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東方漆黒記  作者: 西園寺 灯
第一章 漆黒の悪魔
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コンビニ行ってくる〜♪(SIDE咲夜)

今回初の試みで咲夜さん視点です。なので『』が咲夜さんになっています。くれぐれもお間違えのないように・・・日常の中に非日常は潜んでいる・・・

私の朝は日が昇る前から始まる。まず終夜さんを起こさないようにそっと寝室を出て、キッチンに向かう。そして朝御飯を作るのだが、朝御飯を作っていると終夜さんが起きてきた。


『あ、終夜さんおはようございます。』

終夜「・・・手伝おうか?」

『いえ、大丈夫でっ!』

終夜「咲夜さんっ!?」


余所見をして包丁を扱っていたら指を切ってしまった。メイドとして恥だが、とりあえずこの傷を治さないと・・・そんな事を考えていると終夜さんが私の手を取った。


終夜「手、貸して。」

『終夜さん何をす』


パクッ


『終夜さんっ!?』


終夜さんに指をくわえられてしまった。終夜さんは私の傷をそっと舌で舐めていった。終夜さんって吸血鬼じゃないよな・・・それにしても指を舐められているこの状況・・・


終夜「傷口を舐めて消毒。普通の人間なら唾液に細菌がいて逆効果なんだが、俺なら細菌を除去して、血小板の働きを活性化させる成分を含ませられる。」


冷静に言われても、私は冷静になれませんよ・・・


『そうゆう科学的な事じゃないんですよ・・・』

終夜「それとも、恥ずかしい?」


〜〜〜〜っ!指を舐めながら上目遣いとか・・・恥ずかしいに決まってますよ・・・


『・・・バカ・・・///』

終夜「ん。これでよし。残りは俺が作るから、咲夜さんは待ってて。」

『はい・・・』

終夜「目玉焼きとベーコン、トーストね。」


終夜さんに舐めてもらった傷は既に完治していた。私はその指に軽く口づけをすると、席について終夜さんの料理風景を眺めていた。

朝御飯が終わると、終夜さんが話しかけてきた。


終夜「あの、咲夜さん。」

『なんですか?』

終夜「ちょっと人里に出掛けたいんだけど、いい?」


そういえば私もお嬢様の様子を見に行こうと考えていたんだった。


『大丈夫ですよ、私もお嬢様の様子が気になるので、紅魔館に行こうと思っていましたから。』


そして終夜さんは人里に向かっていった。私は朝御飯の食器を洗った後、紅魔館に向かった。


『客人としてくるのは久しぶりね・・・あ。』


案の定美鈴が寝ていた。いつものようにナイフで起こしてもいいんだが、面白くないので、別の起こし方を考えた。


『あ、これにしよう!』


まず、能力で時を止め、美鈴の手首と足首を縄で縛る。次に妖精が集まる場所まで持っていき、木に逆さにして吊るす。看板を建て、「煮るなり焼くなり好きにしてください」と書いておく。時を動かす。


美鈴「ふぇ?ってうわぁぁ!何これ、ほどけない、ちょ、煮るなり焼くなりってなんだよ!」

チルノ「あ、なんか吊るしてあるぞ!」

大妖精「煮るなり焼くなり好きにしてくださいだって。何する?」

チルノ「そうだな・・・」


そして私は紅魔館に入っていった。途中で美鈴の奇声が聞こえてきたが、気にせず扉を開けた。

瞬間目の前に弾幕が現れた。


『っ!?まさか敵襲か?』


ナイフを構え戦闘体制になったが、その直後に見慣れた顔が現れた。


小悪魔「咲夜さん!」

『こぁ、これは一体?』

小悪魔「とりあえず避難しますよ!」


そしてなんとか避難した私は小悪魔に話を聞くことにした。


『こぁ、改めて聞くけど、何があったの?』

小悪魔「カクカクシカジカ」

咲夜「なるほど・・・」


え、わからない?仕方ないですね・・・要約しますと、お嬢様がパチュリー様の本を破いてしまった。パチュリー様はそれを許した。その次の日にパチュリー様がお嬢様の自作ポエムを読んだ。お嬢様プッツン。お嬢様がパチュリー秘蔵の終夜さんの写真集を公開。パチュリー様プッツン。現在。


『そういえば、妖夢と藍は?』


あの二人が確か世話をしていたはず。


小悪魔「咲夜さん、後ろ・・・」


後ろを見てみると、ボロボロで見事にヤられた妖夢と藍があった。


『はぁ・・・結局こぁに苦労をかけるわね。』

小悪魔「咲夜さんが来てくれて嬉しいです。」

『こぁ、ちょっと質問していい?』

小悪魔「なんですか?」

『悪魔の眷族って何か能力はないの?』

小悪魔「眷族同化ってのができます。」

『どうすればできる?』

小悪魔「〜の悪魔、〜〜の眷族よ、我に力を与えたまえ、眷族同化!ですね。」

『一か八か・・・万物と時の悪魔アスタロトの眷族よ、我に力を与えたまえ、眷族同化!』


ドックン!ドックン!ドックン!


これが私の心臓の音だと気づくのに三秒、力がみなぎってきたのが二秒、翼と牙が生えたのが五秒だった。衣装も変わっていた。メイド服は消え、少し扇情的だが、金属のプレートがついていた。不思議と重さは感じなかった。


『それじゃあ、行ってくるわ。』

小悪魔「ご無事で。」


大広間は弾幕の嵐だった。


レミリア「あら、咲夜、その姿は?」

パチュリー「遂に人間をやめたのね・・・でも邪魔よ。」

レミリア「今はこいつと決着をつけないといけないから。」

『私の勝ちで終わらせましょう。』

パチュリー「嘗めてもらっちゃ」

レミリア「困るんだけど!」


火水木金土符『賢者の石』

神術『吸血鬼幻想』


本来なら死亡確定の弾幕が飛んでくるが、私は動揺しない。同化した今、私の目は弾幕の先を読み、私の頭はひっきりなしに高度な演算をやってのける。私はそれに従うだけ。ただそれだけで私は弾幕を避けれた。


悪魔『サタナキアの片鱗』


自分でもこんなスペルカード、使えるとは思っていなかった。でも、これが眷族の名前だと知ると、少し安心感があった。気がつくと、二人は倒れていた。私は二人を担ぐと小悪魔に渡し、紅魔館を後にした。帰りに美鈴を見に行くと、気絶していた。仕方なく、門のところに置いておいた。家に帰ると、夕食の準備を始めた。暫くすると、終夜さんが帰ってきた。


終夜「ただいま。」

『あ、終夜さんお帰りなさい。夕食ができてますよ。』


そして夕食を食べながらお互いの事を話していた。どうやら終夜さんは先生に向いているらしい。今度お嬢様に勉強を教えさせようかしら。そして私が同化の話をすると、大変だったねと言って頭を撫でてくれた。終夜さんの優しさが手から私の頭に伝わっていくようで嬉しかった。


三日目に続く・・・

終夜「パチュリー様秘蔵の俺の写真集って・・・」

咲夜「今、ありますけど、見ますか?」

終夜「・・・うん。」

霊夢「うわ、寝顔の写真が。」

魔理沙「こっちは体の部位のアップだぜ。うなじとか臍とか・・・」

終夜「!?」

咲夜「終夜さん、何を見たんですか?」

終夜「・・・俺が履いたパンツの写真が日付入りで・・・」

咲夜「・・・これ貰おうかな・・・」

終夜「!?」

霊夢「あ、言い忘れていましたが、西園寺はピンチを乗り越えた安心感で寝ています。」

魔理沙「それでは次回予告だぜ!」

ドスドスドスッ

咲夜「魔理沙が次回予告なんて、許可しないィィィィィ!」

終夜「ドラララララララララララララァ!」

魔理沙「ウギャァァァァァァ!」

咲夜「散滅すべし!」

終夜「次回は、再びのんびり回です。」

咲夜「ごろごろしてのんびりすごします。お楽しみに!」

終夜「かっとビングだぁっ、オレェ!」

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