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東方漆黒記  作者: 西園寺 灯
第一章 漆黒の悪魔
12/106

今日はのんびりゆったりすごします。

ゆるそうでゆるくない、少しゆるい桃屋のような最終日・・・

終夜「ふぁーあ・・・あれ?」


朝起きてまず驚いたのは、咲夜さんが布団にいたこと。そしてテーブルには朝御飯ができていた事。


『あの〜、咲夜さん?』

咲夜「なんですか?」

『なんで布団にいるの?』

咲夜「終夜さん、まず朝御飯を食べてください。そしたらわかります・・・」


仕方ないので朝御飯を食べた。するとご飯の器の底に「今日は一日のんびりと過ごしませんか?」


『ふふっ、わかったよ。』

咲夜「最後の休みぐらいはゆったりしましょ?」

『確かにそうだね。』


そして俺は再び布団に潜った。


『あー、確かにゆったりするのもいいかもしれない。』

咲夜「でしょう?終夜さんもいますし。」

『でも段々眠くなってきた・・・』

咲夜「終夜さん寝るとか・・・そうだ。うふふふ・・・えいっ」

『うひゃぁっ!』


いきなり奇声をあげた原因は、咲夜さんが無防備な足の裏に攻撃を仕掛けてきたのだ。


咲夜「終夜さんも弱点ってあるんですねー。」


咲夜はそう言いながらも攻撃の手を緩めない。


『ちょっ、さ、咲夜さんやめひゃぁっ!』

咲夜「どうです?目は覚めましたか?」

『覚めたからやめてぇ!』


はぁ・・・はぁ・・・咲夜さん怖い・・・


咲夜「ふふっ、可愛い所もあるじゃないですか♪」

『う、うるさいなぁ・・・』


咲夜「そうだ、終夜さん。」

『・・・』

咲夜「終夜さん?」

『Zzz…』

咲夜「・・・」


暫くその部屋からは甲高い笑い声が響いていた・・・


『ぜぇ・・・はぁ・・・はぁ・・・』

咲夜「で、話があるんですよ。」

『な、なんでしょう・・・』

咲夜「終夜さんって、向こうの世界では何をしていたんですか?」

『確か俺は・・・うっ!』

咲夜「大丈夫ですか!?」

『少し頭痛がしたけど大丈夫だ。』

咲夜「・・・今の質問はなかったことにしてください。」

『すまない・・・』

咲夜「じゃあ別の質問。終夜さんって確かアルティメット・シイングになると生き物を真似できるって言ってましたよね?」

『そうだが?』


紫との戦いでバッタとか出してたもんな。


咲夜「それは見たことがある奴だけですか?」

『画像でも可。』

咲夜「じゃあ私、ペガサスが見てみたいのですが。」

『ペガサスか・・・全身クラスだから、庭でやるよ。』


そして俺は庭に出ると、ペガサスをイメージした。まず、白い馬・・・次に白い翼・・・目を開けると、咲夜がキラキラした目でこちらを見ていた。


『どうだ?似てる?』

咲夜「そっくりですよ!マジックですね!」

『マジックか・・・ふむ。咲夜さん、次々と生き物の名前を言ってってくれ。』

咲夜「じゃあいきますよ・・・虎!」

『ガルルルル・・・』

咲夜「鶏!」

『コケッコケッコー!』

咲夜「ティラノサウルス!」

『ギャース!』

咲夜「スタープラチナ!」

『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!』

咲夜「おぉ〜っ!凄すぎます!これ、マジックとして見せられますよ!」

『なんか最後、とんでもないのになった気がする・・・』

咲夜「気にしないでください・・・ハイエロファントグリーン!」

『エメラルドスプラッシュ!』

咲夜「マジシャンズレッド!」

『クロスファイヤーハリケーンスペシャル!って何をさせるんだ!』

咲夜「すみません、面白かったのでつい・・・」

『疲れた・・・ちょっと休む。』

咲夜「あ、そうだ、終夜さん。」

『ん?なんだ?』

咲夜「一昨日は終夜さんにしてもらったので、今度は私がやりますよ、膝枕。」

『本当にいいの?』

咲夜「むしろさせてください。」

『じゃあ、お願いするよ。』


そして俺は咲夜に膝枕をしてもらいながら、縁側でゆっくりと時を過ごした。俺はこんな時がいつまでも続くなら、過去の記憶なんても無くていいかなと思っていた。日が沈み、夜になった頃、家に珍しい客が来た。


霊夢「ご飯を・・・分けてください。」


どうやら御賽銭が尽きて、食料がなくなったらしい。


霊夢「ありがとう、恩にきるわ・・・」

『貸し1な。』

霊夢「はい・・・にしてもあんたたちは相変わらずの仲良しね・・・」

『まぁな。一応付き合ってるから。』

霊夢「はぁ・・・私にも金持ちの彼氏ができないかな・・・」


霊夢が帰った後、咲夜さんにお願いされて、俺は晩酌に付き合っていた。


咲夜「うふふ、終夜さん大好き♪」

『やめてよ恥ずかしい・・・』

咲夜「終夜さーん!」

『うわっ、いきなり抱きつくなよ・・・』

咲夜「〜〜っ!」

『服の中に頭を突っ込むな!咲夜さん落ち着いて!』

咲夜「少し割れてる腹筋が・・・」

『息を吹き掛けるな!ちょっ舐めるな!』


そんなこんなでなんとか咲夜さんを寝かしつけると、俺は縁側に座った。


『ふぅ・・・いるんだろ、出てこいよ。』

紫「あら、やっぱりバレてたか・・・」

『こいつ、よくも俺のヘタレシーンを見やがって・・・』

紫「大丈夫、録画しておいたから。」

『紫、お前の苦手なものってなんだ?』

紫「うーん・・・饅頭?」

『ゆっくりしていってね!って何させるんじゃい。』

紫「うーん・・・特に無いわね・・・」

『嘘つけ。どうせこれだろ?』


そう言って俺が変身したのは・・・


紫「これって何よ・・・って霊夢!?」

『紫、貴方は私が裁く!』

紫「確かに怖いわね・・・」

霊夢「そうかしら?」

紫「そうよ!だって優しくないし鬼だしって霊夢!?」

霊夢「テメーは俺を、怒らせた・・・オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

紫「そんな!この私がァァァ!」

『グッド、消えな・・・』

霊夢「それじゃあ、紫がお世話になったわね。」

『いいさ、別に嫌じゃなかった。言い話し相手だったよ。』

霊夢「そ。それじゃあ。」

『・・・俺も寝るか。』


そして布団に向かうと、咲夜さんの頭を撫でた。


咲夜「んっ、終夜、さん・・・」

『ん?』

咲夜「大好き・・・です。」

『俺もだよ、お休み。』


そして朝、俺達は起きると紅魔館へ向かった。これを通してお互いの仲が深まった気がする。そして時は日常に戻ってゆく・・・

終夜「前半の時の咲夜さんはドSだった。」

咲夜「あ、終夜さんまたやって欲しいみたいですね・・・」

終夜「逃〜〜げるんだよ〜〜!」

霊夢「ストーン・フリー、捕まえたわ!」

終夜「Oh,No!」

咲夜「さてと・・・」

霊夢「私も参加するわ!」

魔理沙「私もだぜ!」

終夜「え、一対三とかずるうわぁぁぁぁ・・・」


さて、終夜くんがリンチられてる間に次回予告です!次回はなんとこの小説が1000PVを超えたのを記念し、ジ●ジョ祭りをします!

それでは次回もお楽しみに!

咲夜「ハッピーウレピーヨロピクネー!」

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