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東方漆黒記  作者: 西園寺 灯
第一章 漆黒の悪魔
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始まりのはじまり

初投稿で緊張しています。何か気づいた事があればなんなりと御指摘ください。作者は歓喜しますので。

『はぁ・・・はぁ・・・』


いつから走っていただろう、もう一時間近く走っている感覚がある。

俺の名前は黒崎終夜くろさきしゅうやだ。

俺はひたすら追ってくる、警官から必死に逃げていた。

自分が何をしたかは自分が一番判っていると誰かは言うが、俺は未だに何が起きたか判っていなかった。

ここの柱を曲がればあとは車は入ってこれない。

そして曲がった先には



人がいた。


ドンッ!

???「きゃっ!」

ぶつかってしまった。捕まる――――



・・・おかしい。倒れ込んだ筈なのに背中が床に付かない。

意識が朦朧としてくる。

捕まっていないのも妙だ。

あぁ、視界が黒くなっていく・・・


「霊夢に怒られる・・・」


その声を最後に、俺は気を失った。


―――――――――――――――

???「・・・じょうぶ?」


誰かの声が聞こえてくる。


???「大丈夫?」


どうやら俺はこの声の主に看病してもらっていたらしい。


『う、うーん。』

???「あ、直ぐに起き上がると頭痛がするわよ。」


案の定頭に鈍痛がする。


『あ、貴方は何者なんですか?』

???「私?私は八雲紫、妖怪よ。」


妖怪だって?この人は本気なんだろうか。


紫「本気よ?なんなら見せてあげましょうか?」

『はい、だって妖怪なんていきなり言われてもふつう信じられませんから。』

紫「普通なら信じるわよ。普通の主人公なら。」

『メタいのはやめてください。』


この人妖怪だ。メタ発言が出きるのは神か妖怪だからな。


紫「それじゃあ見せてあげましょう、妖怪の力を!」


すると、紫さんは扇子を後ろに投げた。

突如、謎の空間が開いた。目玉だらけで悪趣味すぎる・・・


紫「悪かったわね悪趣味で・・・」


あ、心を読まれた。妖怪だ!


紫「それ違う妖怪。でも私クラスになれば心を読むなんて容易いのよ。」


へー。すると、扇子がその(悪趣味な)空間に吸い込まれると、空間は閉じた。


???「っ!・・・いってぇぇぇぇぇぇ!」


突然庭から叫び声が聞こえたと思うと襖が開いた。


???「紫ぃぃぃ!」

紫「あら霊夢、どうしたの?」


霊夢と呼ばれた女性は、額に青筋を浮かばせて怒鳴った。


霊夢「あんたが扇子を投げつけたんでしょうがぁぁぁぁ!」


この人、喉枯れないのかな?


紫「貴方、心配するところずれてるわね・・・」

霊夢「で、この少年を連れてきてどうするつもり?返答によってはボコす。」

紫「物騒ね・・・貴方、名前は?」

『終夜、黒崎終夜だ。』

紫「終夜、ここは幻想郷と言って、別世界よ。」

うん、なんとなく別世界感があった。

紫「そして質問、元の世界に帰りた『くない。』・・・」

霊夢「速答ね・・・」


元の世界に帰るなんて、死んでも嫌だ。百回死んだってお断りだね。


紫「そんな少年をここに連れてきても、なんの問題も無いわよね?」

霊夢「で、目的は?」

紫「・・・ちょっと異変を解決してもらおうと。」

霊夢「それで、能力はどうなってるの?」

紫「それがわからないのよ・・・」


異変?能力?分からない台詞が飛び交う中、俺は全く話に付いて行けずにいた。


霊夢「あいつの所に行くの?」

紫「行ってほしいの。」

霊夢「はぁ?なんで私が?」

紫「私はちょっと忙しいの、お願い。」

霊夢「嫌よ、私だって忙しい」

紫「お賽銭」

霊夢「・・・と、思ったけどこの子が可哀想だから連れていくわ。ほら、すぐ出発するから支度しなさい!」


どうやら霊夢さんはこの言葉に弱いようだ。覚えておこう。

そして俺は無理矢理着替えさせられると、霊夢さんに連れられて、何処かへ行く事になった。


霊夢「それじゃあ行ってくるわ・・・忘れないでね?」

紫「わかったわ、よろしく。」


飛んでる間暇だったので、霊夢さんに質問してみた。


『霊夢さんって、職業は?』

霊夢「霊夢でいいわ。神社の巫女よ。」

『だからそんな奇抜な服装を』

霊夢「何か文句が?」

『いえ、独特なセンスが素敵です。』

霊夢「まったく・・・そろそろ着くわよ。」


すると、霊夢は巨大な穴の近くに降りた。


『底が見えない・・・』

霊夢「降りるわよ。」

『・・・は?』

霊夢「ほら、掴まって。」


そうして僕に掴まれた霊夢は、躊躇なく飛び降りた。


『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』


暗い穴に俺の絶叫が響いた・・・

次回は地霊殿に行きます。再びオリキャラ登場ですが、彼で最後です。

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