今日はのんびりゆったりすごします。
ゆるそうでゆるくない、少しゆるい桃屋のような最終日・・・
終夜「ふぁーあ・・・あれ?」
朝起きてまず驚いたのは、咲夜さんが布団にいたこと。そしてテーブルには朝御飯ができていた事。
『あの〜、咲夜さん?』
咲夜「なんですか?」
『なんで布団にいるの?』
咲夜「終夜さん、まず朝御飯を食べてください。そしたらわかります・・・」
仕方ないので朝御飯を食べた。するとご飯の器の底に「今日は一日のんびりと過ごしませんか?」
『ふふっ、わかったよ。』
咲夜「最後の休みぐらいはゆったりしましょ?」
『確かにそうだね。』
そして俺は再び布団に潜った。
『あー、確かにゆったりするのもいいかもしれない。』
咲夜「でしょう?終夜さんもいますし。」
『でも段々眠くなってきた・・・』
咲夜「終夜さん寝るとか・・・そうだ。うふふふ・・・えいっ」
『うひゃぁっ!』
いきなり奇声をあげた原因は、咲夜さんが無防備な足の裏に攻撃を仕掛けてきたのだ。
咲夜「終夜さんも弱点ってあるんですねー。」
咲夜はそう言いながらも攻撃の手を緩めない。
『ちょっ、さ、咲夜さんやめひゃぁっ!』
咲夜「どうです?目は覚めましたか?」
『覚めたからやめてぇ!』
はぁ・・・はぁ・・・咲夜さん怖い・・・
咲夜「ふふっ、可愛い所もあるじゃないですか♪」
『う、うるさいなぁ・・・』
咲夜「そうだ、終夜さん。」
『・・・』
咲夜「終夜さん?」
『Zzz…』
咲夜「・・・」
暫くその部屋からは甲高い笑い声が響いていた・・・
『ぜぇ・・・はぁ・・・はぁ・・・』
咲夜「で、話があるんですよ。」
『な、なんでしょう・・・』
咲夜「終夜さんって、向こうの世界では何をしていたんですか?」
『確か俺は・・・うっ!』
咲夜「大丈夫ですか!?」
『少し頭痛がしたけど大丈夫だ。』
咲夜「・・・今の質問はなかったことにしてください。」
『すまない・・・』
咲夜「じゃあ別の質問。終夜さんって確かアルティメット・シイングになると生き物を真似できるって言ってましたよね?」
『そうだが?』
紫との戦いでバッタとか出してたもんな。
咲夜「それは見たことがある奴だけですか?」
『画像でも可。』
咲夜「じゃあ私、ペガサスが見てみたいのですが。」
『ペガサスか・・・全身クラスだから、庭でやるよ。』
そして俺は庭に出ると、ペガサスをイメージした。まず、白い馬・・・次に白い翼・・・目を開けると、咲夜がキラキラした目でこちらを見ていた。
『どうだ?似てる?』
咲夜「そっくりですよ!マジックですね!」
『マジックか・・・ふむ。咲夜さん、次々と生き物の名前を言ってってくれ。』
咲夜「じゃあいきますよ・・・虎!」
『ガルルルル・・・』
咲夜「鶏!」
『コケッコケッコー!』
咲夜「ティラノサウルス!」
『ギャース!』
咲夜「スタープラチナ!」
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!』
咲夜「おぉ〜っ!凄すぎます!これ、マジックとして見せられますよ!」
『なんか最後、とんでもないのになった気がする・・・』
咲夜「気にしないでください・・・ハイエロファントグリーン!」
『エメラルドスプラッシュ!』
咲夜「マジシャンズレッド!」
『クロスファイヤーハリケーンスペシャル!って何をさせるんだ!』
咲夜「すみません、面白かったのでつい・・・」
『疲れた・・・ちょっと休む。』
咲夜「あ、そうだ、終夜さん。」
『ん?なんだ?』
咲夜「一昨日は終夜さんにしてもらったので、今度は私がやりますよ、膝枕。」
『本当にいいの?』
咲夜「むしろさせてください。」
『じゃあ、お願いするよ。』
そして俺は咲夜に膝枕をしてもらいながら、縁側でゆっくりと時を過ごした。俺はこんな時がいつまでも続くなら、過去の記憶なんても無くていいかなと思っていた。日が沈み、夜になった頃、家に珍しい客が来た。
霊夢「ご飯を・・・分けてください。」
どうやら御賽銭が尽きて、食料がなくなったらしい。
霊夢「ありがとう、恩にきるわ・・・」
『貸し1な。』
霊夢「はい・・・にしてもあんたたちは相変わらずの仲良しね・・・」
『まぁな。一応付き合ってるから。』
霊夢「はぁ・・・私にも金持ちの彼氏ができないかな・・・」
霊夢が帰った後、咲夜さんにお願いされて、俺は晩酌に付き合っていた。
咲夜「うふふ、終夜さん大好き♪」
『やめてよ恥ずかしい・・・』
咲夜「終夜さーん!」
『うわっ、いきなり抱きつくなよ・・・』
咲夜「〜〜っ!」
『服の中に頭を突っ込むな!咲夜さん落ち着いて!』
咲夜「少し割れてる腹筋が・・・」
『息を吹き掛けるな!ちょっ舐めるな!』
そんなこんなでなんとか咲夜さんを寝かしつけると、俺は縁側に座った。
『ふぅ・・・いるんだろ、出てこいよ。』
紫「あら、やっぱりバレてたか・・・」
『こいつ、よくも俺のヘタレシーンを見やがって・・・』
紫「大丈夫、録画しておいたから。」
『紫、お前の苦手なものってなんだ?』
紫「うーん・・・饅頭?」
『ゆっくりしていってね!って何させるんじゃい。』
紫「うーん・・・特に無いわね・・・」
『嘘つけ。どうせこれだろ?』
そう言って俺が変身したのは・・・
紫「これって何よ・・・って霊夢!?」
『紫、貴方は私が裁く!』
紫「確かに怖いわね・・・」
霊夢「そうかしら?」
紫「そうよ!だって優しくないし鬼だしって霊夢!?」
霊夢「テメーは俺を、怒らせた・・・オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」
紫「そんな!この私がァァァ!」
『グッド、消えな・・・』
霊夢「それじゃあ、紫がお世話になったわね。」
『いいさ、別に嫌じゃなかった。言い話し相手だったよ。』
霊夢「そ。それじゃあ。」
『・・・俺も寝るか。』
そして布団に向かうと、咲夜さんの頭を撫でた。
咲夜「んっ、終夜、さん・・・」
『ん?』
咲夜「大好き・・・です。」
『俺もだよ、お休み。』
そして朝、俺達は起きると紅魔館へ向かった。これを通してお互いの仲が深まった気がする。そして時は日常に戻ってゆく・・・
終夜「前半の時の咲夜さんはドSだった。」
咲夜「あ、終夜さんまたやって欲しいみたいですね・・・」
終夜「逃〜〜げるんだよ〜〜!」
霊夢「ストーン・フリー、捕まえたわ!」
終夜「Oh,No!」
咲夜「さてと・・・」
霊夢「私も参加するわ!」
魔理沙「私もだぜ!」
終夜「え、一対三とかずるうわぁぁぁぁ・・・」
さて、終夜くんがリンチられてる間に次回予告です!次回はなんとこの小説が1000PVを超えたのを記念し、ジ●ジョ祭りをします!
それでは次回もお楽しみに!
咲夜「ハッピーウレピーヨロピクネー!」