。」
ガッシャーン
紫「霊夢!?」
霊夢「飛んで空から見たけど、地獄絵図よ・・・まさか白玉楼にまで出てるとは・・・」
鳩「まさかこんなにも早く動くとは・・・」
霊夢「貴方、何が起きてるのか知ってるの?」
鳩「はい・・・ヤマタノオロチが動き始めました。」
紫「なんですって!?」
ヤマタノオロチというのは、地霊殿での異変の時に出てきたバアルが所属している邪神の組織・・・まさか奴等が動き出すとは・・・他も驚きを隠せていなかった。
鳩「小悪魔様、今、奴等は。」
小悪魔「今はお嬢様と妹様がくい止めていますが・・・数が数です。時間の問題かと・・・」
鳩「・・・小悪魔さん、レミリア様とフラン様にお伝えください。『黒崎終夜と戦った時の技を使ってください。』と。」
小悪魔「それはどういうことですか?」
鳩「理由は後で言いますので速く!」
小悪魔「は、はい!」
そしてパチュリーによって咲夜の記憶は戻った。
咲夜「終夜がそんな事に・・・」
鳩「その終夜様を救えるのは、貴方様しかいないのです!」
咲夜「・・・何をすればいいの?」
鳩「因果を集めるんです。」
咲夜「因果?」
さっきから彼が言っていた因果。一体なんなのか・・・
鳩「因果とは、その人物に関係する物との繋がりを現します。その繋がりを集めることで、繋がりが束になり、終夜様を現世に引き戻すことができます。」
霊夢「集めることで、より強い力で引き戻す事ができるってわけね。」
鳩「はい。さらに敵は同属性、つまり悪魔属性に弱く、終夜様との因果のあるもので攻撃した方が、悪魔属性がつき、より効果的になります。」
咲夜「なるほど・・・で、終夜を引き戻すには、どれほどの因果が必要なんですか?」
鳩「恐らく・・・千くらいかと・・・」
咲夜「・・・いつまで?」
鳩「明日の・・・日の入りまで。」
紫「あと12時間ってところね・・・」
咲夜「因果って、一人一つ?」
鳩「いえ、因果があるのは人だけではなく、思い入れのある品にもあります。」
咲夜「そう・・・なら、とっておきの場所からね、紫!」
紫「援護ね、了解。」
咲夜「霊夢!魔理沙!」
霊夢「できるだけ妖怪は倒しておくわ。」
魔理沙「敵は気にするなだぜ!」
咲夜「そして・・・こぁ。」
小悪魔「え?」
咲夜「お嬢様達を頼んだわよ。」
小悪魔「何故私が!パチュリー様や美鈴様にだって頼めるはず・・・」
咲夜「私は知ってるわよ、貴方が誰よりも頑張って紅魔館を支えていること。だから、貴方ならできる。」
小悪魔「咲夜さん・・・」
咲夜「すぐ戻るから、待ってて。」
そして咲夜は・・・飛んだ。
霊夢「やはりそうか・・・あの羽は補助具、自然と空が飛べるように設計されていたのね・・・流石終夜、抜かりないわね。」
魔理沙「霊夢、私達も行くぜ!」
霊夢「わかったわ・・・はっ!」
各々が自らの出きることをやっていく・・・しかしそれはただ一つの信念の元、【黒崎終夜を日常に戻す】事だけを考えそれぞれが動く先に、動いた後の日常に期待を馳せながら私はそっとスキマの中に沈んでいった。まだ私にもやることは沢山あるようだ。
終夜「なー、俺はまだか?」
まだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだです。
霊夢「どんだけ先なのよ。」
結構先です。
終夜「・・・・・俺主人公なのに・・・」
貴方は強すぎるの、少し休んでいなさい。
咲夜「終夜、大丈夫?」
終夜「ダメ・・・しゃくやぁぁぁぁ!」
貴様はおぜうさまか!咲夜も鼻血出さない!
はぁ・・・鳩さん締めちゃって!
鳩「では僭越ながら締めさせていただきます、次回もお楽しみにー!」