三人揃えば・・・
今回は三姉妹です、キャラ崩壊注意。
『うーん、暇だな・・・あれ、前回もこんな事言ってなかったっけ?まぁいいや、白玉楼行こう・・・』
俺が白玉楼に向かうと、妖夢が岩影で昼寝をしていた。確かに今日はいい天気だが、にしても無防備なので仕方なく側にいると、一時間後に目を覚ました。
妖夢「うむぅ・・・ふわぁ〜」
『おはようございます。』
妖夢「うわぁぁぁ!しゅ、終夜さん?一体何時から!?」
『一時間ほど前から。お前、寝言が酷いぞ。「饅頭怖い」とか「半霊は非常食」とか。』
妖夢「・・・うわぁぁぁん!」
『えっ、ちょっ、泣くな!別にバカにしたりしないから!な?』
妖夢「えっぐ・・・本当、ですか?」
『大丈夫だから、泣くな?』
妖夢「はい・・・それで終夜さんは何をしに?」
『暇潰しに来たんだけど、面白い物ってない?』
妖夢「物ではないですが・・・ポルターガイストがオーケストラを組んで演奏会をしているとか。」
『ほぉ・・・確かに面白そうだ!情報提供ありがとう!』
妖夢「絶対に寝言の事は言わないでくださいよ!」
『わかったよ。あ、後・・・』
妖夢「なんですか?」
『寝顔は撮っておいた♪』
妖夢「・・・死ねぇぇぇぇぇ!」
俺は妖夢から逃げながらそのポルターガイストがいると言われる場所まで来た。
『さてと・・・一体どんな音を奏でてくれるのかな?』
すると何処からもなく悲しい旋律が流れてきた。
『うっ・・・なんか心が暗くなってくる・・・』
段々自分が情けなくなってきて、段々鬱になってきた。
『ヤバイ・・・このままじゃ精神に異常が・・・そうだ!』
俺は東方星座板で使った技をもう一度イメージした。そう、ブラックホールを作り、音を吸い込んだのだ。
『まったく、誰だよこんな鬱になる曲を弾いているのは・・・』
???「あ、いたんですか。すみません、一人で練習していて・・・」
『あ、練習中だったのか、こちらこそすまない。ところでプリズムリバー三姉妹って言うのはあんたの事か?』
???「私は長女のルナサ・・・よろしくお願いします・・・」
『俺は黒崎終夜、よろしくな。』
ルナサ「妹達は後三十分後に集まる予定・・・それまで・・・話でも・・・」
『いいけど・・・何を話すんだ?』
ルナサ「自分の存在意義について。」
『また鬱になるから却下。』
ルナサ「この小説の行く末。」
『作者が鬱になるから却下。』
ルナサ「うー・・・じゃあ終夜さんがお題を決めてください。」
『話すことなんて無いんだけどな・・・』
ルナサ「そんな・・・」
『あぁ、わかったわかったよ。話してやるからそんな落ち込むな。大体俺の何処が良いんだ・・・』
ルナサ「お兄さんぽい点。みんな言ってる。たしか半霊の庭師も。」
マジカイ、俺ってお兄さん的な存在だったのか・・・
『仕方ないな、なんでもいいなら昔話でもするか。』
ルナサ「じゃあ・・・座らせて。」
『俺に妹なんていないはずなんだが・・・』
一時間後・・・
ルナサ「Zzz・・・」
『こいつはまんま子供だな・・・』
すると、向こうからルナサと同じようなファッションをした女の子が二人歩いてきた。
???「リリカ、今回のコンサートの準備は出来てる?」
???「バッチリよ、メルラン姉。」
どうやら赤色の服でキーボードを浮かしているのがリリカ、白い服でトランペットをファンネルの用に飛ばしてるのがメルランらしい。
リリカ「ねぇ、先に練習してるはずのルナサ姉は?」
メルラン「・・・まさか、あれじゃないわよね・・・」
どうやらこちらに気づいて絶句しているようだ。無理もない、自分達が尊敬していた姉が見ず知らずの他人にこうまで醜態を晒す姿など想像すらできまい。
『・・・おい、妹達が来たぞ、起きろ。』
ルナサ「んっ・・・はい・・・」
ルナサは何事もないかのように起きると、妹達に近づいた。
ルナサ「貴女達、準備はしてきた?」
メルラン「バッチリだけど、ルナサ姉の方が心配だよ。」
ルナサ「私のコンディションはバッチリ・・・寧ろいつもより調子がいい。」
メルラン「で、その人は?」
ルナサ「・・・生き別れの兄。」
『違います。』
ルナサ「・・・従兄。」
『俺の名前にプリズムリバーを入れようとするな!』
メルラン「あ、もしかして、噂の執事?」
リリカ「SなのかMなのかわからない変態イケメンで有名な?」
『・・・それは誰から聞いた?』
メルラン「文々。新聞です。」
・・・処刑確定だな。
『あー、まぁなんでもいいが、俺はただ演奏を聞きに来ただけの者だ。』
メルラン「じゃあちょっと早いけど始めますか?」
リリカ「そうだね、私達の演奏を楽しみにしてるお客さんがいればそれだけでライブは成立する。」
ルナサ「行くよ・・・3、2、1」
すると、それぞれが思い思いに引き始めたメロディーが、段々深みを増して素晴らしい三重奏になってくる。こんなに素晴らしい音楽を聞いたのは何百年前だろう。俺は心が熱くなるのを感じた。
ルナサ「ふぅ・・・どう、だった?」
『ブラボー、最高だった。聞きに来て正解だったよ。』
ルナサ「そんなに褒められると・・・恥ずかしい・・・」
メルラン「そうだ、貴方も参加する?ボーカルとして。」
『ん〜・・・ちょっとな・・・』
ルナサ「大丈夫、歌声は自然に出てくる。」
『ん〜〜〜・・・わかった、やってみよう。で、何を歌おうか。』
メルラン「テンポはどれくらいが?」
『そっちに任せる。』
メルラン「よし来た。」
ルナサ「じゃあ行くよ・・・3、2、1!」
色は匂えど いつか散りぬるをさ迷うことさえ 許せなかった…
自然と歌詞が溢れると言うのは間違いではなかった。俺は、音楽を通してまた成長できたような気がする。
『・・・ふぅ、スッキリした。』
メルラン「声が綺麗。」
リリカ「音程がバッチリ。」
ルナサ「最高・・・」
『宴の時は呼ぶし、また暇な時には聞き来るよ。』
ルナサ「待ってるよ、お兄さん。」
『ふふっ・・・じゃあな。』
そして俺は白玉楼に戻った。しかし、まだ紅魔館には帰らない。何故なら、まだ昼の12時半だからだ!
ルナサ「やっほ〜・・・●ゃんぱす〜」
いきなり危ない!●ん●んびよりを敵には回したくありません。
終夜「ちなみに俺が歌ったのは幽閉サテライトさんの『色は匂へど 散りぬるを』でした!是非聞いてみて!」
えー次回は未定。恐らくのんびり。テスト開けたら異変起こす。
咲夜「なんて無責任!そして私の出番これだけ!?私ヒロインの筈じ(ry」
次回もお楽しみにー!