悪運の来襲〜新たな来訪者〜
かなりビックリすると思います。
ヘラ「これで貴方も神よ。」
『これが・・・神体か・・・』
ヘラ「力がみなぎってくるでしょ?私達はこの力を神力、神の力と呼んでいるわ。」
『神力・・・神奈子が使っていたのもこの力か。』
ヘラ「そう。これで貴方は誰にも負けないわ。新たな神の誕生と。」
『第三ラウンドの開始を祈り・・・』
???「乾杯♪」
『!?』
ヘラ「貴方は・・・タナトス!?」
タナトス「いやー、まさか貴方がゼウス様のご意志に逆らうとは思っていなかったよ。」
ヘラ「私は親として、やることをやったまで。」
タナトス「ふーん・・・じゃあ死ね。」
タナトスは手から球状のエネルギー波を打ち出した。
タナトス「これに当たると、生命力が必ず0になる。諦めて消え去れ!」
ガシッ
『そのエネルギー、貰った。』
そう言うと俺はそのエネルギー波を幾つも繰り出し、タナトスにぶつけまくった。
タナトス「バカな、死の神の私が死ぬなんて・・・ギャァァァァ!」
『ふぅ・・・こんな物か。』
ヘラ「さ、早く幻想郷に戻りなさい。ここは危なすぎる!」
???「させんぞ。」
俺より先に振り向いた母さんが、その場に崩れ落ちた。
ヘラ「ゼウス・・・様・・・」
ゼウス「黒崎終夜よ。」
『・・・・・』
ゼウス「そなたの能力は危険すぎる。よって、貴様を処分させてもらう。」
『・・・・・』
ゼウス「いくぞ、ハッ!」
俺はゼウスの攻撃を避け、死の波動を直接奴の心臓に叩き込んだ。しかし。
ゼウス「これは幻体だ。さて、貴様を処分させていただく。」
鉄槌『神々の裁き』
瞬間、俺は吹き飛ばされた。
『ゴフッ!・・・貴様・・・』
ゼウス「おいおい・・・全能神に向かって貴様はないだろう・・・」
『違う。俺が言ってるのは、ゼウスを操っているお前だよ。』
ゼウス「・・・・・」
『最高神を操ってまで、この俺が怖いか。なぁ【イザナミ】さんよ。』
ゼウス「・・・そうだ。お前は俺の唯一の不安分子だ。お前の能力が俺は恐ろしい。そうだ認めよう!俺はお前が恐ろしくてたまらない。だから殺す!」
すると、ゼウスは全身にエネルギーを溜めて俺に突進してきた。
『俺には帰る場所がある。こんな所で死ねるかよ!』
俺も全身に妖力を纏い応戦する。両者の拳が火花を散らし、巻き起こる風が戦いの凄惨さを物語る。
ゼウス「やるな・・・」
『そっちは手、抜きすぎじゃあないのか?』
ゼウス「ふふっ・・・仕方ない、我々が何故ここまで戦力を拡大できたか。それを教えてやろう・・・」
ゼウスが呻き声をあげ始めると、ゼウスが纏っていた純白の神力に、何かが混ざっていく。そしてゼウスの呻きが叫びと化したとき、神力は別の何かに変わっていた。
ゼウス「これが・・・エネルギーの覚醒。神力とも妖力とも霊力とも違う!これは・・・魔神の力、【魔力】だ!」
イザナミ達はこの力で次々と戦力を拡大していったのか・・・それなら何故俺が危険視されるのかもわかる。俺が唯一、敵勢力の中で魔力を扱えるからだ。
ゼウス「魔力をとくと思い知れ!そして世界から消えろ!」
追放『世界替え』
ゼウスはポケットから拳銃を取り出すと、素早く俺の側に近づき、真正面から弾を撃ち尽くした。数発避けたが、二発当たってしまった。すると、俺はこの世界から消えた。
ゼウス「これが魔力・・・これでこの世界を混沌に戻せる・・・」
しかし、最後の足掻きをしている者もいた。
ヘラ「このメッセージよ・・・幻想郷の賢者に届け!」
ヘラは神力を鳩に変え、そっと飛ばした。鳩はゆっくりと下に降りていった。
ヘラ「お願い・・・息子を救えるのは・・・咲夜、貴方しかいないのよ・・・」
side紫
終夜がいなくなってから一週間が経った。彼の噂は絶えず、中には死んだという事を話す輩もいた。
紫「まぁ、私は帰ってくるって信じてるけど・・・まずはこれよね・・・」
私の目の前には膨大な量の魔導書がある。この魔導書に書いてある術式を組み合わせてある術式を完成させなくてはいけない。その術式は【記憶修復】。記憶復元なら、忘れているだけだが、今回の記憶は、消去されているため、時を戻す術式を含まなくてはいけない。
紫「t7mt88をjgp94gtagに融合させるのはわかるんだけど・・・最後のvjhpandt666fmivsxと85478cdtizgqta4ejtphqmが・・・」
???「そこにはqjugdmt22otagtpを代入するのですよ。」
紫「そうか・・・そうすればakgqna44kgn85nbgtqmaがgqajucej48622cgtntpxと融合されて・・・出た!ashtaroto1341・・・最後が・・・」
???「その式はaaaa111aaaにzzz0zzzをかけてみなさい。ある記号が浮かぶはず。」
紫「・・・@?」
???「よくできました。さ、それを速くパチュリー・ノーレッジ様に伝えなくては。」
紫「ところで、貴方だ・・・」
後ろを向くと、全裸の男が立っていた。
???「おっと、ヘラ様に服を貰うのを忘れていた・・・すみませんが、服をお貸し願えますk」
紫「死ねぇぇぇぇぇぇぇ!」
ぴちゅーんちゅーんちゅーん
暫くその音はやまなかった。
紫「はぁ・・・まったく・・・」
???「あいててて・・・いきなりなんですか。」
紫「それはこっちの台詞じゃァ!」
???「後、この服胸が余るのですが・・・」
紫「藍のよ。」
???「なるほど、お下がりでしたか・・・」
紫「いや、あげないからね?勘違いするなよおい?」
???「それは残念です、これ結構いい匂いが」
ぴちゅーん・・・
紫「はぁ・・・はぁ・・・で、貴方誰?」
???「そうですね・・・ヘラ様の眷族ですが、名前が難しいので、単純に【鳩】とでもお呼びください。」
紫「それじゃあ鳩さん、貴方はなんの為にここに来たの?」
鳩「終夜様を救うためにでございます。」
紫「・・・終夜に何が起きてるの?」
私は彼から全てを聞き、そして絶望した。別の世界なら私のスキマは届かない・・・
紫「そんな・・・もう・・・ダメなの?」
鳩「その状況を唯一打開するのは彼女・・・十六夜咲夜様しかいないのです!ですから早くその術式をパチュリー様に渡さなくては!」
もし終夜が本当に違う世界に行ってしまっているなら・・・私はこれぐらいしかできない・・・後は頼んだわよ、咲夜・・・
終夜「え・・・俺復活しないの?」
ごめんね・・・もう少しお休み。
鳩「どうも皆さん、鳩にございます。ちなみに豆は食べません。」
豆腐は?
鳩「大好きです。」
納豆は?
鳩「大好きです。」
枝豆は?
鳩「大好きです。」
豆好きじゃん!
次回もお楽しみにー!