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東方漆黒記  作者: 西園寺 灯
第一章 漆黒の悪魔
37/106

全て終わるまで・・・

さぁ果たして終夜はどうなったのか!

・・・悪魔は、死んでも霊界には行かない。ただの思想概念になって漂うのだ。かく言う俺も、唯一残る幻想郷の思想を元になんとか漂っていた。

・・・ある日、俺の前に誰かが立った。そいつは俺に触れ、俺に実体をくれた。


『・・・実体をくれたのはありがたいが、俺をどうする気だ、ハデスのおっさんよぉ。』

ハデス「お前はまったく・・・冥界神に向かってなんて口を・・・」

『建前は分かった。で、本音は?』

ハデス「よくやった、流石は我が息子だ。ヘラも泣いて喜んでいたぞ。」


・・・実はこの俺、アスタロトは、冥界の神ハデスとオリュンポス十二神の神々の女神ヘラの息子だ。だからチート並の能力を持っている訳だ。しかし、何故悪魔なのかは後説明しよう。


ハデス「お前が神界を出ていった時は一体どうなるかと思ったが・・・まさか皆を守れる一人前の男になっていたとはな・・・」

『俺を神界に戻すのか?』

ハデス「・・・なぁ息子よ。」

『なんだ?』

ハデス「この世界はなんと不自由な物かと思わんかね。」

『・・・確かに不自由だが、それがどうしたって』

ハデス「俺は・・・お前に親父らしい所は何一つ見せずに威厳を保ち続けた。今では後悔してるよ。」

『だからそれがなんだって言うんだよ!』

ハデス「俺は・・・今から思いっきり親父らしい事をしてやる。息子よ、お前はどうしたい。神界に戻りたいか?それとも・・・」

『俺はあの幻想郷になんとしても戻る。約束したんだ、俺の・・・愛する人に。』

ハデス「そうか・・・じゃあ今からそこにお前を移動させる通路を作る。お前はその道で絶対に飛ぶな、走るな、振り返るな。いいな!」

『・・・ありがとう、親父。』

ハデス「ふっ、親父と言われるのも、悪くないな・・・さぁ行け!」



ハデスが手を翳すと、空間にヒビが入り、割れた場所に黒い穴が出来た。俺は迷わずその穴に入ると、ゆっくり歩いていく。



後ろで爆音と剣の交わる音が聞こえるが、気にせず歩く。手のひらから血が滴り落ちる。爪を食い込ませ過ぎたようだ。唇からも血が流れる。下唇を噛みすぎたようだ。目から雫が落ちる。気にせず歩く。


暫く歩くと光が見えてきた。俺は真っ直ぐにその光の中へ歩いていく。そしてふと言葉が口をついて出てきた。





『第二ラウンドの開始だ。』




−−−−−−−−−−−−


side咲夜



あの日から彼はいなくなってしまった。悪魔が死ぬとどうなるのかはパチュリー達が研究している。彼が帰ってくるかはお嬢様が調べている。


私は・・・



咲夜「ここで白い手・・・憑き物・・・怨霊を使う悪魔・・・古来の呪術・・・」


大図書館から持ってきた魔導書を持って、地霊殿に来ていた。


咲夜「悪魔は本来、人間の想像により生まれた霊異的な物である・・・つまり、その想像が怨霊という想像を生み出した・・・その結果わかるのは!」



そう、想像が想像を生み出すことはない。つまり悪魔は想像ではなく、本当に存在した種族なのだ!


???「はーい、大正解〜!」

咲夜「っ!?誰だ・・・」

???「姿は見せないよ、でも名前だけは教えてあげる。僕はバアル。悪魔で十三使徒の最後の生き残り、双子座のジェミニだ。得意分野は呪術、魔術、祈導、陰陽道。とりあえず地霊殿から幻想郷を乗っ取りに来たよ。」

咲夜「・・・はっ、笑わせるな。貴様なんかに幻想郷は乗っ取れる訳がない。」

バアル「おやおや、その幻想郷のヒーローはもうこの世にいない事は誰よりも貴方が知っているはず。」

咲夜「きっ・・・さまァァァァァァ!眷属・・・同化!」


悪魔『サタナキアの片鱗』


バアル「サタナキア程度が、僕に勝とうなんて・・・それこそ笑わせるなだよ。」


バアルは片手で私の弾幕を跳ね返すと、倍近くの密度の弾幕を放った。


咲夜「バカな、そんな妖力がどこに!」

バアル「妖力と一緒にするな!おっと・・・まぁいいや、それがわからなければ、君達は勝てないよ。」

咲夜「くっ、嘗めるなよ!」

バアル「はぁ・・・遊びは終わりだ、本気でいくぞ。」


爆破『酸素暴発』


瞬間、強い爆風と大量の熱が襲った。


咲夜「ゲフッ・・・やはりな、プラズマが確認されたぞ。放射能、紫外線などもな。つまりお前はそれらを操れるにすぎない!」

バアル「・・・それだけだと思っているのか?」

咲夜「そうだ。お前はその程度だ。」

バアル「っ・・・ザケルナァァァァァァァァァァァァァァ!」


幻世『ザ・ワールド』


咲夜「時の止まった世界ではな。」


幻葬『夜霧の幻影殺人鬼』


咲夜「そして時は動き」


ガシッ


バアル「ニカタヨタムヒシカタアタヤマハタニカタヤカニカニイマナヤツミハガガガガガガガ・・・」

咲夜「バカな、止まった時の中で動けるだと!?」

バアル「イザ・・・ナギ・・・クル・・・ヨブ・・・ウガァァァァァァァァァァァァァァァ!」


瞬間、バアルに異変が起きた。まず、全ての関節が曲がり、球体になった。そしてバアルは次第に黒くなり、最後には黒い穴が出来た。その穴はとんでもない勢いで周りの物を吸い込んでいく。


咲夜「くっ、そんな・・・終夜さん・・・助けて・・・」










『それは執事としてですか?それとも彼氏として?』




あの人がいた。いるはずのないあの人が・・・でも、心の中で少し思っていた。そしてそれは涙と共に口から出た。





咲夜「帰ってくるって、信じてた・・・」




−−−−−−−−−−−


side終夜



『ここは・・・旧都?』

???「いきなり穴が空いたと思ったら・・・ってうわぁぁぁぁぁ!アスタロト!」

『その声はパルスィ!』

パルスィ「久しぶり・・・だよね?」

『だな。相変わらず妬ましい顔してんな。』

パルスィ「それ私の台詞!」

『でさ、突然だけど日時教えてもらっていいか?』

パルスィ「××月〇〇日△△時※※分よ。」

『一日たってるのか・・・!?』

パルスィ「どうしたの?」

『すまん、ちょっと地霊殿に用事があって、時間がなくなった。』

パルスィ「・・・頑張って、我らの風紀委員副委員長。」

『へいへい。』


そして咲夜を救出した俺は、とりあえず紫に説明するために博霊神社に戻ると、なんか主要人物全員で俺の葬式やってた。


『酷い・・・皆俺が死んだって思ってたんだ・・・』

紫「旭、幽香、映姫、小町は来なかったわよ。」

『あの四人は悪魔が死ぬとどうなるのか知ってるから。』

霊夢「で、貴方は何故そんな深刻そうな目付きをしているのかしら?」

『・・・ヤツラが動き出した。』

咲夜「ヤツラ?」

『古代に伝わる神々の復活を俺の身内がやりやがったんだ!』


ドンッ!


俺が壁を叩くと、辺りは静けさを増した。


『ヤツラはこの幻想郷を壊し、この世を混沌に戻し、自らが真の神になろうとしている・・・ヤツラの名前は・・・』
















《ヤマタノオロチ》

終夜「僕は死にませぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!貴方が好きだから!」

はい、というわけで死にませんでした。

咲夜「死ぬと思ってた奴、私の部屋集合。」

まぁ、主人公は死にませんから。悪魔ですし。

終夜「タグに俺TUEEEEEEEE!って書いてあるよ?」

つ、強いでしょ?

終夜「受けなんですけど。」

知らないよ。



咲夜「次回、ヤマタノオロチとは何か、そして古の神とは一体!」

次回もお楽しみにー!

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