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東方漆黒記  作者: 西園寺 灯
第二章 煌めきの改造人間
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魔王となった者

失踪はする気がないです。

本当に。

私、少し前にお約束いたしました。

東方が廃れるまで残ると。

今やどうです。

秋葉原に絵が飾られるまで至りました。

とても嬉しいです。

『まさかあの人が魔王だったなんて・・・』


あんなに穏やかそうな人だったのに、いきなりあんな豹変するなんて・・・やはり何かおかしい・・・


『どっちが本当なんだ?』


???「どっちもだよ」


『!? 誰だ!』


振り向くと、和服の女性が岩に腰掛けていた。


???「俺は・・・そうだな、【シロ】とでも呼んでくれ。」


『シロさん、今の言葉の意味は?』


シロ「あの両方が奴だってことだ。迷える者に手を差し伸べる方も、強き者に対して容赦の無い方も。」


両方が彼なのか・・・だったら


シロ「話せばわかる・・・なんて考えるなよ?特にお前のような特異体質の場合、話したってなんの進展もない。」


『でも僕は、彼と戦いたくない・・・』


シロ「他の世界だったらスタンディングオベーションモノだが・・・生憎、こっちではそうもいかない。特に、お前が幻想郷で暮らす場合にはな。」


『どうゆうことですか?』


シロ「ちょいと面相を見たが・・・似てるんだよ、魔王の相に。その相で幻想郷に行くなら戦うことは避けられんな。」


魔王と相が同じ・・・これも夜の血が影響しているのか・・・


シロ「とりあえず、あいつの所に行くぞ。俺の手を掴め。」


『は、はい。』


シロ「瞬目、天跳、地静!」


『うわっ!!』


次の瞬間、僕は魔王城の玉座前に立っていた。


終夜「わりと早いな、俺の部下たちはそんな強くなかったか?」


『え?部下たち?』


終夜「・・・話にもならなかったって事か。面白い・・・」


『ちょ、ちょっと待ってください!僕は本当に戦ってません!』


終夜「じゃあ、どうやってここまで?」


シロ「俺が連れて来た。」


終夜「・・・旭貴様ァァァ!何やってくれてんだよ!」


シロ「わざわざ道中に雑魚置いたって、戦力の無駄だ。むしろお前との戦いの後始末に人員回せ。」


どうやらこの二人の間には何らかの諍いがあるようだ。


終夜「まぁいい。その様子だと旭から大体聞いてるな。」


『はい。』


終夜「よし、始めるぞ。スペルカード」


進化『生命の頂点』


突如彼の体がうねり、まるで蛹から殻をぶち破り羽ばたこうとする蝶のように変化し始めた。

その不思議な光景に僕は感動と、それと同じくらいの恐怖を感じていた。


終夜「スペルカードは知っているな?」


『・・・いえ。』


終夜「・・・え?」


『だから知りませんよ、さっきからずっと気になっていたことの一つです。』


終夜「あー・・・そうだな!まずはその説明からだよな!悪い悪い、つい早とちりしちまった。スペルカードとは、自分の性質、特性を生かした技を込めた符だ。発動条件に声を出して、スペルカードと言わなくてはいけないんだ。」


『だから皆さん揃いに揃ってスペルカードって言って技を出していたのですね。』


終夜「そう!スペルカードの特性は三者三様、被ることは殆どない。強いて言うなら兄弟、姉妹など、血縁上の結びつきが強い場合は似る程度だな。」


『なるほど・・・では試しに、終夜さんのを見せてください!』


終夜「いいだろう。ちょうどスペルを叩き込みたい相手もいることだしなぁ!」


そう言いながら終夜さんは旭さんの方をギロッと睨んだ。

旭さんは悪びれる様子もなく、


旭「俺になんかスペルカード使って、魔力切れたらどうするんだよ・・・ププッ」


終夜「テメェ、それを俺に言うとかヤル気か?」


旭「ったりめぇだろ、こちとらその為にこいつを連れて来たってのに。」


終夜「おし、潰す。」


旭「叩く。」


二人の体が同時に浮き上がると、まるで【同じ存在】かのようにスペルカードを取り出して言った。


「「スペルカード!」」


秘奥義『射手座の狙撃主』

籠手『ヤールングレイプル』


僕が見たままを伝えると・・・弾丸と拳が火花を散らしてしのぎを削ってる。でもしのぎは刀だから・・・装甲を削ってる。


ガガガガガッキュルキュルキュル!ガン!


拳で弾丸を止めるのも凄いし殴られても弾かれない弾丸も凄い。


キュルキュルキュルキュル・・・カラン


弾丸の回転が終わり、下に落ちた。


旭「・・・引き分けだな。」


『え?』


バキバキッガラガラガラガラ・・・


旭さんのつけていた籠手が粉々に砕け、床に落ちた。


終夜「今回はな。」


このハイレベルな戦いの瞬間が見れるなんて!


終夜「さて・・・次はお前だぞ?何ボーッと突っ立っているんだ。構えろよ。」


『あ・・・そうでしたね・・・』


終夜「さぁ・・・よーい・・・スタート!」





瞬間、僕は迷わずエネルギー弾を天井へ向けてぶっ放した。

終夜「御託はいいから何故執筆しないか吐け!」

リアr

グシャア

ああああああ!私の足根骨が!足根骨が!

咲夜「足根骨言いたいだけでしょ。あと私の出番ないんだけど。」

しばらく無いy

グシャァァァ

ああああああ!私の骨盤が!骨盤が!

終夜「後でしっかり理由を吐くまで貴様の耳小骨をアブミ骨から順に砕いていくからな!」

終夜だってアブミ骨言いたいだけでしょ!

終夜「・・・左へ、曲がります。」

なんで急にカーナビ!?何処に向かっているの!?死?地獄?黒縄地獄?











終夜「学校」

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