過去と秘密
すみません・・・色々あって投稿遅れました・・・
『この剣は・・・俺の血の記憶の結晶だ。行くぞ。』
剣技その壱『世界の切れ目』
俺が剣を横に振ると、一本の線が出来上がった。俺はそれを持つと、神奈子に音速で近づき、突き刺す。
神奈子「グハッ!?貴様、何時の間に!」
『斬撃開放。』
瞬間、突き刺した線から無数の斬撃が放たれ、神奈子をズタズタにする。しかし、流石は神だ。神奈子はすぐに立ち上がると、こっちに素早いスピードで向かってきた。
神奈子「神との違いを思い知れ!」
『はぁ・・・』
剣技その弐『万物両断狂気乱舞』
全てを二つにする斬撃が万と剣から飛び出し、神奈子はそれを必至に避ける。
『ここからだ。』
剣技その参『時空も歪める太刀筋』
俺が剣を振ると、時間が狂い始めた。俺の時は加速し、神奈子の時は止まった。しかし意識はあるらしく、スペルカードを出してきた。
神祭『エクスパンデッド・オンバシラ』
『懲りないな・・・いい加減に諦めろよ。』
剣技その伍『輪廻の斬撃』
斬撃は御柱を切り、神奈子に当たる。当たった瞬間、斬撃が消え、また再び斬撃が現れ、神奈子に当たる。
『さてと、止めだ。』
剣技その陸『叩きつける斬撃』
この技は剣技であり剣技でない。斬撃を衝撃波とし、相手にぶつける。威力は高いが、切るという点においては失敗作だ。しかし神奈子は完璧に気絶した。
『次はあの神社に隠れている神か・・・神社ごと次元の彼方に消し去ってやる。』
剣技その死『次元斬』
これに切られたものは、別次元との狭間で潰れる。しかし、放った斬撃は神社には当たらなかった。
咲夜「終夜さんやめてっ!?」
『咲夜!?』
咲夜に斬撃は当たり、咲夜は別次元に飛ばされた。俺は急いで咲夜の後を追い、次元の狭間に潰されそうな咲夜を助けて戻った。紅魔館に帰ると、咲夜が部屋に呼んだ。
『失礼する。』
咲夜「・・・・・」
パァンッ!
その音がビンタされた音だと気づくのに一秒、咲夜の目に涙が浮かんでるのに気づくのに五秒。
『・・・ごめん。』
咲夜「・・・なんで・・・なんで全部話してくれないんですか!」
『・・・ごめん。』
咲夜「・・・信用してないんですか?」
『・・・違う。』
咲夜「じゃぁ話してくださいよ!なんで、なんで・・・」
俺は無言で咲夜を抱き締める。ほんの数分がとてつもなく長く感じられた。
咲夜「・・・っ、すみません。もう、大丈夫です。」
『俺が大丈夫じゃないからこのまま話してくれ。』
咲夜「はい・・・終夜の過去を話してくれない?」
『・・・後悔しないか?』
咲夜「しませんよ。」
『・・・わかった。』
そして俺は俺が記憶を無くした原因を話し始めた。
『俺は・・・元は人間だったんだ。孤児院出身でな、親がいなかった。それでも必死に勉強して一流の高校まで行ったんだ。そんである日、俺は普通にスーパーで買い物してたら爆弾が爆発したんだ。テロリストだよ。爆弾は俺のすぐ後ろ、まともに爆風食らって虫の息なのに人質にされてさ。もう俺死ぬって思ったんだ。』
咲夜「・・・・・」
俺はまるで思い出を語るように淡々と話す。
『でもさ、向こうに親子がいたんだよ。その隣には家族連れ、その隣には三人家族。皆死にたくないって思ってた。そしたら俺、力が欲しいって初めて思ったんだ。助けられる力が欲しいって。そしたら旭に出会った。俺はその記憶は神への恨みと剣技で思い出した。でもな・・・俺は力を使って強盗を倒した。そしたら見えたんだ・・・』
咲夜「何が見えたんですか?」
『感謝の隅に潜む物が。恐怖、無責任な怒り、答えの無い推測。それら全ては、俺に人間を辞めさせるのには充分すぎる物だった。そしてそんな人間を生み出し、俺を運命で悪魔にした神を俺は恨んだ。』
咲夜「・・・私には話が突拍子もなくて信じられません。」
『・・・・・』
咲夜「でも、1つだけわかることは、終夜は皆を守ろうとしたこと。結果がどうであり、運命がどうであり、助けたのは終夜の意思なんだから、背負い込む必要はない。私はそう思いました。私は終夜のそんなところに惚れたのだから、それを抱え込む必要はないし、何より悩みなら全部私に言って、いや、言いなさい。これは初めての命令です。紅魔館メイド長から執事兼メイド副長への命令よ。」
『じゃあせめて・・・このまま抱き締めてもいいですか?』
咲夜「・・・どうして?」
『涙を見せたくありません・・・男の涙は見せたら恥なんです・・・』
咲夜「・・・・・そ。」
そして俺は神を恨むのを止めた。
早苗「誠にすみませんでしたっ!」
霊夢「いいわよ、別にもう怒ってないし。」
早苗「ありがとうございます・・・」
霊夢「でも、宴の準備は手伝ってもらうわよ。」
早苗「はい!」
『さてと、俺は逃げるか。』
ガシッ
『あの・・・離してください。』
咲夜「ダメです♪」
『HA☆NA☆SE』
咲夜「だが断る。この十六夜咲夜の最も好きなことは、必死で頼んでくる奴に《NO》と言ってやる事だ・・・」
『だって気まずいじゃん!』
咲夜「いいから出るんです!」
『どうしても連れていきたければ、俺を倒していけ!』
咲夜「見せてやるぞ、ゴロツキ共がやる貧民街ブート・ボクシングの技巧をな!」
『当て身。』
咲夜「ゴルペッ!?」
『さてと、逃げるか。』
ガシッ
咲夜「死んだふり作戦は成功だぜ!せい!」
『うわっ、何をする!』
そして飛ばされた先には・・・早苗がいた。
早苗「・・・えっ!」
『早苗避け・・・るな!』
早苗「だが断る。」
『またかよ!』
そして飛んでいった先には・・・霊夢がいた。
霊夢「咲夜〜、これ打って良いの?」
霊夢はそう言ってお祓い棒を構える。
咲夜「結界に刺さるぐらいまで♪」
『咲夜ァァァ!』
霊夢「ぶっ壊すほど、シュート!」
カキーン
『うわぁぁぁぁぁ・・・』
霊夢「あ、月に刺さった。」
咲夜「終夜も月までぶっ飛ぶこの衝撃!」
早苗「終夜さん・・・お元気で・・・」
『生きてるわ!』
咲夜「!?」
『さてと・・・咲夜、お仕置き♪』
咲夜「私は悪くない!やるなら霊夢!」
『そうか、じゃあ霊夢、お仕置き♪』
霊夢「元は早苗が避けたのが悪い。」
早苗「それだったら咲・・・」
『ごめんな早苗、でもお前新人だから・・・』
早苗「えっ、ちょっ、そんなぁぁぁぁ・・・」
霊夢「これで早苗もあいつの恐ろしさを知るわよ・・・」
咲夜「まぁ、自機組だしね。」
霊夢「よーし、宴だ!」
紫「料理は誰が作るの?」
旭「じゃあ俺がやる。」
咲夜「じゃあ作るわよ!時よ止まれ!」
早苗「・・・・・」
霊夢「早苗が気絶してる・・・あんた何したの?」
終夜「・・・頑張った。」
咲夜「大丈夫、動画は撮った。」
終夜「ま、まさか!」
射命丸「油断大敵ですよ!」
終夜「次は射命丸か・・・そう言えば射命丸も自機だったよな?」
霊夢「文花帖にダブルスポイラー。」
射命丸「ちょっ、咲夜さんの秘蔵写真五枚でどうですか?」
終夜「見逃したらくれるんだな?」
射命丸「あげますから!」
終夜「だが断る。」
射命丸「そんな・・・!?」
咲夜「へぇ・・・そんなの持ってるんだ・・・」
終夜「はい、お疲れ様。」
霊夢「次回予告!」
魔理沙「次回は・・・後知らせるぜ!」
霊夢「それでは次回もお楽しみにー!」