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東方漆黒記  作者: 西園寺 灯
第一章 漆黒の悪魔
45/106

偽物の本気

ベリアル編終了です。

『こいつ・・・弱すぎ・・・』

ベリアル「にしても酷い面だね〜。白目で口から泡吹き出して挙げ句の果てには・・・ふふっ。恐怖で●●・・・天人の恥だねぇ?」

『さてと・・・ベリアル、戻れ。』

ベリアル「やだ♪」

『知っていたが・・・一つだけ質問だ。この世界をどうするつもりだ。』

ベリアル「本能の従うままに壊す。私もこんな世界は壊したくない・・・はず。だけど本能が言うんだ。【スベテヲコワセ】って・・・こんな事頼むのはおかしいかもしれないけど・・・私を止めてくれ。」

『元々そのつもりだ。ただ・・・あと数分待ってくれ。』


そして少し待つと、彼女・・・咲夜が現れた。


咲夜「終夜さん・・・本当なんですか?」

『・・・あぁ。』

咲夜「約束・・・したじゃないですか・・・」

『・・・・・』

咲夜「私の側にずっといるって、絶対に離れたりしないって!それに・・・パチュリー様から聞きました。悪魔は二回しか死ねない。次に死んだら悪魔は妖力の塊になるって!」

『・・・だから、咲夜が来てくれるって信じていた。』


催眠『記憶消去&気絶』


咲夜「まさか・・・嫌・・・」


俺は倒れた咲夜に近づくと、咲夜の首に手を翳した。すると咲夜の首から五芒星が浮かび上がった。俺はその五芒星を・・・消した。


『さてと・・・始めよう、暴君と偽者の戦いを。』

ベリアル「君はもう偽者じゃないよ・・・頼んだよ。」



お互いはまだ動かない。



まだ・・・まだ・・・まだ・・・



一瞬姿がぶれた。そして・・・ベリアルの左腕には傷ができ、俺の右腕が切れ落ちた。


ベリアル「・・・ごめん。」

『・・・すまん。』


両者は飛び上がると、それぞれの構えをした。


『・・・ウオォォォォォォォォォォ』

ベリアル「ガァァァァァァァァァァ!」


拳がぶつかり、辺りの地盤がめくれあがった。それが幾度となく続き、辺りは溶岩に包まれた。


『行くぞ・・・』


俺は溶岩に触れ、マグマボールをベリアルに数発投げた。


ベリアル「こんなものっ!」


ベリアルがマグマボールを弾き飛ばし、前を向くと俺はいなかった。


ベリアル「まさかっ!」

『くらえっ!』


死角からの右ストレート。ベリアルは溶岩に突っ込んだ。しかし、そんなことでは死なない事は俺が一番知っている。


ベリアル「そうだ・・・それでいい・・・ウオォォォ!」


ベリアルが右手に力を込めた。


ベリアル「気を付けて・・・私の能力は・・・【全てを削る程度の能力】だから。」


削除『空間削除』


俺は間一髪で避けたが、足の小指が消されてしまった。しかも空間を削るとブラックホールが出来上がり、辺りの溶岩が吸い込まれていく。


『なるほど・・・でも、俺だってここで成長した・・・見せてやる、俺の成長の証を・・・スペル・・・カァァァァァァド!』


進化『生命の頂点』


ベリアル「頑張れよ、黒崎終夜・・・デススピア!」


ベリアルは左手に禍々しい槍を取り出した。


『行くぞ、アゾット・サイカ!』


次々とお互いに斬撃を飛ばしては避け、飛ばしては避けを繰り返した。しかし、こちらがいくら究極生命体とはいえ、槍と短剣では分が悪い。


『くらえっ!』


弾符『全弾命中』


ベリアル「弾幕削除!」

『隙有りィ!』


俺が放った斬撃は見事にベリアルの左手を槍ごと切り離した。


ベリアル「見事・・・そろそろラストにしよう・・・」

『あぁ、これで決着だ。身体変化・・・龍神!』


その日は後にこう呼ばれる。


【龍神様が幻想郷を守った日】


ベリアル「行くゾォォォォォォォォォォォォォ!」

『ギャァァァァァァォォォォ!』


その咆哮に隠されたのは怒りか、覚悟か、それとも・・・



ベリアル「デススピア、数は1万!穴だらけにしてやる!」


龍神『龍気開放』


俺は口からブレスを吐き出し、ベリアルの槍を全て消し去り、ベリアルが急遽張ったシールドにぶつけた。


ベリアル「これが・・・私の最後・・・こんなに気持ちいい死は初めてだ・・・もう悔いはない・・・地獄でのんびりしよう・・・さらばだ!」


ベリアルは最後に一本の槍を投げると、シールドはブレスに壊され、ベリアルは消滅した。


『はぁ・・・はぁ・・・俺も・・・潮時か・・・』


龍神という莫大な生命エネルギーを使う生命に変わった副作用により、俺は動くどころか、息を吸うのさえまともにできなかった。そして


『来たか、迎えが。』


ベリアルの投げた槍が真っ直ぐこちらに飛んできた。


『この人生に悔いがあるとしたら・・・咲夜を守れなかった事かな・・・でも俺が残した奴等はお前を必ず守ってくれるさ・・・』










じゃあな。










――――――――――――――

side???


親子の絆というのは奇妙な物だ。子が親の死期を悟る用に、親もまた、子の死んだことがわかる。いや、わかってしまう。


『アスタロト・・・終夜は死んだのね・・・』


あの頃を思い出す。あの子が生まれた時は彼が珍しく号泣して、冥界の神が台無しと言うと、今はいいんだといって天界にまで噂が広がるほどの泣きっぷりを見せてくれた。あの子が悪魔になるときに名前を決めるといって結局出ず、ロキに頼んだら黒崎終夜というアポロンもビックリの厨二ネームを付けられしかも本人がそれを気に入る始末・・・いけない、ついつい過去話に花が咲いてしまう。


彼の話によるとあの子は彼女を作ったらしい。その子はなんとしても守るつもりらしい。・・・彼がいない今、彼に私が出来ることは・・・たった一つしかない。


???「終夜・・・貴方が悪魔になった時にゼウス様にされた封印を解きます・・・貴方は私達の分まで自由に生きるのです・・・お母さんは貴方を最後まで応援するからね。」


解放『神力解放』


???「これで貴方は神であり悪魔。何者にも縛られない、自由な存在・・・」

終夜「・・・母・・・さん?」

???「貴方は精一杯生きて、いつか自分の子に私達の恩を還すのです。そしたら私達の元に来なさい・・・」

終夜「ありがとう・・・母さん・・・大好きだよ・・・」


私は涙を流しながらも、まるで学校に行く息子を送り出すように優しく言った。










???「行ってらっしゃい」

ふぅ・・・書き終わった・・・テンション戻らない・・・


咲夜「でもあと200PVで・・・」

シーッ!多分その時にテンションが戻るから大丈夫。次回は・・・


終夜「I'll be back・・・」

頼んだぜ、主役さんよ。

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