上は大火事下はお風呂
これ、なーんだ?
気がつくと、紅魔館の寝室にいた。
『あれ?いつの間に・・・』
パチパチ・・・ゴォォォォォォ・・・
『音がする・・・それに蒸し暑い・・・』
ドアを開け、外に出ようとすると
バゴォォン!
激しい爆音と共に部屋に飛び込んできたのは炎。
はっと周りを見渡すと壁は焼け落ち、辺り一面灼熱の海になっていた。
『熱い・・・!』
炎の向こうに誰かがいる!
『大丈夫ですか!』
その問いかけに向こうは気づいた様子で振り返り、そして
???「あぁ、大丈夫です。無事に全員始末できました。」
・・・え?
???「大変でしたよ、皆抵抗するもんですから。暴れたら痛いのに。」
よく目を凝らす。そいつは武器などは一切持っていなかったが、手だけが以上に赤く、そこから赤黒い汁が、
ポタリ・・・ポタリ・・・
???「この手・・・若い時に傷をつけられてから治らなくなっちまったんです。」
ポタリ・・・ポタリ・・・
その男の足元には何かが倒れていた。
???「そうそう、一番抵抗したのがこいつでね・・・」
そう言って持ち上げた何かに僕は見覚えがあった。
???「ここの城主だのなんだのって、死ぬ気で襲いかかってきましたよ。まぁ、妹の亡骸を見せた時はいくらか動きが鈍くなりましたがね。」
ここまで饒舌に喋っているそいつに対して僕は一言も発せていなかった。
そいつはレミリアさんを片手で高々と持ち上げ
???「死ぬ気で来たなら死なないとな!」
そう言いながらもう片方の手の爪を思い切り伸ばし
『ヤメロ・・・』
レミリアさんの体を
『ヤメテクレ・・・』
引き裂いた。
『ヤメロォォォォォォォォォォォォ!』
咲夜「煌夜っ!」
ガバァッ!
『ハァッ・・・ハァッ・・・』
夢・・・なのか?
咲夜「煌夜、随分うなされていたけれど・・・」
『すみません・・・変な夢を見て・・・お水、貰えますか?貰えますか?』
咲夜さんは時を止め、お水を持って来てくれた。そして時を止めたまま話し始めた。
咲夜「変な夢って・・・どんな夢?」
僕は、夢で起こった全ての事を事細かく話した。
咲夜「なるほど・・・気をつけた方がいいわね、それは悪夢か予知夢かのどちらかよ。」
悪夢と予知夢、どちらにしろこれから僕に干渉してくるのは確かだろう。
咲夜「もし悪夢だったら不安ね・・・よし、私が一緒に寝てあげようか!」
夢で干渉してくる敵を倒・・・え?
『咲夜さん!?』
咲夜「何?年上のお姉さんと一緒に寝るなんて幸せ、みすみす逃す気?」
『いや・・・そんな・・・』
咲夜「そんな嫌がること無いじゃない・・・お姉さん傷ついたー!」
咲夜さんはそう言いながらベッドに入ってくる。
『咲夜さん!なんで入ってくるんですか!』
咲夜「夜中は寒いのよ?あ!煌夜汗びっしょりでしょ・・・お風呂入らないと、風邪引くよ?」
その前に貴方がベッドに入ったせいで体温が上がっちゃったじゃないか!
そう思いつつ風呂場へ向かった。
しかし
『あのー咲夜さん?男湯は?』
咲夜「無いわよ。」
『え?』
咲夜「無いわよ。」
『じゃあシャワールームに』
咲夜「無い。」
『・・・入っちゃダメですよ?』
咲夜「お背中流しましょうか?」
これは非常にマズイ・・・お風呂なんて一緒に来られたら・・・
咲夜「さ?早く脱いで?」
『え、いや、あの・・・』
咲夜「脱ぎなさい?」
『人前で、そんな、一旦カーテン・・・』
咲夜「脱げぇぇぇぇぇぇ!」
五分後
『もうお婿に行けない・・・』
咲夜「可愛いわぁ・・・はっ!我慢よ咲夜、今襲っても恐怖しか植え付けない。距離を詰めて、ヤるのよ!咲夜!」
すでに恐怖しかないです。
咲夜「さ、お姉さんと一緒に」
パチュリー「ちょっと待ったー!」
その声は!
咲夜「パチュリー様!」
パチュリー「何、純粋な少年をオトそうとしてるのよ!この夫持ち!結婚してるなら旦那としなさい!」
そうだそうだ!
パチュリー「だから煌夜、私ならまだ未婚だし○○だし○○○○○○○○○○よ!」
なんだろう、ピーしか聞こえない。
咲夜「かくなる」
パチュリー「上は!」
テーブルを囲むのは三人の美女、十六夜咲夜、パチュリー・ノーレッジ、紅美鈴。
美鈴「なんで私も!?」
咲夜「美鈴でも・・・いいかなって・・・うん。」
パチュリー「美鈴だったら買っても美味しいし。うん。」
テーブルの上にはクジの札が三つ
咲夜「赤の札を引いた奴が煌夜の貞s・・・清掃をできる!」
気のせい。言い間違い、心が口を追い越しただけ。
というか今の内に入れば
咲夜「煌夜、逃げたら三位一体よ。」
無理でしたね、うん。知っていたけれど試したい。というか試さずにいられない。人は無謀な賭けに出たい生き物。それが例え自分の貞操が掛かっている大事な時だとしt
三人「せーのっ!」
あーダメだ貞操の行き先、ナビがルート検索を終えてしまう。ポーン、いやこの場合チ
咲夜「あっ!」
パチュリー「あっ!」
美鈴「あっ!」
パチュリー「当たったー!」
もうどうにでもなれ・・・
煌夜「僕にショタっ子属性を付けるのをやめてください。」
いいじゃん、ようやく待望のエロが書けそうでこっちはウズウズビンビンしてるんだよ!
煌夜「咲夜さーん!」
咲夜「私に切れないものは無い!」
切除手術って言いづらいよね。
煌夜「次回が無ければ良いのに・・・」
残念、あるよ。